鶏の苦しみを無視して、現金提供 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

元農林水産相で、自民党の吉川貴盛 衆院議員(70)が

大手鶏卵生産会社の元幹部から複数回にわたり現金を受け取っていたようです。

 

 

アニマルライツセンターHPより

 

*******************************************

鶏卵生産大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の元代表が

吉川元農相に現金を渡し、養鶏業界の便宜を図ったというニュースが話題になっている。

 

 

当時農水相だった吉川氏に対し

 

快適な状況での家畜飼育を目指すアニマルウェルフェア(AW)の国際基準が日本の養鶏業者の負担にならないよう働き掛けをしたり、

 

鶏卵価格下落時の業者への補填(ほてん)措置などを求めたりしていた。

*******************************************

 

要するに、議員に金を渡して、自分達の業界に有利になるように動いてもらっていたということですね。

 

 

 

*******************************************

日本も加盟するOIE(世界動物保健機関)は、

2017年から採卵鶏のアニマルウェルフェア基準「アニマルウェルフェアと採卵鶏生産システム」の策定を進めており、

これまで各国と内容についてすり合わせを行ってきた。

 

採卵鶏だけでなく、これまでもOIEはのアニマルウェルフェア基準を作っている。

 

だが残念ながらそのたびに日本はアニマルウェルフェアのレベルを下げるようにOIEに意見(コメント)を提出してきた。

それは今回の採卵鶏のアニマルウェルフェア基準も例外ではない。

 

しかも養鶏業界の力の入れようはこれまでの比ではなかった。

*******************************************

 

つまり日本は、「動物の苦しみなんてどうでもいいんで、金儲けができなくなるから、アニマルウェルフェアなんてしてくれるな。」という意見を世界に届け続けているということです。

 

しかも養鶏業界の力の入れようはすごかった、と。

それは、お金をもらいまくってる議員が多いから。

そして、今後も もらい続けたいから力を入れてた、ってところですかね。

 

 

 

*******************************************

日本はこのOIEの採卵鶏のアニマルウェルフェア基準案について、OIE連絡協議会で話し合いを進めている。

 

2018年2019年の会議にはアキタフーズ代表も臨時メンバーとして出席した。

 

これまで豚の基準を作るときなどに臨時メンバーとして養豚利害関係者が出てくることはなかった。

 

しかし採卵鶏の基準づくりではアキタフーズ代表に加え、同じく鶏卵生産者の坂本産業株式会社の坂本 修三代表取締役社長(2018年12月のみ)と、養鶏場のコンサルティングをする株式会社ピーピーキューシー白田 一敏専務取締役が加わった。

 

そして

「生食文化だからケージでないとだめ」

「高温多湿の日本はケージでないとだめ」

「平飼いは死亡が増える」

「ケージの場合、ケージを掴むことで止り木の役割を果たしている」

などと発言しバタリーケージを支持した。


(言っておくが生食とケージには何の関係もない。バタリーケージ飼育ほどサルモネラ汚染が高いことが分かっている。高温多湿、平飼いは死亡が増える、などの発言も、単に管理方法がまずいだけの話だ。)

 

アキタ一企業だけではない。

 

2018年11月に、アキタ元代表が副会長や特別顧問を務めた日本養鶏協会もOIEの採卵鶏のアニマルウェルフェア基準がバタリーケージが否定されるOIE基準にならないよう吉川元農水大臣に要望書を出している。

 

結果どうなったか。


砂浴びできる敷料や営巣区域(巣箱など)や止まり木は鶏はなくても良く、バタリーケージであってもアニマルウェルフェアが達成できるという内容にするよう、日本はOIEにコメントを出すことになった。


日本側から提出されたネガティブなコメントに対して、敷料や止まり木や巣箱を必須としていたOIEの元の案はこれらの設置が「望ましい」との表現に変わり、さらにこの「望ましい」も取り消すように日本は求めている。(日本から出したコメントはOIE連絡協議会サイトの2019年1月 2020年1月を参照)

*******************************************

 

利権の絡んだ人間は、すごいですよね。

形上の表現すら、取り消せ、という冷酷さ。

鶏の苦しみなんてどうでもいい、ということがよく分かる一文です。

 

 

 

*******************************************

養鶏業界が守りたいバタリーケージとはどのようなものなのだろうか?

砂場も巣箱も止まり木もない、バタリーケージの中で暮らす鶏たち (動画/日本)

*******************************************

 

バタリーケージによって、どれだけ鶏たちが苦しんでいるのか。

卵を食べている人は、上の動画、下の動画を見て、しっかり鶏の苦しみを直視してください。

 

 

 

*******************************************

鶏卵価格下落時の業者への補填(ほてん)措置とは、

正確に言うと「鶏卵生産者 経営安定対策 事業」のことだ。


同事業は二つの柱に分かれている。

 

一つは「鶏卵価格差補填事業」で、鶏卵価格が低落した場合に価格差補塡を行い、採卵会社を支援する制度、

 

もう一つは「成鶏更新・空舎延長事業 」で、鶏を屠殺し、長期の空舎期間を設けた場合に奨励金を支払うという制度だ。

 

国税で行われる事業だが、アキタ元代表が副会長や特別顧問を務めた日本養鶏協会が実施主体となっている。

 

報道ではこの事業についてアキタ側は政治家や農水省に積極的に働き掛けをしていたとされている。

 

そして2020年度から、鶏を屠殺した業者への奨励金の額を増額したりするなど、大幅な変更が行われることになった。

 

成鶏更新・空舎延長事業は平たく言えば、鶏を殺すことで卵の過剰供給を減らそうという制度だ。

 

命を軽視した乱暴な制度で、屠殺を「更新」と言いかえるところからも鶏がモノのように扱われていることが分かるだろう。

 

屠殺したときの奨励金を拡充・増額したことで、今後、成鶏更新・空舎延長事業を利用する事業者は増えると推測される。

 

そして、採卵鶏の屠殺が増えると、食鳥処理場で屠殺がとどこおり、今以上に長期保管されて苦しむ鶏の数も増えることになるだろう。

 

成鶏の屠殺場で、カゴにギュウギュウ詰め込まれ水も餌も得ることができず夜間放置されている鶏たち(動画/日本)

 

 

養鶏業界は自分たちの利益が守られればそれでいいのだろうか?

現場を知る彼らは、鶏たちがどんな状況にあるのか、私たちよりもずっと理解しているはずだ。

 

業界全体でアニマルウェルフェアを向上させるために行政や議員に働きかけることもできるはずなのに、なぜ後ろ暗いことをして鶏の苦しみを継続させようとするのだろうか。

*******************************************

 

養鶏業界は自分たちの利益が守られればそれでいいと考えているでしょうね。

最初は罪悪感があった人も中にはいるのでしょうけど、認知的不協和によって言い訳を繰り返しているうちに、罪悪感はなくなっていきます。

数値規制に反対するブリーダーの心理と全く同じですね。

自分は仕方ない、自分はちゃんとやってるからいいんだ、だから我々に支障のないシステムしか認めない、という感じです。

 

議員は、今回の議員のように、票やお金のためだけに動いているだけの人が大半です。

当然といえば、当然ですね。

 

 

 

*******************************************

今からでも遅くはない。これを機に業界を刷新し、目先の利益にとらわれ現状維持にすがりつくのではなく、

前に進んで世界のアニマルウェルフェアの動きに肩を並べられるような取り組みをしてほしいと思う。

*******************************************

 

業界や議員をあてにするのは意味がない、というのは今回の犬猫の数値規制の件で学んだ人も多いと思います。

 

変えられるのは、大勢の国民だけ、ですね。

 

 

オスのヒヨコは、シュレッダーで殺されるとか、ちゃんと知ってますか?

こんな殺戮、何の正当化もできませんよ。

仕方ないと言い訳するか、目を反らすかのどっちかのパターンしかないですね。

 

 

鶏たちの苦しみを知り、卵を買うのをやめましょう。

 

 

 

にほんブログ村 猫ブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ ヴィーガンへ