数年前、
ある有名なボディケアの手技を学んでいた時、
私に親しげに近づいて来た女性がいました。
ヨガのインストをされている人だったけれど、
ボディワークスの仕事はされておらず、
私が今まで学んだり経験して得て来た身体や心の知識や食事の陰陽バランスのことなど、
彼女に無償で沢山共有したのですが、
一緒に学んでいた手技は、
やればやるほど施術者の指を痛め、
肘や肩の緊張を強くし、身体を壊してしまうので、
彼女も「痛い、痛い」と困っていました。
私は昔、重度のリウマチを患った経験から、
知恵を使って傷めない身体の使い方を編み出すのが得意だったので、
あれこれ考えて、孫の手を加工して、
簡単に筋膜剥がしが出来る道具を作り、
その梃子の原理を利用した解し方が好評で、
彼女にも一つプレゼントをし、
「手を傷めずに済む」と喜んで、
「これ、特許取りなよ!売れるよ!」
とまで言ってくれました。
その内、彼女は自分のワークショップで、
その道具を使いたいから、生徒の数だけ作って欲しい。と言うので、作ってあげました。
彼女からちょくちょくメールで、
「こんな身体の人がいて、どうすればいい?」
と聞かれる度に、聞かれるとついつい答えていた私が一番悪いのですが、
答えてもクライアントから賞賛されるのは彼女で、
私は無償でカウンセリングをしているわけなので、
度重なる質問に疲労が蓄積し、ある日、
「私はあなたのゴーストセラピストではないのだから、私がお金を掛けて得た知識と経験を無料で聞くのはどうかと思う。」
と言うと、
「友達なのに!ケチッ!!」
と返って来て、それ以来、
彼女とは距離が出来てしまったのですが、
ある日、彼女から連絡が来て、
「習って来たセラピーを自分の名前で広めたいから、愛ちゃんが考えた道具も自分が考えた名前で販売していいか?」
という様な内容のメールが届きました。
私は、道具の売上げの1割を、
指定の動物愛護団体へ寄付して下さい。
を条件に、
名前を変えて販売することを許可しました。
あくまで考案者は私のままです。
ところが、彼女と共通の知り合いたちから
売上げの1割も寄付していない。
考案者は彼女だというやり方で販売している。などと、告げ口が入って来ました。
正直、愉快か不愉快かといえば、
愉快ではありませんでした。
考案した私の元に、
「これは〇〇の真似ですか?」とまで問い合わせがある。ということは、
そういうやり方を彼女がしているわけなので、
平気で恩を仇で返す人なのだと思いましたが、
何より腹立たしかったのは、
彼女には何も言わずに私に告げ口をする人たちに
腹が立ちました。
明らかに彼女への嫉妬でしょ。
私もその嫉妬に乗せられて、
自由に手技や道具を使わせて頂いたものを
同じように循環させないで、自分のものだと規約を作り独占するやり方をしている彼女を憎んだこともありましたが、
視点を変えて観ると、
私の考えた道具に一番の「価値」を付けたのは
彼女であり、広めてくれているのだから、
別に腹を立てる必要もないんですよ。
一回で何千万も売上げている道具は、
とっくに何億も売り上げているとか耳にしましたが、指定動物愛護団体へは、売上げの1割として、
毎月1万円が振込まれています。
……計算がオカシイだろ。
って話は置いときましょう😅
その人の在り方なので。
私が同じことを無料で教えても、
広まらないのです。
私が付けた実質的な価値は0円なので。
同じものでも高い金額が付いているものに
人は価値を持つものだと冷静に分析しています。
ただ、私はそういう生き方は
魂の課題とか云々以前に、
好きか嫌いか…というか、
わくわくしないので、興味がないだけ。
お陰様で、私は自分の手技や名声を売り出すことより、よりいいものを広めたいだけなので、
確実に沢山の人たちに役立つだろう情報や製品などが集まって来て、
まぁ、自分の利益より人のお財布事情を察してしまうので大きな利益にはなりませんが、沢山の人たちに喜んで頂いています。
ただ、最近は…
この国の、自分たちの儲けの為なら人の健康や命をも顧みない利権にしがみ付いて私服を肥やす人たちを観ていると、ヘドロの様な腹黒さに嫌気を感じることもありますが…
「愉しい」と感じる行いも人それぞれで、
私は私らしく、これからも私がワクワクを感じる生き方を淡々と選択していこうと思っています。
chittychittytrains
愛