姐の部屋 -77ページ目

後先考えないヒト(守護霊??)

どうせ私はいつも後先考えないで、
目の前のターゲットに全力突入しちゃうわよ。
 

そんなに「無謀」に見えるのかな?
 

でも結局、命は落としてないし、破滅もせずに生きてるよ。
運がいいのだろうか? 
守護霊様?でもいて守ってくれてるのだろうか?


守護霊様説の根拠:

  
10年ほど前に小笠原・父島で、
Dolphin Swimのボートで
左手の薬指をあわや切断…って大怪我した。

「小笠原旅行記」に詳細は書いてある↓
http://www.matatabi.net/Travel/Oga/FrameOga.html
 
船のタラップみたいな梯子に指を挟んだのです。
「やばっ」
「いたっ」
本能的に襲ってきた壮絶な「やばい感」。
やっと手が自由になったとき、指先が通常の反対側をむいて、ぶらーん。
第1関節のすぐ上で切れてるわけ。
 
ボートはすぐに港に全速力でUターン。
島では救急車が待機して島の小さな小さな診療所に直行。 


ここで幸運、その1.
 
整形外科医がいた。
 
ちょっと島の医療事情を説明すると、診療所には3名医師がいる。
1人は歯医者。1人は産科医。
でもう1人は内地からの輪番制で、内科医だったり専門が不定。
それがその時期はたまたま「運良く」自治医大の整形外科の医者だった。
 
更に事情を説明すると、医師達は交替で内地に帰省する。
だから不在時ってのがあるんです。 
それにも当たらなかった。
 

つぎの幸運。
 
…てか半分は自分でかちとった幸運だけども、
運び込まれた私に、その医者が沈痛な面持ちで言うわけです。
 
「おそらく切断することになります」

スパッと切れた傷口はいいけど、こういうぐだぐだな切断面って絶望的らしい。
 
しつこく島の医療事情を書くと、
こういう事故があると、硫黄島の自衛隊にヘリを要請し、
内地に移送するらしい。この場合広尾の都立病院。
私のケースでも、既にヘリ要請を出していたそうです。
 

話を戻す。
 
私は、その時点まで漠然と「完全にとれちゃってないから、大丈夫」と思ってたので
「指先切断」と言われて 大騒ぎしました。ハイ。 

「いやっ! ピアノが弾けなくなる!」
 
医者「ピアニストの方ですか?」
私 「そうじゃないけどピアノ弾けなくなるのは絶対いや」
 
医者、しばらく思案したあと私の切断された指先を刺激し、感覚があるらしいことを確認してから

「わかりました。
ダメ元でとにかく繋いでみます。
でも、殆どの場合
こういう切断面だと壊死してしまうので、
その兆候が見られたらすぐ切断です」

涙目で必死でうなづく私。
 

指ってのは、神経と血管がセットになって通っているらしい。
4セット通っている中の3つが切断されていて、かろうじて1つ無事である可能性があったらしい。
(指先にちゃんと感覚があったから)

指にワイヤを軸のように入れて縫合する手術。 



幸運 その3.


つながったよ。 よかったよ。ほんと。




さて、なんでこれが守護霊??かというと、
実は事前にいわゆる「鼻緒が切れる」系の予兆みたいなのが2回あったのです。
 

1度目は旅行に出かけようと家の玄関で靴を履いたとき。

→買ったばかりのサンダルなのに、ベルトが切れて壊れた。

2度目はイルカ船から海に入ろうとするとき。
(イルカの群れを発見すると船を止めて、シュノーケルつけて海に入る趣向)

→自分のマスクのベルト金具が割れて壊れた。
 

…私? 2度ともガン無視でした… orz

1度目の予兆には、「なによコレ!んもー!」と別のサンダル履いて終わり。

2度目の予兆は、「すいませーん、壊れちゃった。船のやつ貸してください」って借りて終わり。
 



周囲いわく、「絶対 守護霊が行くなって止めてたんだよ。」
「守護霊でもいなきゃ、絶対 指がなくなるか、死んでたよ」

・・・・・・・・・・・・・・
・・生まれて初めて、
そういうのって本当にあるかもしれない、と
少しばかり謙虚な気持ちになった事件です。



その頃はチェロは再開してませんでしたけれど
左の薬指の先がなかったら、再開もなかったでしょうねえ。

 
優秀な若い整形外科医のおかげで、
私の指は見事つながり、何の支障もなく暮らしています。 

内地に戻ってから1年ぐらいは、やれ爪の移植だ、と大変な騒ぎでしたけど。
でもって、ほんのちょっぴり曲がってつながってしまってますけどね。
 
有ると無いとでは大違いですから。
 


しかし、「鼻緒が切れる」みたいな現象って、
やっぱりあるんでしょうか。 

いずれにせよ自分は運は強いみたいです。
(ないのは男運だけだよw。 これも友人にいわせりゃ、情が濃すぎるんだと。 これからはもっと「薄情」になるよう努力するわ…)


「音楽は魔物」

浅からぬ絆のあった或る人が「音楽は魔物」と私に言ったことがある。
  

本当にそうだと思う。
 
それは理性のバリアなど素通りして、
一気に心の一番奥の部屋までストレートに入り込んでくる。
いわゆる左脳ではなくって右脳エリアにダイレクトに働きかけてくるとでも言おうか。
 
 
若い頃からの私をよく知っている人は、
私のことを激情家だけども、クールで理性的でUNISEXな奴、って思ってる。
 
殆どのケースではそう。
自分で自分を操縦できなくなったりはしない。
だって誰より感情が激しいからこそ、それを制御することを早くから身につけてきたもの。
自分を客観的に分析すること、
きちんと言語化してみせること、
自分の中に存在する複数の自分をきちんと認識し耳を傾けること。
 
 
なのに、ごくわずかな確率で、
そういう自分の理性を通り抜けて
いきなり根っこを狂わせてしまう波長を持った相手がいる。 
で 音楽を通じてそういう目にあったことが2回ある。
互いの中の弦と共鳴しすぎて増幅しあって止まらなくなる相手。
滅多にそんなことになる音楽的出会いはないんだけど、
あったらもう事故みたいなものだ。


これはどうにもならない。
不意にクロロフォルムをかがされるようなものだから。
 
しかも事前にわからない。
対策が立てられない。

ある意味では幸福なこと、かもしれないけれど、
自分が自分のものでなくなるのはかなり恐ろしい。
 
だけどどこかで、怖いモノ見たさに身を任せるところが私にはあるんだろう。
だから「懲りない奴」って言われるんだけども。
 

音楽は魔物。
 

それは間違いないな。
 
ときどき甘美で危険な獣になる。
  

だけど、だから、やめられないのかな。
 
この魔物になら魂を喰われても本望だと思わせるから。 

 



言葉の玉手箱;「★詩と言葉

人間なんて ららら~

どんなににこやかに人好きがしそうな人だって
利害が絡めば別人になる、そんなシーンを何度も見てきた。 

30歳近くまでそういうことに傷つかずにいられた自分は、
ある意味、性善説で箱入りだったともいえるけれど。
 

25歳で最初の結婚して大阪に住み
1年少しで東京に舞い戻って商社を辞めて、
食道癌で逝った義父を看取ってから
IT業界のしょぼい会社にに再就職し、
じきに色々あって別居を決意し28歳でようやく相手に納得してもらって籍を抜いた。
  
そのしょぼい会社で知り合ったある人が独立起業するというので
やぶれかぶれの状態だった自分は話に乗り、
会社を辞めて起業メンバーに加わった。
何も持っていないから何も失うものもないと思っていたから大胆なことも出来た。
 

 
時はバブルの始まる頃、とある都心のワンルームマンションが夢の発祥地。
 
今と違い、システム開発も個人で請け負える時代だった。
私は案外とSE営業に向いていたらしく沢山お客さんを持っていて
ごっそり得意先を持って新しい会社に移ったので会社の売上は一気に倍増した。


仕事を取って自分でこなしたら、売上の半分は報酬に、という、
おそろしくドンブリ勘定なやり方で急成長した会社は、
バブルのおかげもあって1年後には年商1億を突破した。

 
社長は「人を増やせばそれだけ売上UP」とあり得ない絵を信じ、
私を含む4名ほどの「幹部社員」の忠告に耳を貸さず、
家賃100万もする新しい事務所に移り
「もう人を採用してはダメ」というのを訊かずに人を入れた。
固定費は絶対増やしちゃダメ!とどれだけ反対したか。 
 

固定費を増やし 浮かれて無駄遣いをし
仕事を取れる人間は4、5名しかいないのに
「ただの腰掛けOL]感覚の「女の子」が7~8名。
そりゃ潰れるわ。
 

最後に社長が連れてきた男のひとりは軽くて口が上手く、
知り合いの女の子にどんどん声を掛けて
「休みも自由に取れるし高給、仕事はいくらでもあるから、与えられたプログラムをつくってればそれでよし」と夢のようなことを言って誘うから、
入社した「OL感覚」の子が 
「この会社 お給料もいいし条件いいから友達も誘おうかな」 
などといって似たような(依存型の)友人を連れてくれる。 

どれだけ社長にストップをかけて大反対しても無駄。 


あっという間だった。
ぴかぴかの新事務所に移って1年。
 
負債は雪だるま式に増える。源泉所得税も社会保険料も滞納。
 
熱心な若い税理士をまじえ連日の「会議」。
 
営業力のある人間が自分で仕事を取って自分でこなす、
個人事業主を集めたようなコンセプトの小さい会社だから、
あのやり方であの社長でも自律的にうまくいった。
  
幹部4人は自分で稼げるメンバーだけ残して、あとは転職先を世話して切れと進言した。
しかし社長はいうことを聞かない。
 

「全員給料をカットで」などという。
それでは間に合わないところまで来ていたのに。


人と使う、というのは簡単なことではない。

「みんな仲良く平等に」では経営は成り立たないのだ。
 
給料が安いように見えても、それだけ責任が軽いことを中々被雇用者は理解しないものだ。
 
たとえば中小企業の社長は大企業のそれと違い、実質的には個人で無限責任を負う。
彼等(の一部)がだてにベンツや豪邸に住んでいるとは限らない。
それは「担保」になるから必要な資産なのだ。
 

銀行はえげつない。私は会社が潰れていく過程でイヤと言うほどそれを味わった。
そりゃ違法だろ?というような行為も目の前で見せつけられた。
 

でも同じぐらい彼女らもえげつなかった。
 
自分の損得と利害だけしか考えないから、ひとりなどもの凄かった。
ちょうど結婚して妊娠中だったのだが、
もともと勝手に出勤時間はずらすは、好き勝手に会社は休むは、
勤怠はめちゃくちゃだったが、社長が一切労務管理が出来ない人だったから、
固定給は一銭も削られない。
あげく、彼女はけろっとして言う。
「産休取れるぎりぎりまで在籍してないと健保からもらえるお金で損するから」
 
ものすごく計算高い。
会社が潰れようが、吸い取れるだけ吸い取ろるんだ、という魂胆が露骨だった。


そのなかで
「人員カット」を提言した我々は彼女らの「敵」だ。
「みんな平等に給料カット」といった社長側に彼女らは全員ついた。
 
そして会社は代表取締役は創業者そのままで、A,Bの2つの法人に分裂した。

気の毒に税理士はしまいにストレスで入院した。 


彼女らと社長はA社に、我々4人はB社に。
なんでもかんでもリースにした社長のツケは平等に廻ってきて
B社は1千万を超す負債を背負ってのスタートだった。
 

最後の会議の後、私たちは4人で飲んだくれて、みんなで泣いた。
男泣きに泣いたMさん、悔し涙の私、
当時の私のBFのT君、私の兄貴みたいだったKさん。
 
人間て 利害絡んだら、とことんえげつない。
社長は私たちから見たら、まさにリア王だった。
  
彼女らは、ハイエナのような上の娘達だった。





この話にはちゃんと後日談がある。
 
羽振りのいい客をごっそり抜いていったA社側は、結局 倒産した。
当たり前だ。
 

社長は心身ボロボロになった。
負債を山ほど背負い、身ぐるみ剥がれて、深刻な鬱病にもなった。
年老いた母親の事業資金までもってかれた。
 

彼女らは最後までえげつなかったようだ。
ぺんぺん草も生えないほどに会社から取れるだけ取り
利害がぶつかりあい、憎悪の炸裂する中のすさまじい終焉だったようだ。
 

こちら、B社側も厳しい状況で 私とT君の2人だけで守っていた状態だったが
そんなことになった後で 社長のその後を案じ、
2社にまたがる負債や事務処理のこともあって 会ったとき、
社長はしみじみ、過去に私の忠告をきかなかったことを後悔してくれた。
 

完全に人間不信になったと言っていた。
当たり前なのに。だから、ちゃんと私はああ言ったのに…
 


でも、あの時社長は彼女らへの負債を踏み倒してでも、
私への仁義だけは通そうとしてくれたから、
私はちょっぴり精神的に救われたのだ。
 
(B社の株式をぜんぶ私に譲渡し、名変して私が会社を引き継ぐことになったのも、これがきっかけだった。)
 


その後、私の2度目の結婚披露宴の席のスピーチで彼はとても心に響くスピーチをしてくれて、ドレス姿の私は大泣きしたことを覚えている。

(まあ その再婚相手がとんでもない奴で、結局また離婚しちゃったんだけど)



 

利害がからめば、ハイエナのようになる人間と
決してそうはならない人間の2種類がこの世にはいる。

相手がどちらのタイプなのか、私はわりと見分けられるほうだと思う。



人を見る目については鍛えられているのだ。
ただ男を見る目についてだけは何度やっても懲りないだけだ。


人はどこかで簡単に信用しないのに惚れた男には目がくらんで簡単に信用しちゃうんだよな。
あ~あ。
 




言葉の玉手箱;「★詩と言葉