お見送り
今から、ドイツに旅立つ友達を見送りに成田へ。
バイトがばたばたしてたのだけど上司に許可をもらいぬけださせてもらった。
でも、どうしてもどうしても見送りたくて。
思ったよりギリギリだ…
大丈夫かな?
ああ…淋しい。
うれしいいってらっしゃいだけど、やっぱり。
一緒にオーディション周りをしたこと、ずっと忘れない。
キールのことも、ベルリンでの暮らしも、ドレスデンで遊んだことも。
あー。
だめ。
やっぱり、すぐ会いにいこう。
ひよどり
ほわほわのかわいいひよどり。
まだ毛も生え揃っていなくて尾羽も短いからちょっとしか飛ぶ事が出来ない。
ご飯も自分で捕れない。
おなかがすくと口をあけてぴいぴい鳴くから練り餌を割り箸の先につけて喉に運んであげる。
喉にとおりづらい時には外から撫でて、流れるようにしてあげる。
おなかと喉を撫でると目をつぶってしまう。
私まで眠くなる。
かわいいなあ。
可愛い。
指でしっかり私の手をつかんで立っているのに、眠くなるとだんだんおなかが私の手に触れて、重みを感じるようになってくる。暖かくなってくる。
手からなかなか離れようとしないのは寂しいからなのかな?
とか、勝手なことを考える。
人間って都合がいいな。
あ!
あたしの手にうんちするな!
とか、そんなこともあるけど、
可愛い…。
明日は日曜日だ。
どうしよう。
お家につれて帰るのは無理かなあ。
少なくとも今日は無理だ。
それに可愛いだけじゃ育てられない。
結局母に頼むしかないのだもの。
特別なゆび、特別なことば
やーん。
大好きなひとに大好きって言われちゃった。
うれしい。
うれしいあまりに、こんな時間に日記をかちかち書いている。
明日もお仕事だというのに。
夜中の日記なんて朝読んだら恥ずかしいのに。
大切なひとだなぁ。
と、ずっと思っていたけどやっぱり。と再確認。
言葉の選び方も、感じ取ってくれるやりかたも、まなざしも髪に触れる指から伝わる温度も。
すべてほどよく、ここちよい。
ここちよく、やわらかく、やさしく。
話しているとその言葉にも魅了されるのだけれどその奥底に微かにひびくことをもっともっと、と辿りたくなる。
ぽんとまかせてやわらかい部分に降りられるときには私は脱皮してつるつるぴかぴかになれる。
だけどそのもっともっと、が自分の地下水をきゅっと締めてしまうときと。
もどかしいな。緊張しちゃう。求めたいからこそ。
そのくらい本当の部分で話したくなる。
魔法の手をもったそのひとは、ここちよい輝く空気をまといながら、私のどこかをくすぐりながら髪をさくさく削り、何かをみつけてくれる。
彫刻家みたいだ。
浮き彫りになりそうでならない、こころを、私はいつもはっきりと見届ける事は出来ないのだけれど。
いつも一番の私にしてくれる、って信じている。
あんなぴかぴかの瞳とほっぺで笑うひとだから。
おなかの底の方で、大丈夫ってわかってる。
新しい髪と新しく脱皮した心を手に入れて、
帰り道はいつもうれしい。
電車のガラスに映った自分がちょっと新鮮で恥ずかしいけれど。
私はずっと女の子を苦手だったけれど、
最近こういう、優しいきずなを感じる事が増えてきて、
少しずつ女の子が苦手じゃなくなってきてる。
なんだかまぶしいから緊張しちゃうけど。
…中学生男子みたいだ、やっぱり。
おうちでお風呂に入って眉間をみて、
ああ、お揃いで虫に刺されたんだって。
思い出して笑ってしまった。
笑ったね。
おんなじところを刺されるなんて!
掻いちゃだめだよ。

