杉本彩さん代表のevaチャンネルにて、卵の実態が取り上げられました。
犬猫愛護の方々が、こうした発信をしていただけるのは非常にありがたいです。
前半の動画では、鶏の飼育環境について話されています。
①放牧(フリーレンジ)
②エイビアリー(大型の平飼い鶏舎)
③バタリーケージ
番号が下になるほど、劣悪になっていきます。
バタリーケージは、60cm×40cmほどの広さに7~8羽飼育しており、1羽あたりIPad1枚分のスペースしかない。
土をつついたり、砂遊びをしたり、仲間と交流するなどといった、本能的な行動が全くできない虐待的な飼育方法。
日本では、いまだ90%以上が、このバタリーケージによる飼育です。
以下は、動画に載せられていた、バタリー鶏舎で働いていた従業員の告白の一部。
後半の動画では
元農林水産相の吉川議員が、大手鶏卵生産会社アキタフーズの元幹部から複数回にわたり現金を受け取っていた件について、話しています。
動物が苦しめられる理由は、いつでも利権のため、すなわちお金のためです。
動画でも言っていますが、ペット業界の人間たちが数値規制に反対するのと全く同じです。
つねに、お金。
この資本主義という仕組みが動物を限界まで苦しめます。
お金さえ得られれば、動物が苦しむことなど、どうでもいいと考える人間は沢山います。
動画では、安い卵を買わないようにしてほしい、という結論に持っていっています。
彼女たちは、卵を食べている側なので、そういう結論にならざるをえません。
もちろん、安い卵を買わない、は段階的な措置としては取ってもいいとは思います。
しかし、最終的には全員が卵を食べないという選択をすべきです。
平飼いなんて、あくまでバタリーケージよりはマシという話であり、平飼いにしたからといって動物虐待はなくなりませんよ。
平飼いになったからといって、病気が治療されるわけでもありませんし、糞尿もほったらかしになるに決まっています。
上の動画の鶏肉になる鶏(ブロイラー)たちは平飼いですが、これ見て幸せそうに見えますか?
平飼いになったところで、オスのヒヨコは、生まれて間もなく、シュレッダーで殺されたり、圧死、窒息死させられますよ。
卵の恐ろしすぎる事実。ひよこはオスとメスに分けられ、不要なオスは生きたまま大型シュレッダーにかけられて殺処分される。 pic.twitter.com/S8tAFUKTtX
— 海月ダンテ (@dante_kaigetsu) January 30, 2018
平飼いになったところで、年間数十個しか産まない卵を、300個以上も産む体にされたままですよ。
卵は鶏の生理です。
女性の皆さんは、生理が年中くる体にされたら苦しいんじゃないんですか?
犬猫愛護の方は、今回の犬猫の数値規制が導入されたらそれで満足なんですかね?
その先に、さらなる大きな数値の導入、最後には生体販売の禁止をゴールに見ている方も多いのでは?
あの程度の数値規制が導入されたところで、たいした広さではありませんし、守らない人たちは表面上だけ守って、裏では絶対守りませんよね。
売れない動物達を、冷凍庫に入れたり、焼却炉に入れたりして殺している連中までいるのですから、たいした罰則もない、いくらでも隠しようのある数値規制では、マシ、というだけで、根本的解決には全くつながりません。
平飼いにして満足するのは、今回の数値規制で満足するようなものです。
食べるのをやめる、をゴールにしない限り、動物虐待なんてなくなりませんよ。
卵なんて食べなくても生きていけますので、実態を知っても食べ続けるということは、結局、欲でしかありません。
業界が金という欲で動物を苦しめるのと同じで、味という欲,習慣を変えるのが面倒,調べるのが面倒という欲で動物を苦しめる。
構図は同じです。
全ては人間の欲のために、動物は苦しめられていることに、気がついてほしいと思います。