映画:「Mr.インクレディブル」

Mr.インクレディブル [The Incredibles]
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監督: ブラッド・バード Brad Bird
声の出演: クレイグ・T・ネルソン Craig T. Nelson
ホリー・ハンター Holly Hunter 他
【解説】
かつては世界の危機をいくつも救ってきたスーパー・ヒーローたちだったが、15年前にその桁外れの破壊力が問題視されて以来、スーパー・ヒーローとして活動することを禁じられていた。いまでは正体を隠し一般市民として暮らし、その大きな身体を持て余し気味のMr.インクレディブルもそんな元スーパー・ヒーローの一人。そして彼の愛する妻と3人の子どももスーパー・パワーの持ち主。彼らは普通の生活を送りながらも、それぞれに不満や悩みを抱えていた。一方その頃、巷では元ヒーローたちが次々と行方不明になる不穏な事件が続発していた。そんな中、インクレディブル一家にも陰謀の影が迫っていた…。
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ピクサーが初めて人間を主人公にして製作したアニメ。とは言え、デフォルメされているのでこれまでの作品とあまり違和感なく楽しめた。
主人公一家は、超人的な能力を持っていながら平凡な生活を送ることを強いられている。母親と娘はそれを受け入れて生活しているが、父親と息子は能力を活かせないことが面白くない。サラリーマン生活、育児、反抗期、思春期の恋の悩み・・・と題材はごく普通のことなんだけど、そこに超能力が絡んでくると一気に場面が活気付くあたりのストーリーやその見せ方はさすがに上手い。
中盤にヘレンがボブを追って旅立つ(その理由が夫の浮気を疑って、というのがまた何とも・・・)あたりから最後まではノンストップで盛り上がりまくり。各自が能力を活かしつつ危機を乗り越えていく。こまごまと伏線が張ってあるのもワクワク感があって良かったし、脇役もちゃんとキャラクターが立っていて面白い(特にフロゾンとエドナ・モードは良い)。
映像的な面でも、髪の質感がキャラクターごとにちゃんと変えてあったり(特に水に濡れた時のヘレンの髪の描写は凄いの一言)、背景も決して手を抜くことなく描きこまれていたりと、予想以上のことを当たり前のようにやっているのが感動的。エンドロールもスパイ映画風で格好良い。劇場で観ればもっと楽しめただろうと後悔。
【超個人的評価】
映画:「セルラー」
セルラー [CELLULAR]
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監督: デヴィッド・R・エリス David R. Ellis
出演: キム・ベイシンガー Kim Basinger
クリス・エヴァンス Chris Evans 他
【解説】
夫と息子の3人で幸せな毎日を送っていた高校の生物教師ジェシカ。だがそんなある日、いつものように息子を学校へ送り届け帰宅した彼女を、突然侵入してきた数人の男たちが乱暴に連れ去ってゆく。そのまま、どこかの家の屋根裏に監禁されるジェシカ。リーダー格の男イーサンは部屋にあった電話をハンマーで叩き壊すと、彼女を残し立ち去るのだった。男たちの正体も誘拐の目的も分からないジェシカだったが、いずれ確実に殺されると悟った彼女は理系の知識を活かして壊された電話のコードを接触させ、外への連絡を試みる。やがてそれは、ライアンという青年のケータイに繋がるのだが…。
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あらすじを読むとサスペンスっぽいんだけど、実際観てみると随分コメディ色が強い。っていうか、コメディだわ、コレ。
次から次へとテンポよく進む割に話が分かり易いので、観ていて楽しい。チョコチョコ入ってくる小ネタも楽しい。
誘拐されたオバさんの緊迫感とチャラチャラした青年のお気楽さの対比や、終盤に掛けてそれが段々逆転してくるのも面白い。基本的なストーリーは、壊れた電話でたまたま掛かった電話を如何にして切らずに(切れたら同じ番号に掛け直せないから)オバさんを救出するか、っていうことなんだけど、この時点でもうツッコミ所満載。でも、「おいおいっ!」ってツッコミながら観るのが正しい観方でしょう、コレは。
携帯電話ならではのトラブルや利用方法も織り交ぜつつ、90分ちょっとという短い時間にギュッと詰め込まれた脚本が見事。
ヨリを戻したい彼女からの電話を待っていた青年が、終盤である人物からの電話を待つ場面や、一番最後の青年からオバさんへのお願い事も洒落が利いてていいね。
【超個人的評価】
わんこ IN タクシー かと思ったら One Coin Taxi
ここ2ヶ月くらいの間に、結婚式が4回もあるとです。。。
このままではお祝儀ビンボーになってしまうとです。。。
しかも、札幌、福岡、広島、横浜って。。。
地球のみんな、オラにちょっとずつ幸せを分けてくれ!!
映画:「父と暮せば」
父と暮せば
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監督: 黒木和雄
出演: 宮沢りえ
原田芳雄 他
【解説】
昭和20年8月6日、午前8時15分、広島に原子爆弾が投下された。それは一瞬にして多くの命を奪った。3年後の広島。図書館に勤める美津江も、愛する人たちを原爆で失い、自分だけが生き残ったことに負い目を感じながらひっそりと暮していた。そんな彼女はある日、図書館で一人の青年、木下と出会う。2人は互いに惹かれるものを感じるが、美津江は“うちはしあわせになってはいけんのじゃ”と自らの恋心を必死で押さえ込んでしまう。見かねた彼女の父・竹造は幽霊となって姿を現わし、“恋の応援団長”を名乗り懸命に娘の心を開かせようとするのだが…。
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戦争もの・原爆ものというのは、どうしても話が暗くなりがちで、もちろんそれは仕方のないことだと思うけれども、何となく観るのを躊躇ってしまう。でも、この作品については根底には悲しみがあるものの、表面的には明るい話だったので気負いせずに観ることができた。
舞台が元になっていることもあって、ほとんどの場面が主人公・美津江とその父・竹造の二人のやりとりで進んでいく。
3年前の原爆で死んだはずの父は、娘の恋心を応援するために幽霊となって現れたと語り、時に茶化しながら、時に叱咤しながら娘を励ます。ところが娘は「あんときの広島では死ぬるんが自然で、生きのこるんが不自然なことじゃったんじゃ」「うちは生きとるんが申し訳のうてならん」と自分の気持ちを押さえ込もうとする。
途中まで、父の姿は本当は生きたいと願う美津江の心が生み出した幻想で、自分の中の葛藤を投影したものなのかと思っていたけれど、最後の美津江の告白で「生きているのが申し訳ない」と思う理由が分かったとき、本当に娘を応援するために父が出てきたのかなと感じた。
この作品を観て、戦争の犠牲者を美化しすぎていると感じる人もいるかもしれない。でも、直接体験していない者がいくら想像してみたところでそれは幻想にしか過ぎないし、過去を変えることはできない。それならば、この作品のように、未来に向けて少しでも救いのある物語であって欲しいと願う。
宮沢りえは華奢な体から喜怒哀楽を発散させていて存在感があり、思わず引き込まれる。原田芳雄の一人舞台のシーンも圧巻で流石の一言。
【超個人的評価】
