東京日本橋から東海道53次を徒歩で巡り、一度も帰宅せずに京都を目指す無謀旅
(5日目 府中ー島田編)
前書き
- このブログは、私が一人旅にて行った東海道五十三次を徒歩で巡る旅の記録。
一番の目的は後で見返してニヤニヤする自己満足用だが、偶然見つけた人にも読めるように、できるだけ自分目線だけでなく書こうと思う。 - そもそも何をしたかったは、この辺↓
今回の経路全体は、赤矢印部分。
ガイド上は156km。
「一気に京都まで」は、できなかったが結果には大満足。
もう足が可哀そう
- 今日は静岡から島田。
旧道での距離は約29km
- 今日も朝の儀式、テーピングを終えた。
もう流石に足裏が限界に思える。
日に日に何重にもテープを巻くが、その下で腫れているマメがわかる。
巻いていても痛い。
靴を履いても痛い。
だんだん、足が可哀そうになってくる。
- 昨晩泊まった静岡のホテルは朝食バイキング付き。
そこで、三島で食いそびれた鰻があった。
もちろん店の鰻と同列にはできないが、三島の無念、ここで少しだけ晴らせた。
痛いけど行く
- 鰻をたべたら元気が出たのか、何でこんな痛いのに歩くのか分からなくなってるのか、まあ、取り敢えず出よう。
毎日、朝は調子がいい方だが、だんだん朝でも足が重くなってきた。
- 朝の静岡市内をどんどん進む。
今日は平日、朝8時前。
通りには誰もいない。
- 静岡は割と道標がしっかりしてる。
東海道に力を入れてる感じだ。
店が開いてない
- まっすぐ行くと安倍川を渡る。有名な安倍川餅の安倍川だ。
昔はここも "渡し" だったらしい。
- 時間が早すぎてまだ準備中。
あとで、どこかで買おう。
- 橋を越えるとそこからは丸子宿に入り、その先で宇津ノ谷峠を越えなくてはならない。
その前に、東海道で有名な店のひとつ、とろろ汁の丁子屋に寄らなくては。
1596年創業と400年以上前。豊臣秀吉の頃にできた店だそうだ。
電柱に宣伝も出てきたので楽しみにして到着すると、、、
- え、 ・・・・まだ開店前。
- くそ~、この旅で行きたかった店が閉まってるの、何回目だ???
ただ、時間勝負でどこまで行けるか?というこの旅で、ここでのんびり1時間以上待つわけにもいかない。
仕方ない、先に行こう。
でも、休憩くらいしたかったなぁ。
- 少し行くと国道と合流。
まるで当然のように、そこのファミマ併設の食事処も閉まってる。
どう考えても営業時間内なのに、
何故???
- ・・・はいはい。分かってます。
ここは峠に向かう道だもんね。
崩落ですよね。
回り道ですよね。
わかりますよ。
そうでしょう、そうでしょう。
- もうパターンが読めてきた。
宇津ノ谷峠
- で、宇津ノ谷峠。
- 箱根や、さった峠ほどではなく、ひなびた山道を割とすんなり通過。
距離はそこそこだけど、急ではなく助かった。
- 峠近くの民家では、無人で瀬戸物などを売っていた。
当たり前だけど、この山の中の集落にも静かな生活があるんだ。
記念に、おちょこを買った。
- そのおちょこには、こう書かれていた。
「吾唯足知」
調べると、われ、ただ足るを知る と読み、こういう意味らしい。
「満足する気持ちを持ちなさい」との意味であり、「足ることを知る人は、心は穏やかであり、足ることを知らない人は、心はいつも乱れている」との釈迦が説かれた教え
凄く心に響く、いい言葉だ。
- 山から下りると、もうこの辺は岡部宿。
今の藤枝市の中だ。
- ここでは1836年にできたという旅籠、柏屋をちょっと見学。
国の登録有形文化財だそうだ。
どことなく、昔の街道の雰囲気を感じさせる通りを歩いていくと、
サッカー、頑張れ
- 軒先にはサッカーボールの手毬。
民家の軒先にも。
呉服屋の駐車場にも。
- そして、さすがサッカー王国。
しっかり整ってました。
ときを刻んでないで、早く日本代表監督やってくれ!
- さて、今日もそろそろ昼飯時。
何度も痛い目に遭った教訓。
選り好みするな、店が開いてたら入れ。
- 昨日に続いてのラーメンになる気もするが、Googleが言うには、この辺には飲食店はかなり少ない。
それにこれはラーメンじゃない。混ぜそばだ。
と、入ってみたら結構な人気店。
選り好みしないで良かった。
日本橋から197km
- 長い松並木を通過していくと、とうとう日本橋から197km。
よく来たね。
- そしてこの日の前日は、大谷の日。
この旅とはまるで関係ないけど、頑張ってほしい。
- その先は藤枝宿。
大昔の繁栄した街が描かれてる。
静かな街
- ただ、現在の街はひとけが無くて、ちょっと寂しい感じ。
- ひとけが無い。。。。
少し騒音が聞こえてきたと思ったら、県知事選の選挙カーだった。
演説もいいけど、街を賑やかにしてくれよな。
聞いてる人、いないし。
- 街を出た先の田んぼでは、稲が植えられたばかりの様子。
- ここで江戸から51里、約204kmか。
- ようやく今日の目的地、島田が近づいてくる。
- う~ん。島田も人の気配が無い。。。
どこも同じだ。
平日の昼間だから?
- とはいえ、今日の目的地、島田駅に到着。
足も、何とか耐えた。。
今日も遠かった。
- ホテルで足の状態をチェック。
やはり、マメがあちこち潰れてる。
爪も幾つか黒くなって、指が腫れてる。
靴を脱ぐのも履くのも痛い。。。キビシイ。。。
- この旅行の事前テスト、小田原迄の徒歩旅では前から履いていたA〇〇マートで買ったスニーカーを使ってたが、長距離歩きをすると、その靴だと小指が潰れそうに痛かった。
- なので、今回のために専門店のアシックス ウォーキングに行って、何やらサイズを測る箱のような装置でミリ単位で足を測定し、前のスニーカーは少し小さめだったみたいですが、このサイズがベストですよ。
と言われて、2万円ほどの、私としては特別高いウォーキングシューズを買ったのだった。
でも、その新兵器もこの長歩きでは万能じゃなかったみたいだ。
歩き方に、どこか問題があるんだろうな。。
足のマメが痛くても行くところ
- この足では夜、メシにいくのも辛いかな???
・・・と言いながらも、酒飲みの私は痛くても行く。
これは当然。この旅の目的のひとつでもある。
今晩は、”感” で、ここにお邪魔。
- ニンニク天ぷら。ミニ餃子。塩麹の焼き魚。
いや旨い。大正解!
- 酒は女将さんが「すぐそこの酒蔵さんの」と言いながら出してくれた地酒。
後からあとから増えてくる常連客で、にぎやかだ。
さっき見た寂しい街とは全然違う。
女将さんの気遣いも優しい。
いやいや、地元だったら通いたい、いい店だ。
日本の地方都市はこれでいいのか?
- それにしても、他の宿場町の居酒屋でも感じた、インバウンド満杯の箱根とのギャップがすごい。
これだけ旨いのに、この店の料理の値段は箱根のざっと、1/2か、1/3だ。
風情のある宿場町なのに、観光客は見当たらない。
う~ん。これで良いのか?
でも、この女将さんも常連客達も、外国人観光客で溢れるのは望まないんだろうな。
きっと。
そんな気がする。
5日目の仕上げ
- ということで、ホテルに戻って最後の仕上げ。
真ん中左のおちょこが、今日の宇津ノ谷峠の無人店で100円で買った「われ、ただ足るを知る」のおちょこだ。
良い記念の土産ができた。
- それにしても、やっぱ、足は強烈に痛い。
アルコールがこれだけ入っても痛い。
とうとう、「明日、帰るかもっ」て自宅にLineで連絡。
- 五日目の島田はこれで終わり。
ここまでやってきたけど、もう無理なのか?
ギブアップか?
朝、起きて決めよう。
5/19 Apple watchとiPhoneからのヘルスケアアプリより:
1.ワークアウト時間:6時間21分
2.歩数 :47,021歩
3.ウォーキング距離:35.1km 累積距離 169.6km
(今日もガイドブックよりは多い。でもそれより何より足が心配だ。)