ルビー・スパークス(原題名:Ruby Sparks '13年2月 シネ・リーブル梅田) | Que amor con amor se paga

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映画・本などのネタバレメインのブログです
日常で気になったコトや動画も載せてます。


『ルーパー』もエエけどこっちもね、という作品がこちら

演じるポール・ダノとゾーイ・カザンは実生活でもカップルなだけに、
本当にお互いがケンカしたネタも含まれてるかも、というフシもあり

『あの時、なんで、あの人好きだったのかわからへん・・・』な人むけ映画かも


予告編はこちら、あらすじいってみる






19歳で処女作が爆発的に売れて天才作家として華々しくデビューしたものの、
それ以来スランプ続きの作家・カルヴィン(ポール・ダノ)

あまりにも書けない(号泣)ので、作業療法士のローゼンタール(エリオット・グールド)は
カルヴィンに『課題』を出す


彼の愛犬スコッティ(オスカー)をかわいがってくれる女の子について1ページ書いてみろというのだ


その夜、カルヴィンは、スコッティの絵を描きながら『この犬かわいいね』といってくれる女の子の夢を見る

彼は、夢に見た女の子の小説を書こうと翌朝タイプライターに向かうのだ


それから一週間後


カルヴィンの兄夫妻、ハリー(クリス・メッシーナ)とスージー(レニ・トラックス)が
やってくるのだが、ハリーはカルヴィンしか居ないはずの家に女モノの衣服が散らばっているのに驚く

兄夫妻が帰った翌日、不審に思ったカルヴィンが目を覚ますと、台所には


夢にみた女の子が(唖然)


えええ!マジ、ありえへん!


慌てふためくカルヴィンは、兄ハリーに電話すると、兄にも彼女が見えているのが判る

本当に小説から出てきた主人公か?という事をためすために、カルヴィンが『フランス語堪能』と
タイプで打った途端、彼女はペラペラとフランス語を喋りだした、まちがいなく小説から出てきた彼女だ


カルヴィンが作り出した小説の主人公ルビー(ゾーイ・カザン)との物語の結末はどうなるのか・・・


元々ガンコでスランプ続きのカルヴィンが偶然の産物で作り出した彼女というファンタジーだ


ので、ルビーは最初は能天気にカルヴィンの周りにいるのだが、
カルヴィンの機嫌に振り回されるようになる


ヤキモチヤキで、ガンコなカルヴィンに対し、どうすれば楽しくなれるだろうかと、
自我の出てきた小説の中の主人公ルビーを、カルヴィンはタイプライターを打つことで、
彼女の意思を無理やり変えてしまう

最初の彼女の設定が『高校教師と不倫して退学処分になった』という
恋愛にはいい加減な性格だったせいか、ヤキモチやきで恋愛に不器用な
カルヴィンには、彼女の能天気さにはついていけない

ルビーはカルヴィンの母親の愛人であるモート(アントニオ・バンデラス)と
仲良く喋ってるあたりは、ルビー、そりゃあないよとも思うし(爆)

時にはメゲる自分を励ます彼女に、またあるときは依存心まるだしのべったり彼女に、
ついにはルビーはカルヴィンにふりまわされつづけて躁鬱病になってしまう


カルヴィンはそこまでしておいて、殆ど罪の意識はなく、彼女を作家たちのパーティーに
同伴させ、彼女をほったらかしにして主催者のサーブ(スティーブ・クーガン)と
ルビーを主人公にした小説の話ばかりしている、これが後にマズいことになる


サーブはルビーそのものに興味をもち、カルヴィンが居ない所でちょっかいをだし、
それがヤキモチやきで独占欲の強いカルヴィンにみつかり、カルヴィンは
怒って彼女を見捨てて帰ってしまうのだ


これには偶然いあわせた、カルヴィンの元カノ(いるんかい)の、ライラ(デボラ・アン・ウォール)も
呆れ顔で

『ルビーをコントロールして遊んでいるなんて最低』とカルヴィンは元カノにこっぴどく罵られる


が、元カノに罵られても、ルビーが傍らにいるカルヴィンはあまりこたえてないばかりか、
彼女とケンカになった挙句


ルビーはダレの産物でもない、彼女がどう生きようともう自由だ

と、タイプライターで打った原稿の上にメモを置くんだな


翌朝、原稿の上にあったメモとルビーはカルヴィンの元から消えている

失意のどん底で落ち込むカルヴィンなんだけど、兄ハリーは、残った原稿をまとめて本にしたら
どうか?というので『ガールフレンド』という題名で出版すると


爆発的に売れる


でも、カルヴィンは嬉しくない、ルビーが居ないから


とぼとぼとスコッティをつれて散歩していると彼は、ルビーをみつける

彼女はダレかに、その本の内容は自分じゃないと説明しているみたいだった、
慌ててカルヴィンは、その本の作者はボクなんだと伝えに行く、こんなトコでウソついてもしゃあない


哀しいかな、ルビーはカルヴィンのことを覚えていない


マジ?とガックリくるカルヴィンなんだけど、それでもあやまり続けるカルヴィン


するとルビーは


小説のラストは書かないで、というんだな



恋愛や相手に依存していたらシアワセは来ないといったのは
メル・ファラーと離婚した後の、オードリー・ヘップバーンだったと
思うのだけど


今回のヒロインのルビーやカルヴィンにも同じコトが言えたんじゃないかな


この映画、ルビーもカルヴィンも



恋に落ちた相手への思いやりがねぇというか(涙)



カルヴィンは勝手に相手を変えようとしちゃうし、ルビーは、
観てる限り、ダレが好みなのか今ひとつ判らん(カルヴィンなのかカルヴィンの母親の愛人なのか、サーブなのか)自分の好意が通じる相手で楽しかったらダレでもよかったんと違う??
とか思ってまう


ラストはなんとなく、肩をならべている二人なんだけど、恋人同士というよりも、
オトモダチ未満みたいな感覚だったかなぁ



そんな相手には求めない、自分が『いい人に思われたい願望』を捨てたら
ハッピーになれるというのが詰まった映画でもありました、マル。


ゾーイ・カザンは『欲望という名の列車』などでもしられ、赤狩りにあった
名脚本家・エリア・カザンの孫

ポール・ダノは『ルーパー』の他にも『ナイト・アンド・デイ』で、
某クルーズ演じるエージェントが
盗んだ永久電池『ゼファー』の発明家・サイモンを演じてましたね













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