本からの学び

 

  がんが自然に治る10の習慣

 

全米で23万部のベストセラーとなったケリー・ターナーの『がんが自然に治る生き方』は、世界10カ国の奇跡的な生還を遂げたガン患者と代替治療者にインタビューを行った結果をまとめたもの。

 

日本では2014年の発売されましたが、紙の本は絶版となっています。そして、2023年に最新刊である『がんが自然に治る10の習慣』が発売されました。

 

がんから奇跡的な回復を遂げた劇的寛解者の症例を、1500以上分析してわかった10の治癒要因が紹介されています。

 

 

 

がんが自然に治る10の習慣とは?

 

第1章 運動を生涯の習慣にする

最新の科学的研究では、中程度から強度の運動が、がん患者の治癒をサポートするための最善の方法の一つであることが示されているそうです。定期的な運動は寿命を3~8年延ばし、がん治療による副作用を軽減するというデータもあります。

 

第2章 スピリチュアルなつながりを深める

多くの寛解者が1日に1回、スピリチュアルなつながり(瞑想・散歩・絵を描く・お寺に行くなど)を深める練習をしているというのです。

 

瞑想セッションのあとに、エネルギー代謝やインスリン分泌、DNA保護、ミトコンドリア機能など、がん予防に重要な遺伝子の発現が増加しているという科学的データもあるのだそうです。

 

第3章自分自身に力を与える

同じ種類のがんでも人によって治療法は違います。だから患者は、主治医に100%頼るのではなく、自分で健康をコントロールする必要があります。
 

第4章 ポジティブな感情を高める

1日に少なくとも5分間、意図的にポジティブな感情(喜びや幸福、満足、平和、感謝、笑い、愛など)を高める行為が効果的だそうです。

 

罪悪感や恐怖、恥などの感情は免疫系の効果を妨げ、逆に愛や許し、感謝といった感情は免疫系に力を与え、治癒の機会をサポートします。

 

第5章 直感に従う

直感は、私たちが生まれながらにして持っている本能です。しかもこの能力は、訓練によって強化できるのだそうです!

 

第6章 抑圧された感情を解放する

感情を抑制することで免疫システムを抑制し、それが病気の原因となり、身体の治癒能力を妨げます。

 

身体・心・精神の3つすべてのレベルが、エネルギー(気)と血流の両面から自由に流れるときに健康が達成されるのだそうです。

 

7 食生活を変える

・砂糖、肉、乳製品、精製した食品を減らす、または摂取しない

・野菜と果物を増やす

・有機食品を選ぶ

・浄水器の水を飲む

・断続的断食も効果的

 

第8章 ハーブとサプリメントを活用する

サプリメントを摂取する理由は、次の3つ。

①免疫システムと健康全般を高めたい(つまり、ビタミンDやメラトニンなど、身体に不足しているものを補給したい)

②寄生虫や重金属、有害な細菌、毒素など、体内にあってはならないものを解毒したい

③プレバイオティクスやプロバイオティクス、消化酵素など、食べ物の消化を助けたい

 

第9章 生きる強い理由を持つ

「生きる強い理由」が幸せホルモンを生み、病気の回復に役立ちます。

 

第10章 周囲の支えを受け入れる

孤独は1日15本の喫煙と同じくらい寿命を縮めるのだそうです。孤独にならないよう、コミュニティに参加したり、友人と話をしたりするとよいそうです。

 

 

本の目次

はじめに
第1章 運動を生涯の習慣にする ―メアリーの物語 ―
第2章 スピリチュアルなつながりを深める ―ベイリーの物語 ―
第3章 自分自身に力を与える ―ボブの物語 ―
第4章 ポジティブな感情を高める ―ディの物語 ―
第5章 直感に従う ―パルマの物語 ―
第6章 抑圧された感情を解放する ―アリソンの物語 ―
第7章 食生活を変える ―ジェレミーの物語 ―
第8章 ハーブとサプリメントを活用する ―トムの物語 ―
第9章 生きる強い理由を持つ ―アレックスの物語 ―
第10章 周囲の支えを受け入れる ―サリーの物語 ―

 

 

著者について

 

ケリー・ターナー
ニューヨーク・タイムズ紙でベストセラーとなった『Radical Hope』と『Radical Remission』の著者で、現在22カ国語に翻訳されている。過去15年にわたり、彼女は10カ国で研究をおこない、1500以上の劇的寛解の症例を分析してきた。ハーバード大学で学士号、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得。RadicalRemission.comのRadical Remission Projectの創設者であり、患者やその愛する人のために、コースやワークショップ、治癒の物語の無料データベースを提供している。

 

で、どうする?

この本には、「健康で長生きしたいのであれば、何を食べるか、運動するかどうか、ビタミンをどれだけ摂るか、悪い習慣をどれだけ持っているかよりも、怖れに対処することのほうが間違いなく重要」とまで書かれています。

 

要は、病気を治すのは自分だし、自分の中でもメンタルの部分がかなり大きいということですよね。この本で救われる人も多いのではないでしょうか。

 

がんに関しては、まだまだわかっていないことが多く、治療法も確立していません。いろいろな人がいろいろな事を言っているので、調べれば調べるほど、何を信じていいのかわからなくなります。

 

同じことをしていても、ある人にとっては薬になり、ある人にとっては毒になります。結局、自分が納得して信じる道をいくしかないということですね。劇的寛解者のストーリーには、かなり勇気づけられました。

 

 

PRESIDENT Onlineで著者の記事が読めます

 

 

 

 

人生は1度きり。だから思いっきり楽しむべきよ。

by ココ・シャネル

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