「年に2回だけ鍼灸を受けるなら、いつがいいんだ?」
「月に1回も通えないよ。」
「3か月に1回だと忘れてしまう。」
「そうは言っても、そろそろ定期的に身体は整えておきたいと思うときもあるんだ。」
「一番少ない回数で効率よく治療を受けるなら、いつ?」
以前、合理主義の友人にこんなことを聞かれました。
私の答えは、
「春と秋、お彼岸の頃」
です。
人間の身体は、外の気温が変わっても体温を一定に保とうとします。
つまり、暑ければ熱を逃がし、寒ければ熱を作る。
季節の変わり目は、簡単に言えば夏仕様の身体と冬仕様の身体を切り替える時期です。
しかも朝は寒く、昼は暑く、夜はまた寒い。
一日の中でも何度も切り替えなければならないので、身体には思っている以上に負担がかかっています。
ものすごく調子が良い状態を「+10」、普段を「0」、ものすごく悪い状態を「−10」とすると、季節の変わり目は全体のパフォーマンスが「−2」くらいに下がっています。
普通に生活できるけれど、少し調子が下がっています。
このくらいのところで一度リセットして、0に戻しておくと、疲れもたまり過ぎず、安定したまま走ることができます。
身体は疲れが溜まり、緊張が強くなると、なかなか自分ではリラックスできなくなります。
鍼は、その緊張をほぐして、身体も心もリラックスする方向へ誘導するのが得意です。
身体と心は、一回の治療で戻せる範囲に限界があります。
「−2」なら一度整えておくことで、0に戻すことができます。
「−5」まで落ちてしまったら、3回くらい治療が必要になります。
そんなイメージだと、わかりやすいでしょうか。
普段は特に不調がない。でも、これからも安定した状態でいたい。
そんな方が、できるだけ少ない回数で身体を安定させ、良い状態を保つには、春と秋、お彼岸の頃に年2回受けるのがベストなタイミングだと私は考えています。