何せ、約30年前の人生を遡ってアレコレ書き留めているので
時系列を無視して、ふと思い出す出来事もまだまだあるかと思いますが、
とりあえず話を進めます。
忘れもしません。
1997年6月10日、遂に日本を発つ時がきました。
既に船便で送った荷物もありましたが、
他にも直近で必要なものが多々ありましたので、
数人の友人に見送り兼、荷物運びの手伝いということで
成田空港まで一緒に来てもらいました。
出発前夜、手伝いをしてくれた友人達と最後の夜を過ごしたので
興奮を含め色々な感情が入り混じり
結局一睡もすることはありませんでした。
併せて初めての海外生活ということと
途中、韓国でトランジットもあったので
緊張のせいか飛行機の中でも眠ることはありませんでした。
そして14時間(だったかな?)のフライトの末
遂にロンドンはヒースロー空港に到着しました。
例の現地で暮らす友人が駅に迎えに来てくれて
そのまま1週間は彼の住むアパートの一室に
住まわせてもらうことになっていました。
お互いに実際に会って交流した時間よりも
ペンパルとして数年間やりとりしていた時間の方が長かったので
久しぶりに時間を気にすることなく話せることが嬉しかったこと、
そして彼のルームメイトとも初めから気が合ったこともあり
私は結局、日本を発つ前夜を含め48時間ほど眠らず行動していました。
毒親の監視を忘れて心を解放して過ごすことが
こんなにも精神的に良いことになろうとは・・・。
私の身体的ストレス(不眠、ニキビ)は
無意識のうちに改善されていくことになるのでした。
と同時に、依然として解放されることのない劣等感に悩まされることになることも
この時点では全く想像していませんでした。