アマヤドリ -361ページ目

闇の中のましろ

昨日はスパゲッティに集中していたみたいで色々片付けを終えたら10時になっていた。
あんなにたくさんあったはずの時間はどこにいっちゃったんだろう、と首をかしげながら自分の時間を過ごす。

やたらと寒くて、時折雨の音を聞きながら毛布を肩まで掛けて雑誌を読んだ。水の話だ。水を電気で分解すると元気をくれる水になるお話。

雨が止んでしばらくして彼から駅に着いたよの電話。「迎えにおいでよ」とか言う。
こんな寒いのに(しかも部屋着だし)と渋っていると「面白いもの見せてあげるから」という。
外に出る前からなんとなく予感はあったけれど一面の雪景色。
闇に浮かぶ白は目を優しく冷やした。
たくさんたくさん足跡をつけるためにくにゃくにゃ歩いた。

一本道の向こうから、彼もくにゃくにゃ歩いてきて、出会うまでに時間がかかった。

そうして二人でにんにくの香りのする部屋へ戻った。

伝授

昨日友達の家に行ってペペロンチーノを伝授された。

ベーコンをかりかりに仕上げるには油が熱くなる前にフライパンにベーコンを敷くこと。
パスタを茹でる時、麺自体にしっかりと塩味がつくようにお湯に塩をたっぷり入れておくこと。
鷹の爪はお水に浸しておくと切りやすいこと。

早速今日自分でも作ってみる。
2晩連続なのは気にしない。
まだ冷たいオリーブ油ににんにくと鷹の爪を浸し香りを移してからベーコンを並べ、炒める。ざく切りのキャベツをたっぷりいれて、あとどういうわけか使ってみたくなって買ってきた大きななめこを入れさっと炒めて出来上がり。

まぁまぁのできだった。
塩味が足りなかったけれど。


私に茄子とトマトとツナのスパゲッティを教えてくれた人のことをまた想った。

町田康『きれぎれ』

小さいけれどもちょっとセンスのいい本屋さんを西新宿で見つけて、ちょっと寄ってみた。
あまり時間がなかったのでピンポイントでこの本を探したらあった。
出会いだわ。
と嬉しくなった。

昔吉本ばななを好きだった頃に吉本ばなながこの人の本を読んでいる記述があって、いつかよもうと10年も経ってしまった。


買うばかりでちゃんと読んで感じてないなあ。とおもうので、
この本はじっくり読むことにしよう。




著者: 町田 康
タイトル: きれぎれ

嫌悪のななめ

一時期付きまとわれていた女の子に迫られる。
なにか弱みを握られていて(多分私は殺人を犯したのだ)なすがままにされていたほうが得だと計算し身を委ねているとキスされてしまう。
ちょっと感覚がリアルで嫌だった。
その後懸命に口を拭った。ばれないように。

blue

空気が澄んでる。
薄い薄いブルーに染まっていてそれが余計指先を冷えさせる。

酸素の色は青だという。小さい頃本で読んでそれをずっと信じてきたら、それは本当だった。青い酸素を胸いっぱいに吸い込んで染み込ませる。

青い色が好きみたいだ。空も、海も、夜の闇も。自分がそこにとけそうな気がする。そして一緒に広がるみたい。心臓のあたりがちゃんと満たされて、だけどぱんぱんじゃない。楽に呼吸ができる。

私は色が白いので、青いものを着るとロシア人みたいに顔色が悪くなる。だから青い服は持っていない。
だからよく青いものに触れる。見る。
点字を触るみたいに、味わうみたいに。


小学校の頃、自分だけの特別の空色の絵の具を持っていた。お母さんのお下がりの。
誰にも作れない、特別な空がつくれた。

私だけの。


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soramiさんのブログのshidoさんの写真と詩に。
この心と空は、いつもつながっているから…