【日本】餓死させても殴打しても不起訴 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

大田原農場の従業員が、蹴ったり、目をえぐったりして、牛を暴行していた事件が、起訴されたそうです。

 

 

ようやく畜産動物の虐待が裁判にかけられる時代がやってきました。

 

畜産の問題を知らない人は、起訴されて当たり前だろ、と思うかもしれませんが、

これよりもっと残酷な畜産動物への虐待が、これまで不起訴となっています。

 

 

そこで今回は、アニマルライツセンターが不起訴の例として出している、39頭の豚を餓死させた事件について見ていきましょう。

 

以下は、2019年に起きた養豚場の虐待事件の証拠動画です。

豚肉を食べている方は必ずご覧ください。

 

↓詳細を記した記事です。

西日本の養豚場で起きた餓死事件、検察に起訴を求める


****************引用****************

 

2019年、ある養豚場の全ての豚が飢えで苦しみ、

子豚が無計画に繁殖し、大人の豚に踏み潰された、いわゆる養豚場の飼育崩壊が起こりました。

 

まず、動画を見る必要があります。なぜなら、養豚を知っている人ほど、言葉で説明をしても信じられないと言うからです。

 

豚たちは痩せこけており、毛がバサバサになり、背骨やその他の骨が浮いている豚が多数見られます。

 

 

豚舎に入って撮影をしたのは従業員ではありません。

そのため豚たちにとっては見慣れない人です。

 

通常見慣れない人が来ると豚たちはオリの隅に逃げ、そのうちに好奇心の強い豚が花を寄せてきます。

しかしこの豚舎では、入った途端に豚たちがオリに足をかけて立ち上がり、撮影者に向かって鼻を寄せ泣き叫びます。

それだけ切羽詰まっているのです。

 

餌はなく、水も与えられていません。

 

あるオリの地面は完全に乾ききっており尿をした形跡も見られません。

 

生きた豚がいるオリの中にも死体が転がっています。

 

豚だったのではないかと思われる物体も転がっています。

 

一つのオリに日齢が明らかに異なる豚が収容されています。

 

養豚場の中で生き残っていた35頭の豚のうち、13頭は生まれたばかりの新生子豚であり、

この子豚たちは肥育用のオリに入れられていた豚が勝手に(無計画に)交配してしまい勝手に生んだものです。

 

あるオリでは、そのオリの中にはオスメス混合で大人の豚が3頭おり、生きた子豚9~11頭は大人に踏まれまいと逃げ惑っていました。

 

 

別のオリでも3頭の大人の豚がおり、オリの端っこに8頭の新生子豚がかたまっており、さらにその周囲に2頭の死体がありました。

 

生きた豚35頭と、オリの中に放置された豚の死体21頭が確認できます。

 

 

 

私達はこの養豚場の情報を2021年春に得ました。

 

そして同年9月に告発しその後受理、

しかし2022年1月31日に起訴猶予で不起訴処分になりました。

 

実は同じように明らかに「みだりな虐待」である行為がいくつも、不起訴処分になっています。

対象が畜産動物であったことが大きな理由であると私たちは考えざるを得ません。

 

この検察審査会に申し立てと同時に、署名を開始しました。

 

キャンペーン · 畜産動物への虐待を罰してください! · Change.org

 

ご協力ください。

 

****************引用終***************

 

 

豚たちが餌も水も与えられず、放置され、39頭が餓死するという、この凄まじい動物虐待の事件が、不起訴となりました。

 

起訴猶予、つまり

犯罪をしたのは明らかだが事情を考慮すれば起訴をするほどの事件ではない、

と判断されたのです。

 

家畜と呼ばれる動物達は、餓死をさせられても たいした話ではない、と判断されるのです。

これが有罪でなければ、どれが有罪ですか?

これはたまたま明るみに出たケースであって、我々の知らないところで何度もこのような事が起こっているのです。

 

 

 

また、PETAに暴露された、日本ハムの養豚場の数々の虐待も不起訴となりました。

 

豚肉の生産過程における虐待は後ほど紹介するとして、生産過程において不必要だった虐待が以下。

 

従業員たちが、子豚の耳を乱暴につかんで持ち上げる。

 

放り投げる。

 

母豚たちの背中や腰を、金属製の器具で殴打する。

 

↓殴られた母豚たちの背中や腰に、残った痛々しい傷跡。

養豚場側は豚を運動させるためだと主張しますが、傷跡を残すほど殴打する必要は100%ありません。

これなんかは、まさに大田原農場の虐待と一体何が違うのかという話です。

 

これらは豚肉の生産において不必要な虐待行為ですが、不起訴となりました。

まぁ実際は これどころの虐待ではないのですが、それは後ほど紹介しましょう。

 

 

大田原農場の虐待が起訴されたのは、

酪農業界の責任ではなく、個人の責任に転嫁できることなども1つの要因かと思いますが(実際は酪農業界の責任です)、

炎上して世間に注目されたことがなんだかんだで大きいと思っています。

 

検察の起訴・不起訴はそれなりにいい加減なものです。

日本で起訴されたら99.9%有罪になるということ自体、

確実に裁判で勝てるものや、世間で注目されたもの以外は、やたらめったら不起訴にしている証ですね。

 

 

上記の養豚場の件は、ほとんど日本人に注目されることがありませんでした。

もちろん一部では拡散されましたが、日本国民を巻き込む炎上には至らず、主要メディアも一切取り上げていません。

日本人が、自ら関わる畜産動物の残虐な実態から目を反らし、感謝して頂きますと言えば正当化できると思いこんできた結果です。

 

これまではこういった明らかな虐待事件ですら、起訴されず、日本は動物虐待やりたい放題の国でした。

日本人が関心を持ち、自らの行動を変えれば、今後は残虐な事件が起訴されていくのかもしれません。

 

 

しかし、問題はこういった分かりやすい明らかな虐待事件だけではありません。

 

以下、豚肉の一般的な生産方法をご紹介しますので、

そもそも豚肉の生産自体が、起訴に値する残虐行為に満ちていることを認識しましょう。

 

 

豚肉の生産では、生まれた子豚は、生後1週間以内に、3つの虐待が行われます。

 

1つ目は、尻尾の切断。

麻酔なしで尻尾が切られます。

 

「過密飼いのストレスからお互いを傷つけあうことを防ぐ」といった理由で行われます。

食用豚たちは、過密飼育のストレスフルの状況で拘束されます。

あまりにもやることがなく、ストレスが溜まっているため、仲間の尻尾などをかんでしまうことがあります。

 

要するに、飼育状況を快適にすれば、起こらない話です。

業界側がわざわざ豚にとってストレスフルな状況を作って、問題行動をおこさせているにも関わらず、

根本的な改善は行わずに、尻尾を切って痛めつけて対処を行っているのです。

 

日本の養豚場の80%以上で、この虐待行為が行われています。

 

 

2つ目は、歯の切断。

麻酔なしでニッパーで歯が切断されます。

 

「子豚がお母さん豚の乳首や、ほかの豚の尻尾や耳を傷つけることを防ぐ」といった理由で行われます。

 

これも、かみついてしまうようなストレスフルな飼育を行っている事が原因です。

わざわざストレスフルな状況を作って、問題行動をおこさせ、根本的な改善は行わず、歯を切って痛めつけて対処を行っているということです。

 

切断された歯のうち 92%で神経感染症が起こり、

10.6%が出血、3.3%が骨折し、

歯の切断後、60%で歯の神経が開いてしまっていることが科学的に明らかになっています

 

日本の養豚場の60%以上で、この虐待行為が行われています。

 

 

そして3つ目は、オスの子ブタの去勢。

 

麻酔なしで、鋭利なカミソリでふぐり(陰嚢)を切開、

睾丸を取り出し、一気に引き抜き、切り取ります。

 

血がふきでて、言うまでもなく激痛であり、子ブタは鳴き叫びます(血がふきでた画像)。

あまりの痛みに、痛みが2~3日続くと考えられています。

日本ハムの養豚場の実態

 

無麻酔での去勢が原因で、心的外傷性疾患により死亡する子豚もいます。

処置後に腹膜炎を起こして死亡したり、ストレスから発育や免疫力が落ちる傾向があります。

 

去勢をする理由は、肉の雄臭を防ぐためです。

人間の味という欲のために、豚たちは切り刻まれるのです。

 

90%以上の養豚場がこの虐待行為を行っています。

 

 

豚の生産では、幼い頃にこれだけのありえない虐待が行われているんですね。

そしてこれらの虐待行為は、母豚の前で行われることがあります。

日本ハムの養豚場の実態

 

 

 

また、養豚業界では、

衰弱してしまった豚や、成長不良、病気、奇形などといった、業者の利益にならない豚は、養豚場自ら殺処分を行います。

最も残酷な工程の1つです。

 

殺処分の方法として、まず床に叩きつけて殺す方法があります。

 

豚たちは、意識のある状態で、頭や体を打ちつけられながら、殺されるのです。

 

これを暴力と言わずして、何と言うのでしょう。

 

日本ハムの養豚場では、母豚の真後ろでこの叩きつけを行っていました。

 

 

 

叩きつけられても死にきれず、1時間経っても、もがいて苦しむ豚もいます。

 

 

日本では、他にも、心臓に消毒剤を注射するなどして殺されます。

 

注射された子豚は、数分苦しみ もがいた後に、絶命します。

日本ハムの養豚場の実態

 

 

殺された豚たちは、ゴミのように捨てられます。

 

 

 

この殺戮を日常的に行っているのが、養豚業界であり、このような殺戮を行った農家たちが生産した肉をあなた方は食べているのです。

あなたの目の前にある肉は、決して1頭の犠牲ではないのです。

 

 

母豚は種付けされると、この妊娠ストールという狭い檻で拘束されながら、飼育されます。

 

一生のほとんどを、転回もできない、身動きができない、何もやることがない、この狭い檻で閉じ込められて生きるのです。

 

食事も、トイレも、この檻の中で行います。

 

必然的に、檻の中は、糞尿だらけの不衛生な場所になります。

 

豚は本来、綺麗好きにも関わらず、自分達の体は、自分達の糞で汚れていきます。

 

あまりの辛さに、豚たちは精神的に追い詰められていきます。

 

 

 

88%以上の養豚場で、この妊娠ストールが使用されています。

 

閉じ込めておいた方が、職員が、母豚たちの受胎・流産の確認や、給餌管理をしやすくなるからです。

母豚は、妊娠ストールで約4か月を過ごし、出産間近となります。

 

 

出産前になると、分娩ストールという檻にうつされます。

ここで、生まれた子供たちは、母豚の母乳を吸って大きくなります。

 

この檻も、妊娠ストールと同様、非常に狭い檻なので、母豚の苦しみは続きます。

 

母豚は身動きができないため、子育てはできませんし、

子供の具合が悪くても、助けることは不可能です。

 

 

母豚は、3週間程度、分娩ストールで過ごした後、子供と引き離され、また種付けされ、妊娠ストールへ。

このようなサイクルを何度も繰り返し、4~5年で生産効率が落ち使い物にならなくなれば、屠殺場へ送られます。

 

 

母豚の種付けは、人工授精によって行われます。

 

精液注入器と呼ばれるストロー状の物を人間が、メス豚の膣内に挿入します。

屈辱的な暴力

 

挿入が完了したら、精液の入った容器を注入器に接続し、精液を流し込んでいきます。

この非常におぞましい、感情ある生き物を冒涜しているとしか思えない行為は、

日本でも広く行われており、その利用率は2014年時点でも70%を超えています。

 

 

精液採取も人間の手によって行われます。

 

動画

 

このように、自然からかけ離れたおぞましい行為を、当たり前のように行っているのが、養豚業界なのです。

 

 

 

豚は15年~20年生きると言われていますが、

豚肉にされる豚は、何歳で出荷される つまり 殺されるか知っていますか?

nozomi__iii

 

なんと、わずか生後6か月です。

 

 

皆さんがテレビなどでよく目にする出荷される、あの大きな豚は、実はまだ子供なのです。

この写真が生後6か月の姿なのです。

異常な大きさでしょう。

 

なぜここまで大きいのか?

それは人間が、品種改良を行ってきたからです。

 

豚は、イノシシの品種改良です。

人間が食べる肉のために、イノシシを家畜化したのが豚なのです。

そして、少しでも多くの肉が取れるように、短期間で大きくなるように改良されてしまいました。

 

品種改良には

・ 一日でも早く出荷するための「成長率の向上」

・ 脂肪が交雑した霜降り肉などを作るための「肉質改良」

・ より多くの子供を産ませるための「繁殖能力の向上」

などがあり、

人間都合の品種改良によって、豚は苦痛を感じたり、病気を抱えやすくなっています。

 

 

まずは、脚弱。

足が弱り、立ち上がることが困難になります。

 

脚弱は、床の状態、拘束飼育による運動不足など様々な要因がありますが、成長率向上による品種改良も要因の一つです。

 

生後4、5か月の豚の多くが四肢の関節に骨軟骨症があり、徐々に進行して、やがて脚弱という症状になって現れます。

動画

 

 

次に、母豚の空腹による異常行動。

 

太るように改良されたことにより、豚たちはお腹が空きやすくなっています。

しかし母豚は、妊娠期間中、生殖能力を最適化するために、餌を制限されます。

 

餌を満足に食べることの出来ない母豚は、空腹に苦しみ、

目の前の柵をかじり続けたり、

 

口にモノが入っていないのに口を動かし続けたり(偽咀嚼)などの異常行動を起こします。

 

 

そして、子豚の死亡率の増加。

 

日本の母豚1頭あたりの産子数は11頭。

豚はイノシシの品種改良ですが、イノシシの産子数は4~5頭ほどなので、かなり多産になってきていることが分かります。

 

母豚が多産になるにつれて、離乳前の子豚の死亡率は増えます。

ある研究では、13年間で、生まれた豚が3.0頭増加し、離乳前の死亡率は5.4%増加していることがわかりました。

 

 

さらに、母豚の脱肛。

 

脱肛は直腸、膣、子宮が外に出てしまう疾患で、母豚は痛みで苦悩し、治癒しなければ死に至ります。

これが「日本ハム」の実態

 

脱肛の原因は様々ですが、品種改良による繁殖率の向上が1つの要因と考えられています。

脱肛の増加により、アメリカでは2013年から2016年の間に母豚の死亡率が約2倍に上昇したというデータが出ました。

 

脚弱、空腹、多産、脱肛など、品種改良は豚たちに様々な苦しみを与えています。

 

 

このような苦しい生活を過ごし、時がくれば、トラックでぎゅうぎゅう詰めにされ、屠殺場へ運ばれます。

green_veganism

 

過密状態のまま、酷暑であろうと、極寒であろうと、

吹きさらしの状態で、長距離、長時間、座ることもできず、運ばれます。

tosh_animalliberation

 

あまりの過酷さに、到着する頃には、衰弱して歩くのが困難になっていたり、死んでしまう豚もいます。

 

green_veganism

 

 

 

 

輸送の苦しみに耐え、ようやく屠殺場に到着しても、

今度は中に運ぶ際に、職員によって暴力を奮われます。

 

蹴る

 

上に乗って蹴る

 

 

棒で叩く

 

 

ホースで鞭打つ

 

 

電気スタンガン

 

 

自分の仕事を早く終わらせることしか考えていない職員たち。

 

殺すというこれ以上ない暴力が行われている場所です。

このような職員がいても、何ら不思議はありません。

 

 

さらに、と殺は翌日に行われることが多く、搬入したその日にと殺する屠殺場はわずか7%です。

つまり、93%のと殺場では、吹きさらしの係留所で、過密状態のまま、一晩放置されます。

 

係留所でもストレスから、闘争が起こります。

 

 

 

そして、最後は恐怖の中、頸動脈を切られ、出血多量で死亡し、

最初から最後まで楽しみもない、苦しみしかない、短い生涯を終えるのです。

 

 

あなた方が欲する豚肉のために。

 

日本人はすぐに感謝していただくことに意味があるなどと言いますが、

殺された後に感謝してくれれば、このような悲惨な一生を送ってもいいという奇特な方がいらっしゃれば教えてください。

 

このような言葉は、現実をまるで知らない人か、欲に勝てない人や、倫理観のない人が建前で使う、中身のない言葉です。

 

 

豚も、感情があり、個性のある生き物です。

 

肉からしか摂れない栄養はなく、タンパク質不足になるなど大嘘です。

 

・ 菜食の始め方

 

・ タンパク質は組み合わせが鍵

 

・ 人間の体と食べ物 

 

 

 

畜産の従業員たちは、お金欲しさに、大勢の需要に応えるために、このような作り方をして大量に供給しようとしているにすぎません。

根本の原因は消費者です。

肉食のあなたは、自らの欲のために、これらの虐待・虐殺事件を日々引き起こしている加害者なのです。

産業がなくならない限り、この虐待・虐殺事件に終わりはこないでしょう。

 

大田原農場の件に胸を痛め、非難するのであれば、

自分にも非難を向け、消費行動を見直しましょう。

 

にほんブログ村 猫ブログへ にほんブログ村 犬ブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ ヴィーガンへ

 

※リブログ、SNSなどへのシェア、引用は、ご自由にお願いします。 確認は不要です。