HIROのホリスティックヘルス探究記 -25ページ目

HIROのホリスティックヘルス探究記

人を「本当の健康」に導きたい!大きすぎる人生目標がある。人は十人十色。みんなみんな違うのに「この方法なら大丈夫」なんてのがあるわけない。どうすればいい?まだまだ探究中。そんな私の探究記録です。

私と足立区とは何の接点も無いけれど、数年前にテレビで見た足立区の給食の事がずっと心に留まっていて、そして今日、「東京・足立区の給食室」


という本を見つけたので、記憶をたどりながら書いてみたいと思います。
うろ覚えですので、間違っていたらごめんなさい。


どのくらい前の事なのかは忘れましたが、足立区の小中学校では、給食の食べ残しがとても多かったそうです。おいしく無かったのが理由だったようです。それをみた栄養士さんが、これではいけないと、立ち上がり、何とか子供たちが残さず食べてくれる給食は出来ないものかと考え、変革を起こしていきました。「区」の給食ですから、予算もあり、栄養士さんは電卓片手に計算しつつも、色んなところを駆け回り、少しずつ、給食を変えていきました。
栄養士さんは女性だったと記憶しています。

どのように変えたのか。
詳しい事は忘れました。
ただ、給食なのに、ダシは昆布やかつお節からとっていた事と、こんな物もレトルトを使わずに全部手作りしているんだ!と思ったのを覚えています。「こんなもの」が何だったのかは忘れてしまいましたが、作るのに少し手間が掛かものでした。デザートだったかなぁ?

食材には旬のものを取り入れ、冷凍食品やレトルト食品は一切使用していませんでした。
野菜の下ごしらえも全て新鮮な野菜から行ない、とにかく全てが手作りだった事を覚えています。

やっぱり、手作りはレトルトやコンビニ弁当とは違うんですよ。
添加物云々よりも、気持ちの入り方が全く違うんですよ。
目に見えないものだから、こういう表現自体を馬鹿らしいと思う人もいるでしょうけど、本当に違いがあるんですよね、不思議ですけど。
気持ちが入っているとおいしいんです

前回の「コンビニ」のブログでは、「アミノ酸等」などの添加物を取り上げて、味のちがいの事を書きましたけど、野菜も違いが良く分かりますよ。冷凍の野菜を使用した物と、生の野菜を使用した物とでは、両者に火を通したとしても、全く歯ごたえも味も違うものが出来あがりますからね。冷凍野菜を食べて、野菜の味を感じますか?よくあるチェーン店のサラダバーで、野菜をおいしいと思いますか?野菜の歯ごたえがありますか?野菜の味がありますか?



そういう事を考えたこともない方もいるかもしれませんね。

是非、違いの分かる人になってください

食べられなくなりますよ、アレ

きっと足立区の子供たちも、少しずつではあったでしょうが、気持ちのこもった、新鮮な野菜から作られた、丁寧な給食を食べていくうちに、本当の食事の味が分かるようになったのでしょうね。
高級なものなんて食べなくてもいいんです。
有機野菜じゃないといけないとか、そんな事を言うつもりもありません。
農薬は出来たら避けたいですが、それ以前の問題です。
野菜は野菜の形をしたものから食べてみてください。
難しい料理なんてしなくてもいいです。もやしを炒めたり、ほうれん草をゆでたり、そんな程度でも良いんです。たとえ農薬の使われている野菜であっても、冷凍やレトルトと比べたら、歯ごたえと、水分と、野菜自体の味が違う事が分かると思います。

テレビ見ながら何となく食べてたら分からないですよー
そういう人多いですけど 余談かもしれませんが、何となくやっているこの習慣、かみ合わせの為にも良くないですよ!食事中のテレビはんたーい
たまには集中して、違いを味わってみてください。
何かを変えていくためには、そういう事が必要なんです。

旬のものを食べるのもいいですよね。
その時期の自然の力に最も適したエネルギーをとりいれられるので、身体に無理が掛りません。
同じ野菜でも、旬の時に食べる味や食感と、そうでない時に食べる時の感覚とは全く違うという事も味わってみるといいですね。

違いはすぐには分からないかもしれません。
少しずつでもいいから継続する事が大事です。
コンビニではなくスーパーに行ってみましょう。スーパーでは、お惣菜コーナーではなく、野菜売り場に行ってみてください。何か1つでも良いです。ちょっとゆでるなり、炒めるなりして食べられそうな物を買ってみましょう。いつも食べる量の中の1つだけでもいいから、自分で作った物を加えて食べてみましょう。

さあ、それが違いの分かるヒトへの第一歩です

        



雨の休日、どのようにお過ごしでしょうか。
埼玉県南部には大雨洪水警報が出されました。
ここよりも、水がめに降って貯水率がアップしてくれればいいのに・・・と、思ってしまうのは私だけでしょうか?


今日は視野のちがいについて書いてみようと思います。
視野の広さのちがいです。実際に見ている視界ではなく、どこまでの事を考えているのか、という視野です。
これを、難しく「抽象度」と言ったりもしますが、ちょっと難しくなってしまうので、今日はその言葉を使わず書いてみたいと思います。


何か困ったことがある時に、愚痴を聞いてもらう人と、実際に解決を求めて相談する人とでは、多分人選が違いますよね。
自分が悩んでいる時に、同情を求めて話をする人と、解決を求めて話をする人選も違いますよね。

その違いは、何でしょうか


愚痴を聞いてくれる人、同情をしてくれる人とは、話をしていても話の内容は平行線。でも、その時の自分がただ話を聞いてもらってすっきりする事を望んでいるならば、それが良いんです。
そんな時に、解決策を見出されて、きっぱりと言われても、自分側に得になるような策であるならばまだしも、否定されるような策を言われたら、むしろ言った人に対して嫌悪感を抱いてしまうでしょう。
でも、解決策がほしいのに、ただ話を聞いて 「ねぇ、ホントそうよねぇ。どうしたらいいのかしらねぇ」なんていう事の繰り返しなら、話さなきゃ良かった、と、思ってしまうかもしれません。


人間ですから、話を持ちかけられた時にどのように対応するかは、かけ引きもあるでしょうが、それも含めて、対策を打ち出せる人は、視野が広い人ではないでしょうか?
無意識のうちに解決策がほしい時には、色々経験があって、積極的に行動を起こすことができて、それなりに力を持っている人に相談したりしていませんか?
言いかえれば、瞬時に沢山の選択肢が頭の中にひらめき、その中から一番いいと思われるものをピックアップする事が出来る人、ともいえるでしょうか。ですから、選択肢の中に、「今は同情が一番」あるいは「かかわらないのが一番」というものがあればそれをピックアップする事もあると思います。


広く物事を考えている人は、当然、「今」だけでなく、「これから」の事も視界に入れています。でも、それが理解できる人と出来ない人がいるので、出来ない人から見るとその人のとっている行動が理解出来ないことがあるかもしれません。

また、視野が広いと、一つの同じ物事を見たり聞いたりしても、その事の裏を読むことも出来ますが、そうでないと、その言葉のままを受け取ってしまったりします。
例えば実際にあったのが、「東大に合格する人の多くは、テレビもついていてみんながいるような台所の机で勉強している」って言ってたよ。だから、自分の部屋で勉強なんてしなくても台所でした方が頭が良くなるんだよ、という解釈です。「東大に~」という話が、どこから出てきたものなのかは分かりませんが、何かのテレビ番組でそういうのがあったようです。それを真に受けて、じゃあ台所で勉強すれば頭が良くなる、あるいはテレビがついた状態でも勉強が出来るようになると思ったら・・・成功者はあまりいないのではないでしょうか。
これは集中度と「臨場感」のちがいという、凄く大きな物が隠れている事に気づかないと、失敗してしまいます。テレビがついていたり、他の人がいたりしても、それを気にせず自分の勉強に没頭できるだけのものすごく鍛錬された集中力と、そういう場所でも自分ひとりしかいない場所のように自分の中で組み立てることのできる臨場感を備えているからこそ、台所で勉強しても東大に入れるわけなんです。やっぱり東大生は違います!!


だから、残念だけど、普通の人間は、台所なんかで勉強しないで、まずは自分の部屋で誰にも邪魔されずに集中する事、集中力を養う事から始めないといけないわけなんです
でも、ただただ「そんなとこで勉強してもダメだよ」と言われたら、そこまで分からない側にとっては、「だってテレビでそう言ってたもん」と、ただの腹の立つ返事になってしまうわけです。


難しいですよね。


こんな事書いているからと言って、私がすぐれた人間かというと、全然です。
足りないからこそ勉強しているわけなんです。
こういうことは、代々木の「ホリスティックヘルスケア研究所」の高橋龍三先生(高岡英夫先生のお弟子さんです)から教えて頂いたり、個人的に結構好きな苫米地さんの本で今でも学んだりしていますが、まだまだ足りなさ過ぎて、今世の命のうちにどこまで出来るか分かりませんが、勉強は続けていくつもりです。


ただ、まだまだな人間だからこそ分かることもあります。


視野の広さが同じ位の仲間で話をするのはとても楽です。
1話せば10分かってくれます。
でも、欠点は、ごまかせない事です。その辺から崩れることもあるかもしれません。


視野の広い人が、そうでない人に話すのは、とても大変です。
1話しても、1以下の事しか伝わらず、場合によっては重大な事故につながるかもしれません。
なんでこんなことも分からないんだ!と、喧嘩にもなります

分かっていないという事が、分からないんです。分かっているのが普通の人にとっては。

逆に、視野の狭い側から広い側の人の話を聞くと、なんの事だかさっぱり分かりません。
バカにされたような感覚に陥ることもあります。
何かが起こっても 「だって説明しなかったジャン」 と、言いたくなります。
「あのヒトムカつく」という感情も生まれることでしょう。
この場合もまた、広い視野というものが理解出来ないわけなんです。視野が広くなった事が無いから。


ここなんですよね。


この違いさえカバーするだけの頭の回転の速さと判断力と、そういうのを全部許せる心の広さってのがさらにさらに必要なんだなーって思っていますが、難しいですよね。


人間も面白いし、人生も面白いです。知らない事がいっぱいだし、知ると面白いことがいっぱいです そう思いませんか?


視野を広げるためには、近道も抜け道もなく、やはり勉強です。
苫米地さんも言ってます。今では私たち代々木メンバーもみんな知ってます。
「脳は知らないことは認識しない」


です。
だから、知識があって始めて、見たものや聞いたものから信号が脳に送られ、それが多くのネットワークを形成し、いざという時に役立つものになってくるわけなので、自ら知識は習得していかなくてはなりません。知識だけでなく、経験もです。
人に頼ってばかりいても、その時は楽でも、長い目で見たらつまらないですよ。


さて、季節は秋

読書の秋。食欲はほどほどに(腹8分目にね!8分目ならたとえ添加物とっても代謝出来るから)、ちょっと本を読んだりしてみませんか きっと新しい発見がありますよ






麻酔の話~その1~を書いてから、あちこちに話が飛んでいて、なかなか「~その2~」を書けていませんでしたが、「1」を書いたからには「2」も書かないと、中途半端ですよね


今日は「その2」を書いてみます。 言っておきますが・・・「3」はありませんよー。


歯科医院で使う麻酔は、「カートリッジ」と言って、ガラスのシリンダーのようなものの中に入っています。

こういう状態です。これを注射器にセットして使うのですが、1本にどのくらいの量が入っていると思いますか?

一番左の物と、左から2番目の物は同じ種類の麻酔薬ですが、カートリッジの大きさが違います。左端が1、0ml 他のものは1、8ml入っています。
自分が打たれる時は、凄くいっぱい打たれているように感じますよねー。でも、1本全部を打っても1、8ml、実はそんなに沢山の量は打っていないんです。1本全部をうたなくても効くことは多々あるので、約半量の1mlのカートリッジがあったりするんですよ。

歯科の麻酔薬の特徴は、他の科の麻酔薬には添加されていない「血管収縮剤」というものが入っているところです。その名の通り、血管がギュッと締まるんですね。
なぜ?

口の中は少し切っただけでもすんごく出血するでしょう?

いや、実際には唾液と血が混じって多く感じているんですけど、にしても、簡単に出血しやすいですよね。
口の中は皮膚ではなくて粘膜なので、血管が実際に豊富です。なので、この出血を少し抑えないと、私たちドクターは歯を抜こうと思っても、出血で真っ赤になっていて歯が見えなかったり、あるいは血管が豊富ということはそれだけ代謝も早いので、血液の流れがいつも通りだったら、せっかく入れた麻酔の薬もすぐにその場から代謝されて無くなってしまい、さあ歯を削ろう、と思ったらもう麻酔が切れてしまって痛いということになったりしてしまいます。だから血管を収縮させて血の流れを悪くして、出血を少なくしたり、麻酔薬の効いている時間を長くしたりするわけです。
血管収縮薬の入っている物を使用した場合で、多くの方は2時間ほどすると徐々に感覚が戻ってきます。
感受性はバラバラですので、中には、夜中までしびれているという不快感がある方もいらっしゃいました。
一度だけ、治療後から2時間をきっちり計っていらっしゃたようで、「2時間たっても麻酔が切れないけど、おかしいのでないか」 という、怒りの電話をもらったことがありましたが、「大体2時間ですが、人によってまちまちですので、3時間の場合もあれば・・・・・・・・・・・・・・・」と、どこまで説明すれば良いのか??難しい時もありますわ

でも、普通の処置の場合なら、必ず感覚は戻ってきますのであせらずお待ちください。
長く効いていて不快感があったなら、次回の来院時にそれを伝えた方が良いと思います。麻酔の量を減らすとか、薬の種類を変えるとか、試してみる事は出来ますからね。

血管収縮剤が入っているので、例えば指先を切ってしまったから縫わなくてはいけない!なんていう場合に、歯科用の麻酔薬をすると、指先に血が通わなくなり、壊死してしまう危険もあるんですよ。だから麻酔薬には「歯科用」ってわざわざ書いてあったりします。


さて、麻酔の薬の種類ですが、竹内歯科には3種類のものを用意しています。
最初の写真の左端と左から2番目は「オーラ注カートリッジ」と言います。もっとも一般的な「リドカイン」という麻酔薬に「エピネフリン」という血管収縮薬が添加されています。効果は確実で(その1に書かせて頂いたような特別な場合は効かないこともあります)、麻酔が効いている時間も長いため、ドクターとしてはやりやすい薬です。
余談ですが、新薬を開発する時には、何人もの被験者にテストをしてデータをとって、ちゃんと効果がありますよ、というのを提出しないと、薬として世の中に出てこれないわけですが、この「オーラ注」が効くかどうかをテストする被験者になりましたよ、ワタシ。「被験者」ですから、やられた側ですよ!!前歯に麻酔して、何秒後に痛くなくなるか電気刺激を与えてテストして、その後何時間あとまで効果が続いているのかも電気刺激で調べる、っていうのを2回位やられたな~前歯の麻酔は痛かったけど、打ってから30秒ほどで効果が現れたのを覚えてます。


話をもとに戻して、この「エピネフリン」という血管収縮薬は、動脈を収縮させるため血圧の高い方や、心臓に病気をお持ちの方には注意が必要な薬でもあります。


写真の右端は「歯科用シタネスト―オクタプレシン」。やはり血管収縮薬を含んでいますが、先ほどの物とは違う「フェリプレシン」という名前の収縮薬になります。この薬は主に静脈を収縮させるので、多少出血を抑える力が弱いとも言われていますが、私は特に困った経験はありません。
オーラ注が使えないような血圧や、心疾患をお持ちの方にはこちらを選択した方が安心ではあります。
ただ、この麻酔薬(プロピトカイン)は簡単に胎盤を通過してしまうし、血管収縮薬(フェリプレシン)は子宮収縮作用があるため、妊婦さんでは使用しない方が良い薬です。


写真の右から2番目の物は「スキャンドネスト」という薬で血管収縮薬を含んでいないカートリッジです。出血が抑えられないので、血が出る処置には使いたくないですが、麻酔が効きすぎて不快感があったような方が、歯を削る時など、出血しない処置をする時には、この薬でやってみるのもいいと思います。
あとは子供ですね。感覚が無いのが面白くて、「咬んじゃだめだよ」と、言っても、咬んでしまって、ほっぺが傷だらけということもありますから、収縮剤が無い分、麻酔の効果も短いこの薬が良いかもしれません。


さらに、どうしても怖くて怖くて仕方がない方の為に、「笑気吸入鎮静」もあります。
鼻から「笑気」という、その名の通り、吸うと気分が良くなって笑いたくなるようなガスを30%の濃度で吸って頂いて、恐怖心を取り除くものです。
私は学生の時、笑気麻酔の実習時に、ず~っとしゃべっていて、全然効かなかった記憶がありますがそもそもしゃべっちゃいけないんですよ、これをやる時はしゃべったら効かないってことを実習したってことで、まあいっか、と、思いましたけど、しずか~に吸入して頂けたら、そのうちボーとしてきて怖さが減るんですね。残念ながら、泣き叫んでしまう子供さんには効かない可能性が高いです。
ボーっとしても意識はありますから呼び掛けには答えられますし、ちゃんと記憶もありますよ。
覚ます時には100%の酸素を吸入して頂くだけですので、何かを注射したりはしません。
そんなことが出来る装置もありますので、お悩みの時には思い出してみてください。


ただ吸って気持ちよくなってみたいだけの者には笑気は使わないからな―