先日、元採卵鶏のりりちゃんが亡くなったそうです。
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おはようございます。
悲しいお知らせです。
今日深夜の2時36分、心臓発作でりりちゃんが亡くなりました。
突然とまり木から落ちそのまま亡くなりました。
サンクチュアリに来て一年半が彼女の本当の人生でした。
まずはりりを支えてくださった皆さまにご一報。
他の子達とお別れをしてもらったあと埋葬しました。
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桜サンクチュアリは、アニマルライツセンター代表の岡田千尋さんが運営する、
元採卵鶏や元ブロイラーなどの保護鶏が暮らす、サンクチュアリです。
りりちゃんは、約1年半前に桜サンクチュアリにやってきた、元採卵鶏でした。
そこで今回は、りりちゃんがサンクチュアリにきた経緯と、卵の生産の残虐さについて見ていきましょう。
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りりちゃんは、人間が欲のために食べる卵を製造する機械として生まれました。
狭いケージの中に延々と監禁され、卵という名の生理が毎日くるように改造された体が、彼女が望まずとも苦しくとも痛くとも、卵を生み出していきます。
彼女がいた場所は、ウィンドレス鶏舎。
ウィンドレス鶏舎とは、ウィンドウレス つまり 窓のない鶏舎のことです。
窓のない密閉空間で、換気扇のみで、鶏舎の空気を入れ替えています。
ウィンドレス鶏舎の鶏たちは、太陽の光を浴びず、電灯の光のみの薄暗い場所で一生のほとんどを過ごすことになります。
だから、りりちゃんは広い場所や光が怖かったのです。
そんな中で卵を産み続け、次第に体はボロボロに。
約1億5000万羽の鶏が同じように苦しむ中、
りりちゃんは、極めて運が良く、桜サンクチュアリに降り立つことができました。
それからは、仲間たちと楽しい日々を過ごしたようです。
りりは新聞にも載り、テレビ出演も果たしたそうです。
しかし、残念ながら、保護されてから約1年半後の先日亡くなりました。
採卵鶏は1~2年で用済みとなって殺されますので、保護されたのがおそらくは1~2歳。
それから約1年半なので、2~3歳で亡くなったことになります。
鶏の寿命は10年ほどと言われていますが、
人間によって品種改良され、卵を産むマシーンとして体を改造された採卵鶏たちは、
長く生きることはできず、若いうちに亡くなる鶏が多いのです。
わずかな期間ではありましたが、りりちゃんはサンクチュアリにきてから、本当の人生を過ごすことができました。
卵の生産の現実を学び、りりのような苦しみしかない一生を過ごす鶏を生み出しているのは、他でもない卵を食べるあなた方である事を認識しましょう。
養鶏場の仕事は、鶏の死体の回収から始まると言われています。
採卵鶏は、主にバタリーケージという、非常に狭いケージの中に、ぎゅうぎゅう詰めにされて一生のほとんどを過ごします。
1匹あたりA4サイズ以下の面積で、拘束されます。
このように、隙間に挟まったまま、動けなくなる鶏もいます。
不衛生で、病気になりやすく、
骨折や脱臼に苦しみます。
死ぬことは日常茶飯事です。
90%以上の養鶏場で、この虐待飼育を行っています。
卵は鶏の生理です。
年中、生理がくる体にされているのです。
鶏がたった1個の卵を産むのに、要する時間は24時間です。
人間は数分程度の食事のために、この卵を何個も使います。
卵の殻にカルシムを必要とするため、大量に卵を産みだす体にされた採卵鶏はカルシウム不足となり、骨からカルシウムを移動するようになってしまいます。
そのため、骨粗鬆症になり、骨がもろく折れやすくなっています。
2004年には、80~89%の採卵鶏が骨粗鬆症で苦しんでいると推定されました。
骨粗鬆症に伴う骨折は、バタリーケージ飼育による運動不足で悪化します。
骨折しても治療はされませんので、ひたすら痛みに耐え続けなければなりません。
そして、餌や水を得ることができなくなり、やがて衰弱し、死亡します。
採卵鶏は、卵を繰り返し産まなければならないことで、生殖器にダメージを受ける鶏が多くなっています。
キューピーへの卵の納入業者は、鶏たちを生きたままゴミのように捨てる
卵の産みすぎで、卵詰まりを起こして死亡する鶏もいます。
卵管と卵巣の使い過ぎで、きちんとした分泌も排泄もできず卵管に卵材料がたまってしまいます。
また、卵巣ガンも多発します。
人の卵巣ガンの研究の実験動物として利用されているほど、卵巣ガンになりやすいのです。
いずれの場合も、腹水がたまり、腹部が膨張する原因となります。
以下は、腹部に液体の溜まった、保護された廃鶏。
以下は、腹部が膨張し、卵を産めなくなったため淘汰された鶏。
人間が食べる卵を産むのは、メスだけです。
オスは卵を産まないので、業者にとって利益になりません。
そのため、オスの雛は生まれて間もなく殺されます。
殺し方は、袋に入れて窒息死
圧死
生きたままシュレッダーで粉砕など、残酷な方法で殺されます。
孵化場で、ヒヨコが機械で運ばれる際に、機械のローラーなどに巻き込まれ、体に傷ができたり、ちぎれたり、死ぬことがあります。
メスであっても、弱っている子や、起立困難な子は、処分されます。
採卵鶏のオスが殺されている数は、世界では、毎年およそ60億羽。
日本だけで、毎年およそ1億羽です。
すべての養鶏場が、この殺戮を行っている孵化場からヒヨコを仕入れています。
また、採卵鶏は 生後10日までに、デビークといって、くちばしの先を切断されます。
鶏は本来、一日に15000回地面をつついて過ごす生き物です。
しかしケージ飼育のせいで、その欲求を満たすことができず、その欲求不満が仲間をつつくという行為に発展します。
http://zookan.lin.gr.jp/kototen/tori/t222_5.htm
クチバシには神経が通っており、当たり前ですが痛みを感じます。
その後も、慢性的に痛みが継続します。
スイス、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンなどでは禁止されていますが
日本では、80%以上の養鶏場でこの虐待が行われています。
採卵鶏(卵を産む鶏)は、産卵を開始して、約1年が経過すると、卵質や産卵率が低下します。
この時点でと殺する養鶏場と、
強制換羽を行って、さらに長期利用しようとする養鶏場があります。
強制換羽とは、2週間程度、絶食などの給餌制限をおこない栄養不足にさせることで、新しい羽を強制的に抜け変わらせることです。
換羽期に羽毛が抜けかわると再び卵を産むようになるという鶏の生態を利用し、
卵の質を均一にし、生産効率を上げるために行われています。
ショック療法の強制換羽では、死亡率が上がります。
さらに5%の採卵養鶏農家は、絶食させるだけでなく、絶水までさせています。
このような方法を行って、最大2年くらいまで卵を産ませ、と殺します。
また、と殺場に送る前に、
奇形、歩行困難、病弱の鶏や、卵詰まりや成長不良などで卵を産まなくなった鶏は、
と殺場に送ることなく、農場内で殺します。
農場での殺処分方法は
・ いつの間にか死んでいた
・ 隔離後放置死
・ 生きたまま焼却炉
・ 生きたままレンダリングへ
・ 溺死
・ ビニール袋に入れて窒息死
・ 頚椎脱臼
・ 頭部への打撃
・ 二酸化炭素などのガス
・ 脳震盪式スタンガン(キャプティブボルト)
・ 電気的スタニング
などがあり、苦しみの大小はありますが、全てにおいて悲惨です。
以下は、いつの間にか死んでいた鶏たちの映像です。
養鶏場では、このような光景は日常です。
病気にかかり、衰弱し、長く長く苦しんで死んでいきます。
養鶏場の仕事は、鶏の死体の回収から始まると言われています。
以下は、隔離後に放置死させられる鶏たちの映像です。
場所を移動されただけのことで、先ほどのいつの間にか死んでいた鶏たちと、辿る運命は全く同じです。
徐々に衰弱し、長く長く苦しんで死んでいきます。
以下は、頸椎脱臼によって殺される鶏の映像です。
職員が、鶏の首をひねって殺すのです。
この子は、頸椎脱臼が行われてからも、ピクピクと足を動かしており、動かなくなるまで2分もかかりました。
全く安楽ではない頸椎脱臼ですが、養鶏場の殺処分方法の中では、まだ苦痛の少ない方だと言われています。
以下の動画には、生きたまま焼却炉に投げ込まれる鶏の映像があります。
これらの苦しみを経て、生産率が落ち、使い物にならなくなれば、カゴに詰め込まれます。
動画の通り、乱暴に、雑に、叩きつけられながら、詰め込まれます。
詰め込まれてからの扱いも非常に雑で、足がもげてしまったり、
首がはさまってしまうこともあります。
そして、ぎゅうぎゅう詰めにされ、トラックで屠殺場へ運ばれます。
と殺が翌日に行われる場合は、ぎゅうぎゅう詰めにされたまま、夜間、放置されることがあります。
当然、餌も水も与えられません。
どうせ殺すわけですから、生きてようが死のうがどうでもいいわけです。
品種改良によって卵を産む機械とされた彼女たちは、この状況でも卵を産みます。
下にいる子達は、卵で体が汚されていきます。
何も身動きができませんので、ただじっと耐えるだけです。
痛かろうと苦しかろうと、ただただ惨めにうつむき、耐えるしかありません。
そして最後は、足を吊り上げられ
麻酔なしで首を切られ、出血多量で死亡します。
https://www.facebook.com/LifeInvestigationAgency/videos/1095595077130411
閲覧注意ですが、卵、鶏肉を食べる人は、しっかり映像をご覧ください。
鶏は、日本だけで、1日あたり約175万羽が屠殺されています。
上記はあくまで屠殺数でしかありません。
数々の苦しみと、犠牲のもとに生みだされたのが、卵です。
日本人はすぐに、感謝していただいています、とか言いますが、
このような悲惨な一生を送っても、感謝されたら許しますという変人の方がいらっしゃったら、ぜひ申し出てください。
感謝とか、いただきますなんて、誰でも言える中身のない建前の言葉であり、
そんなセリフを言ってる時点で、思考が停止しており、感情のある命と何も向き合っていない証といえるでしょう。
鶏も、犬猫と変わらない感情のある生き物です。
人間は卵を食べなくても生きていけます。
・ 菜食の始め方
・ 人間の体と食べ物
卵の消費をやめ、鶏たちを解放しましょう。
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