つなぎすぎる牛舎、生産過程への関心が顕著に薄い日本人 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

以下の記事をご覧ください。

 

***************引用***************

 

写真を見てください。

この牛は上体を4本のロープで四方からつながれてます。

 

さらに後ろ足はスプリットガードと呼ばれる、足かせで縛られています。

 

いくらなんでもつなぎすぎです!

これでは牛は、頭も自由に振れず、前に進むことも後ずさりもできない。

 

完全にその場で、立つか座るかししかできません。

 

ヨーロッパでは酪農における環境問題が、メディアでクローズアップされますが、

日本では酪農家の苦労が、クローズアップされます。

 

日本のメディアで、高齢者や小柄な女性が、牛を育てる大変さが協調される陰で、

間違って擁護される傾向にあるのが、この牛の「つなぎ飼い」です。

 

牛をロープなどでつなぐ「つなぎ飼い」はヨーロッパでは廃止されつつありますが、

日本ではいまだに70%の農家で通常の飼育方法として行われています。

 

戦後の食糧難を子ども期に体験した昭和のベビーブーム世代は、その救世主であった牛乳に、過度な愛着を形成しました。

 

その愛着は家庭内で子孫へ受け継がれてしまい、栄養学が様変わりした現在の日本の世論は、酪農家を無批判に愛護する風潮をひきずっています。


自分は牛乳で大きくなった=酪農家に感謝
という思考から逃れられない牛乳愛飲家が

「つないでいても愛情は注いでいる」

「体の大きな動物を飼育する農家の苦労を理解しろ」

と、どんなにつなぎ牛農家を擁護しても、それは牛という動物の生態とは、別の次元の話です。

 

つなぎ飼育の牛には、跛行(はこう)、飛節周囲炎(関節炎)などの深刻な病気が多いことがわかっています。

 

フリーストールやフリーバーン、放牧に比べ、糞尿が体にこびりつきやすいつなぎ飼いでは、牛の乳房の汚染からくる食品衛生の問題もあります。

 

他にも妊娠時のトラブルや牛の精神状態にも悪影響を与えるつなぎ飼いなのに、なぜこれほど大多数の農家が行っているかの理由を、

ある放牧農家は「日本の牛農家は、牛まかせにできないから」と答えてくれました。

 

日本だけでなくヨーロッパでも酪農家の経営は税金を財源とする補助金によって支援されています。

 

酪農乳業の国際比較研究会2020において発表された、

2021年1月から2月にかけて、名古屋大学准教授竹下広宣氏が日本・イギリス・イタリア・フランス・オランダの5か国の消費者に対し、消費者アンケート調査をした結果によると、

ヨーロッパの消費者の多くは、税金は環境と家畜の健康に使われるべきだと答えました。

 

それに対し日本人は、食べ物の安全性と酪農農家の労働軽減に税金が多く使われるべきだと答えたそうです。

 

この日本で、平時に特定の職業に対して、その労働力軽減のために税金を使えというほど国民の共感を得るのは、他の職種には例がありません。

 

世に、その労働に値しない対価しか得られない職種は限りなく存在します。

しかしそれに対して、いちいち税金で補助するべきだと考える国民が、日本にどれほどいるでしょう?

 

ヨーロッパに比べて、酪農の歴史がはるかに短いのにもかかわらず、

日本人の特異で特異な、酪農家に対する共感力の高さは「牧歌的なメディアイメージから来ているのではないか」と、竹下助教授は分析します。

 

さらにアニマルライツセンターは、自然回帰願望を農村の人間に頼って実現しようと、現代人が夢見ているのではないかと推察します。

 

また同助教授は、日本人は食品の品質に対する関心が高いが、生産過程、プロセスへの関心が顕著に薄いと指摘します。

これは乳牛に限らず、卵や鶏肉、豚肉などにも言えることです。

 

国民にふわっとした酪農愛護者が多いからといって、酪農家は甘んじてばかりはいられません。

同調査では酪農自体への支援の意識は、じつはヨーロッパより日本が低いことがわかりました。

 

牛乳に対する愛着はあっても、酪農をしっかり守ろうという意識はそれほど日本国民にはないのです。

 

ヨーロッパではさかんに酪農と環境というテーマで、わかりやすいテレビ番組が放映され、良い酪農を支援しなければという意識が醸成されるようです。

逆に日本はテレビドラマの影響もあって、絵にかいたような弱々しい農業従事者をイメージしやすい傾向にあります。

 

「かわいそうな農家をラクにしてあげたい」

このあいまいな同情が、残酷な牛のつなぎ飼いを、いまだに許容する世論を作る元凶のひとつです。

 

しかし実際、牛をつないだからといって、酪農従事者の仕事がラクになることはなく、フリーバーンやフリーストールのほうが労働を軽減できることもわかっています。

さらに、働く人の労働を軽減するのは、労働時間の短縮こそが有効であることは、労働科学的に常識なのです。牛を縛るのは関係ないです。

 

牛はわが子のようだという酪農家がいます。

それを真に受けるなら、親は、病気の子どもと健康な子ども、どちらの世話をするのが体力を消耗しにくいでしょうか。

 

牛をつなぐことをやめて、フリーバーン・フリーストールへ移行すれば、より健康な牛を楽しく世話をする働きがいにもつながります。

そんなに酷いつなぎ飼いなら、ヨーロッパのように国が禁止すればよいではないかと思われるかもしれません。

 

それはそうなのですが、牛をつなぐ係留具が消耗した際の交換費用にまで、税金を原資とした助成金が使われる現状では、国には正常判断は期待できないのです。

 

いま、消費者がつなぎ飼いにNO!を表明することは、生産者である農業従事者を過労から守り、働きがいある農業をつくることにもつながります。

写真の牛のロープを1本でも解くためには、みなさんの力が必要です。

 

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乳牛は放牧によって飼われていると思い込んでいる人が多いと思います。

 

なぜなら、牛乳のパッケージには、放牧の牛たちの写真やイラストが載せられているからです。

 

テレビでも放牧農家を取り上げることが非常に多いです。

 

しかし、それはメディアによる刷り込みです。

 

飼育される牛の70%以上は、つなぎ飼いという拘束飼育をされています。

 

牛乳を考え直そう

 

 

見ての通り、ほとんど身動きができない、ひどい飼育方法です。

 

40%以上の農場が、24時間365日、ずっとこの状態です。

 

皆さんが放牧のイメージを抱いているであろう、北海道ですら60%がつなぎ飼いであり、放牧はわずか10%以下。

北海道の酪農の実態

 

北海道だけで約27万頭もの牛が、繋ぎっぱなしで飼育されています。

すなわち日本の牛たちは、ほとんどが繋ぎっぱなしで飼育されているといっていいでしょう。

 

繋ぎをするだけでもひどいですが、さらに繋ぎ方までがひどい農家がいるのです。

冒頭の牛舎の牛は、上体が四方から縛られ、足かせまでつけられて拘束されていました。

 

こちらの牛舎の牛は、顔を動かすことすら制限されています。

 

牛の位置を制御するために、カウトレーナーという電流を流す器具を用いて、牛たちに電流を流して痛みを与えることで、さらに動きを制御する農家もいます。

 

牛たちに電流を流して痛みを与えることで、さらに動きを制御しているのです。

 

糞を同じ場所に落とすようにして掃除を楽にするため、と言った理由でしょう。

 

出産する時ですら繋いだままにする酪農家もいます。

出産時も繋がれたまま

 

 

 

牛の出産では、人間が牛の出産の介助をしているシーンをよく見かけます。

しかし、牛は本来自力で出産が可能とのことです。

 

つなぎ飼育を行うことにより、母牛が運動不足となり、

体力と筋力がつかず、ストレスから無気力となり、出産が困難になってしまうことも原因であるようです。

 

 

牛は、人間の160倍以上の糞をするため、掃除をしても追い付かず、床が糞尿まみれであることがほとんどです。

 

牛の体が汚れているのをよく目にしますが、掃除が行き届かず、糞尿で汚れてしまうためです。

 

こちらは繋いだまま出産させ、糞尿だらけの床に産み落とされた子牛です。

 

糞尿まみれのため、ひづめの間に菌が入り込み、

炎症になって、出血したり、足を引きずって歩くようになることもあります。

 

この足を痛めて、ひきずって歩くことを跛行(はこう)といいます。

 

不衛生な環境下で、不自然な動作で寝起きを繰り返すことで、炎症がおきます。

 

 

ひどくなると、穴があき、中の肉や骨が見えてしまうことまであります。

アカネの一生

 

立てなくなってしまう牛もおり、こうなってしまえば農家にとって使い物にならないので、と殺場に送られ殺されます。

 

 

農場で不要になった、牛を殺す場合もあります。

パコマという消毒薬を注射し、30秒で泡をふいて死亡します。

業界は、このようなものを安楽死などと言っています。

 

恐ろしいことに、生きたままレンダリングに出して圧死する牛も一部いるとのことです。

 

 

冒頭の記事には、日本人の生産過程への関心がの薄さも取り上げられていました。

 

メディアで酪農家の苦労ばかりが取り上げられ、牛達を家族などと言います。

それを真に受けた国民が、実態も知らずに酪農家擁護にまわってしまうということです。

ひどい場合は、「つないでいても愛情を注いでいる」などという、狂気としかいいようがない発言をする日本人もいるようですね。

 

愛情を注いでいたら繋ぎっぱなしになどするわけがないでしょう。

酪農家たちが言う家族だとか、愛情だとかいった発言は全て建前です。

つなぎ飼育を行う理由は、その方が効率が良いと考えてるからです。

 

日本の方には、メディアの放送を鵜呑みにせず、しっかり酪農の実態を勉強していただきたいと思います。

 

 

牛乳は牛の母乳です。

母乳を出すために、牛は何度も何度も妊娠させられます。

 

メスの牛は、好みのオスの牛と交尾させてもらって妊娠するわけではありません。

人工授精 つまり 人間の手によって、妊娠させられるのです。

 

その方法は、非常におぞましく、

人間が、牛の肛門から腕を突っ込んで糞を掻き出し、腸の中から膣を掴んで、器具を用いて精子を注入します。

 

人工授精は、別名レイプ繫殖と呼ばれています。

https://www.instagram.com/p/CWcytsVPcB2/?utm_source=ig_web_copy_link

 

当然、牛は嫌がります。

これを業界の人間は喜んでいるといったり、受け入れているなどと言って、嘘をついています。

 

 

オス牛も強制的に精子を採取されます。

擬牝台(牛の皮で作った乗駕用の台)や人工膣などを用いて精子を採取します。

老齢や肢蹄故障で採精できないという時は電気ショックが用いられることさえあります。

 

擬牝台にうまく乗らないという場合は生きた牛が乗駕用に連れてこられ

雌牛だけでなく、おとなしい雄牛、去勢雄牛が使われることもあります。

 

これらの非常に気持ちの悪いことを、当たり前に行っているのが酪農業界です。

 

 

しかし レイプされて生まれた子であったとしても、自分の子を育てることは、母牛にとって喜びなのです。

 

ですが、酪農では多くの場合、生まれた子牛は母牛からすぐに引き離されます。

 

母牛の母乳を飲むことを覚えると、哺乳瓶でミルクを飲まなくなるからです。

母牛の母乳は、人間のための牛乳として使われるため、酪農側からすればそれは困るわけです。

 

なので、すぐに引き離し、隔離します。

 

そして、初乳を、バケツや哺乳瓶などで与えるのです。

 

 

以下は、自分の子供が目の前で奪われた母牛の動画です。

 

人間に、目の前で子供を連れ去られた母牛。

 

それを見て、あとを追いかけます。

 

子牛が捕らえられた車のまわりをウロウロして、気にかけています。

 

走り去る車を最後まで追いかけます。

 

 

 

この牛は、子供を失い、鳴き続けているところです。

母牛も自分の子供を取り上げられることは、精神的苦痛を伴うということです。

当たり前のことですが、牛と人間が感じることに違いなどないのです。

 

 

子供を取り上げられた後、子牛のための母乳は、人間のために奪われ続けます。

 

牛乳のために乳房はパンパンに膨れ上がり

 

1日2回、妊娠直後の乳牛で25~30L、少ない牛で3~5Lの乳が絞りだされます。

 

また、乳牛は約73%が、麻酔なしで角を切断されます。

 

生後3ヶ月以内の牛の場合は、角芽を焼くために、熱された焼きゴテで、皮膚をやけどさせられます。

 

 

除角・断角が牛に与える苦痛

 

 

角が育ってしまった牛の場合は、ワイヤーのこぎりで、神経を含めて角を切ってから、焼きごてを押し当てられます。

 

 

除角の時の牛の痛みは相当なもので、失神してしまうこともあります。

 

首を固定した状態で大きな恐怖と苦痛を与えることで、頚椎脱臼・骨折などでショック死させてしまうこともあります。

 

 

麻酔なしで、しっぽを切られることもあります。

 

尾を切断された牛は慢性的な疼痛を感じています。

 

 

さらに、麻酔なしで鼻輪をつけられることがあり

 

麻酔なしで耳標を付けられます。

 

 

乳牛は品種改良により、母乳を大量に出す体に変えられてしまっています。

 

肉牛の年間乳量が1000kgほどに対し、乳牛の年間乳量は8500kg以上もあります。

中には、年間2万kg以上も出す乳牛もいます。

 

牛の乳は、牛の血液からつくられています。

 

牛乳1パック分のお乳をつくるのに必要な血液は400~500リットル。

1日に約30リットルの乳を出す牛は、毎日約1万リットル以上もの血液を乳房に送り込んでいることになります。

 

カロリーの高い濃厚飼料が与えられ、

大量の乳を出すことにエネルギーを費やす体にされてしまった牛は、代謝機能が阻害されるため、

乳房炎、ケトーシス、第四胃変位などの様々な病気にかかりやすくなっています。

 

こちらは、北海道で、2020年に、乳牛を診療した頭数と、病名の上位20位を表したものです。

2020年次 産業動物(診療・死亡頭数 上位病名) 

 

診療された牛の合計を見ると、約61万頭となっています。

北海道の牛は、約83万頭なので、およそ73%の牛が何らかの病気にかかっているということになります。

全く診療にかからない牛の方が圧倒的に少ない、ということです。

 

病気が増えるのは、本来の牛の生理生体には合っていない穀物主体の食事にも原因があります。

 

また、ホルスタインは暑さにも弱いです。

このように人間都合の品種改良によって、不自然な体、病弱な体にされてしまった事も決して無関係ではないでしょう。

 

 

乳牛たちは、これらの苦しみを経て、

レイプ→妊娠→出産 のサイクルを3~4回繰り返し、

乳量が減って用済みになれば、と殺場へ送られます。

 

北海道から東京までの長距離だろうと、夏場のうだる暑さ、冬場の凍える寒さであろうと、体調不良や病気や骨折で立てなかろうと、

ぎゅうぎゅう詰めにしたり、紐で結んだりして、荷台に乗せられ、

どれだけ辛かろうと、動物達の都合で休憩することもなく、長距離を人間のペースで移動させられます。

と殺場に着いた頃には、ぐったりして動けない牛もいれば、死んでいる牛もいます。

 

動けない牛や、死んだ牛は、このようにして、片足を吊り上げられ運ばれます。

巨体を片足で釣り上げられる

 

 

 

と殺場では、短い紐で繋ぎながら、水を飲むこともできず、一晩中、放置されることがあります。

 

この子は立てないほど疲弊してぐったりしているのですが、

短い紐でつながれていたため、寝ることはおろか、座る事すらできませんでした。

 

そして最後は、眉間にと畜銃を打たれ、頸動脈を切られ、出血多量で死亡します。

牛乳を飲む人、乳製品、牛肉を食べる人は、動画をしっかりご覧ください。

 

 

日本人はすぐに、感謝すればいいとか、いただきますと言えばいいなんていいますが、

殺された後に感謝してくれれば、このような悲惨な一生を送ってもいいという、おかしな方がいらっしゃれば、ぜひ名乗り出てください。

 

感謝やいただきますなんて言ったところで、牛には伝わることはありませんし、

伝わったところで、牛からすればあなたの感謝なんて何の役にも立ちません。

感謝しなくていいから、子供を奪わないでほしい、母乳を奪わないでほしい、殺さないでほしいと願っていることでしょう。

 

 

牛乳の代替品は沢山あります。

 

つまり、あなたが乳製品を食べる理由は、美味しいという欲のみです。

 

犬猫の虐待や生体販売に反対しておきながら、乳製品を食べる人が大多数です。

他人を批判しておきながら、自分が加担する虐待は正当化するのですか?

 

 

あなたの一時の欲望のために、牛は存在しているのではありません。

 

・ 菜食の始め方

 

・ タンパク質は組み合わせが鍵

 

・ 人間の体と食べ物 

 

牛乳を飲むのをやめ、乳製品を食べるのをやめましょう。

 

 

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