アマヤドリ -381ページ目

発想の泉を覗き見る

以前から欲しいと思っている本。
モーリス・ベジャールの舞台がそんなに好き、というわけではないけれど作品をどんな風に作っているのか興味があって。
友達が持っていて、その中の「ダンサーは眉間に鏡を持っていて、そこに自分の姿をいつもみていなければならない」というような部分に特にひかれた。
レッスンの時の助けにもなるかもしれない。



著者: モーリス ベジャール, Maurice Bejart, 前田 允
タイトル: モーリス・ベジャール回想録―誰の人生か? 自伝2

クリスマスの朝

もうすぐクリスマスだ。
このくらいの時期になるといつも思い出す、25日の朝。
もう目覚める少し前から予感があって真っ白な朝日の中に枕元のプレゼントを見つける。つるつるの包みに入ったプレゼントを手に取り重さを確かめる。太陽に温められた布団の香りや畳にきちんと裾を入れて座っているみたいにおかれた包み、半分夢かもしれないと(多分その日は何度もプレゼントが枕元にあった夢をみてる)思いながら確かめるリボンの感触。
弟を起こし「サンタさん来たよ」と教えてあげる。わざと必要以上に驚いたりしておどける弟。
嬉しくてたまらず走りだしお父さんとお母さんに見せに行く。

すでに私たちのはしゃぎようを別の部屋から聞いていたに違いない。どんな気持ちで子供たちの声を聞いていたのか…私にはまだわからないけれど。

もらったプレゼントよりも、その朝目覚めた時のあの感じを今でも覚えている。
きらきらしたその時間は甘い匂いみたいに私の中に漂っていてこの季節になると私はそれを取り出して目を瞑る。
ぼおっと朝日に包まれながらとても幸せな気持ちを感じる。

そして同時に苦しいくらい切なくなる。
過ぎていった時間への、戻ってこないことへの哀悼…ただこうして時間が過ぎ子供だった私が棲んでいる場所が遠退いていくこと。でもきっとそれだけじゃなくて。
たくさんの星を見ると何故か悲しくなる。きっとそれと似てる。

幸せな気持ちの隣には何故か悲しい気持ちが顔をのぞかせることを子供も知っている。

一体、何を守ろうとしているんだろう。

『幻惑の死と使途』森博嗣

名前には魔力がある。
日本にも外国にも、その名前を呼ぶことで悪魔や神や妖怪から逃れられるというお話がいくつもある。

名前には拘束力があるのだ。


世界はわからないものだらけだ。真っ暗闇やたくさんの物音。揺れる木の陰やうごめく動物たち。光や匂いや…きらきらする透明な水やごつごつした黒い石。たくさんのもので溢れている。名前を付けることで人間は世界に存在するそんなものごとや時には混沌からことがらをひとつずつすくいだした。名前がなかったらこんなに色んなものを整頓し、理解を深め、記憶しておく事はできなかった。
名前をつけるという行為は、人間の概念の他の部分も広げたり深めたりしていったのだろう。
名付けは人間の発見した魔法かもしれない。

そして一方で人間はその“名前”に縛られていった。
ものごとを整理し分類するためにつけた名前は逆に人間に足かせを嵌めた。一度捉えられたらそれから抜け出すのは容易いことではない。

例えば「ストレス」という言葉がまだ今ほど使われていなかったのか私が知らなかっただけなのか…とにかくその頃、私は今ほどストレスを感じていただろうか。よくわからないもやもやを「ストレス」という言葉に収められて納得もしほっともしたかもしれないけれど、名づける事でその状態をはっきり形にし、その状態がごく弱い時にも「これはストレスかもしれない」と考えるようになった。
悪いことじゃなくても。
黄色は黄色で鹿は鹿。算数やブックエンドや約束や…名前を付けたことは自分の世界を限定した事でもあるのだ。




「動物は名詞という概念が理解できないんだよ」と登場人物の犀川先生が言った時、私はとても悲しくなった。本当に涙が出たくらいだった。
どうしてだろう。
可愛がっていた猫を思い出し、あの子は私とは違う世界に生きていたんだという事を思ったからだろうか。名前を呼ばれたのだということを分かっていないのにけなげに返事をしていたことを思ったからだろうか。それとも、自分の勝手な概念を押し付けようとしていたその傲慢さに気づいたからだろうか。自分の世界を破られた、赤ん坊の産声のようなもの?
わからない。

でもこのよく分からないこの気持ちは、名前を付けられないままでもいいのかもしれない。




著者: 森 博嗣
タイトル: 幻惑の死と使途


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blog東海道中膝栗毛外伝 「女王の百年密室」について書いていらっしゃいます

大阪弁Ver.でひらきなおり。

面白い…
今はこんなにキチンと(一部変だけど)変換してくれるんだ、と感心したのがちぃさんのブログ に載っていた大阪弁へブログを変換してくれるサイト

これで変換したら、私のしょうもない独り言もこんな感じに

これを読んだら、なんだかくよくよしなくてもいいじゃん、と元気が出ちゃった。


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▼という事でちぃさん にトラックバックさせていただきました。ちぃさん楽しい話題をありがとう♪
モネさん は名古屋弁を試したみたいです。面白い。
happyさん はいつもながらページの作り方が上手だなあ。
朱夏さん は、ご自分のブログを遊んでいて、とても楽しい。
cuhasiさん のブログでは大阪弁や広島弁のみならず、全国の言葉への変換サイトを紹介してくれています。

バンド・オブ・ブラザース

『プラトーン』の話をしていて、こんな戦争のドラマが良かったよ、と教わったもの。
『プライベート・ライアン』でコンビを組んだ二人が製作。
映画じゃなくてドラマだけれど莫大な制作費をかけたいい作品みたい。評価も高い。





タイトル: バンド・オブ・ブラザース DVDコレクターズ・ボックス I


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うさくささんの感想を見てさらに観たくなりました。