ミスター・ノーバディ(原題名:Mr・Nobody '09年) | Que amor con amor se paga

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映画・本などのネタバレメインのブログです
日常で気になったコトや動画も載せてます。


もしも人生の中で、あの選択をしていれば、どうなったのか?

幾通りもの人生を送った男が人生の終焉を迎えるにあたり、出した結論は?


予告編はこちら、あらすじいってみる





時は2092年

科学の力で人間が死ぬことがない時代

ニモ(ジャレット・レト)は118歳の誕生日を前にして人生を終えようとしている

だが、彼の過去を知る人間はいないし、彼自身も自分の過去を覚えていない

Mr・Nobody(誰でもない)人間なのだ

世界中がニモが死ぬのを見届けようとしている中、一人の新聞記者(ダニエル・メイズ)がニモに質問する

人間は不死となる前の世界は・・・?

ニモは自分の人生について初めて振り返る時が来た事をしる・・・

DVDで観てよかったです・・・

映画だったら、こんがらがってワケ判らなかったです・・・


昔、トニジャのファンだった友人が『バタフライ・エフェクト』を、絶対映画館で見ろ!
と薦めてきて、
彼女はその流れで『エターナル・サンシャイン』にもハマったので・・・

そういう系がスキッ!という人や『彼女がぼくを見つけた日』がすきな方には、薦められる映画です


それ以外で、映画なんか絶対みねぇわ、という現実主義だと、ジジィの妄想かwww+
新手のギャルゲーか?・・・で、終わってしまう映画です

実際ホントに、出てくる運命の女性?の洋服をアンナ=赤、エリーズ=青、ジーン=黄色と
信号みたいに色分けしてる辺り、ギャルゲーなのか( ̄□ ̄;)とツっこむ箇所も

間違い探ししてると、明らかにこりゃ妄想だろwwwというトコもあり

『エターナル・サンシャイン』みたいに全てのつじつまが合うようになってるワケでは
ないので。


要するに、観る人の観点でパッキリと評価わかれるんですねぇ・・・コレ・・・

危ない映画だな・・・安易に薦める事ができない・・・こういう映画は・・・

根底に書かれているモノとしてはいいんだけど・・・

ハマる人はハマるだろうけど、間違い探し趣味な現実主義者には薦められないわwww


メモ取りながらジャレット・レト演じるニモの歩んだ人生、ネタバレになりますが、まとめてみました


ニモの人生には、いくつかの分岐点があります


9歳、15歳、34歳です


9歳で両親が離婚、この時に、父親(リズ・アイファンズ)についていくのか、母親についていくのか、それとも独りで生きるのかで、
ニモの人生が三通りに分かれます。


15歳のニモは、母親の方に残るとアンナ(ジュノー・テンプル)に出会う。

ニモは母親も再婚相手ハリーも嫌っていたけれど、アンナに惹かれる、でも別れてしまう。


同じく15歳で、父親についていった場合の選択は、父親が認知症になってしまいます。
ここで出てくるのは二人の女性、エリース(サラ・ポーリー)とジーン(リン・ダン・ファン)


エリースは束縛がきつくわがままだけどニモは惹かれていく、しかし結婚後は欝になり、この後の結末が二通りに分かれてます、
ニモが34の時、彼女が死ぬか、出て行っちゃうか(もう118年も生きてるからどうでもいいのか?お前?)

ジーンは、ニモがお金持ちになってから手に入れた女性。

プール付きの家、高級車、なに不自由ない生活、何もかもニモの思い通りの生活。

でもニモにとって面白くない人生だった


ジーンと送っていた人生で、彼はバスタブで撃たれて34で死んでしまう(この辺りはニモの勘違いだと思う)

34でいきなり記憶がブっとんでるのは、この時にはもう一生分の資産を手に入れてて



なんでもかんでも叶っちゃってかえって面白くなかった


…から、たいして記憶に残らなかった…んじゃないでしょうか…


ナゼかここから一気に118歳の現在のニモに話が飛びます。

ニモも118歳だし、こんな年まで生きてて世界で一番最初に死ぬ人間だ、こりゃタイヘンだ、
みたいに言われて(涙)

もういい加減にしてくれあほたれ~でんな…


映画は2時間以上あって(号泣)、その間に、いくつか話が挟まるんだけど、これ以上は頭の中が
整理しきれないので・・・省く・・・


まぁ、どうやら、母についていくことも父親についていくこともしなかった9歳の選択・・・というのは

ニモの理想であり、現実でなかったことが判明します

彼が望んでいたのは、大人になったアンナ(ダイアン・クルーガー)に逢いたかった事。


観てるほうが整理するのに難しいぐらい、数々の人生を送ってきたニモは、死ぬ間際に語ります


『人生にはいくつのも選択肢があり、それらには同等の価値がある』と

誰でもない、主人公のニモは、映画を観ている人間誰の人生にもなれるといっても過言ではない

普通の人は、自分の人生の選択は傍目から見て失敗であったり、つまづきの連続であり、
そこから学ぶのであるのだけど、『誰でもなく』同時に『皆にあてはまる』ニモは、生きている限り
山ほど人生の選択肢を与えられ、こなしたのではないでしょうか。







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