猛暑で倒れた馬に、なおもムチ打つ | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

以下の動画をご覧ください。

 

 

これは8月10日、ニューヨーク市での出来事です。

 

馬車を引いた馬が倒れ込んでいます。

御者が手綱を持ち、「立て!」と言っています。

 

御者はさらに、手綱で馬の顔を引っ張り、起こそうとします。

再び「立て!」と言っています。

 

そして、今度は馬の背中をパンパンと手で叩き始めます。

相変わらず、「立て!」と言っています。

 

今度は御者は、馬を手綱で叩き始めました。

 

しかし、馬はそのまま路上に倒れ込んでしまいました。

もう限界だったのでしょう。

 

 

その後、警察が馬に水をかけているシーンが流れます。

 

馬は1時間以上にわたって、路上に倒れ込んでいたそうです。

 

 

こちらに詳細があります。

 

「立て、立て!」猛暑のNYで倒れた馬車馬、なおもムチ打った御者に批判

 

****************引用****************

 

馬はライダーと名付けられた14歳の雄で、マンハッタン中心部のセントラルパーク付近の路上で観光客用の客車を引いていた。

ライダーは大通りの中央車線とみられる場所で客車に付けられたまま座り込み、動けなくなっている。

 

男は座り込んだライダーの周囲を動き回り、手綱を前方に強く引いたり馬体を叩いたりしてライダーを立たせようとした。 

ライダーは苦しそうに顔を振り男から目を背けるが、男はなおも手綱をムチのように使い、ライダーに動くようけしかける。

弱ったライダーは座った姿勢を保てなくなり、ついに四肢を投げ出しアスファルトの上に倒れ込んでしまったようだ。

 

倒れたライダーの周囲には人だかりができ、男の心無い仕打ちが目撃した市民たちに衝撃を与えた。

ある通行人は、「おい、ムチを打つのはやめて水をやれよ。馬だよ、機械じゃないんだよ」と御者を諭したという。

 

当初熱中症とみられたことから、ニューヨーク市警騎馬隊の警官たち駆けつけ、ホースで水を浴びせ体温を下げようと試みた。

馬は意識がもうろうとした様子をみせ、水分を摂ろうと地面に溜まった水を必死で舐めている。

 

1時間を超える放水の結果、ライダーはよろめきながらも自力で立ち上がることに成功。

見守っていた観光客や地元住民からは歓声が上がった。

 

ライダーは警察が用意した輸送車に乗せられ、獣医のもとに送られた。

 

事件は8月10日に起きたものだが、数日が経ち、新たな目撃談が報じられるようになった。

 

路上に倒れこむ4時間ほど前から、馬は弱りきり歩行困難になっていたのだという。

ニューヨーク・ポスト紙は8月15日、セントラルパークで「苦しみ」「満足に歩けないでいる」ライダーの姿が目撃されていたと報じた。

 

家族とともにこの公園をよく訪れるキャロライン・シュミットという女性は同紙に、

「その馬はほかの馬とかなり違っていたので、すぐに注意を引いた」と述べている。

 

「馬はあばら骨が浮き出ており、舌を出し、歩くのが辛い様子でした。かなりゆっくりと歩いていました」

 

ニューヨークの市議会議員らは本件について、動物虐待と馬車馬虐待で検察に告発する準備を進めている。

女性は目撃者として議員らの記者会見などに同席し、当時の状況を証言するという。

 

セントラルパーク周辺の大通りでは長年、観光客たちを引く馬車が人気となってきた。

しかし、ニューヨークの象徴的な光景は、この事件をきっかけに終わりを迎えるかもしれない。

動物へのあまりにも酷い仕打ちだとして非難が広がり、くすぶっていた馬車の廃止論が勢いを増している。

 

ニューヨークでは以前から、安全性と動物愛護の観点をもとに、馬車を電動式の客車で置き換える議論があった。

市役所が近代化施策の一環として提案し、複数の市議会議員や動物愛護団体などが賛同している。

 

馬車廃止の法案を提出したロバート・ホールデン諮問委員は、路上から馬を排除することによる安全上の利点を強調している。

「ずっと前に終わっているべきことです。20年も前にやっておくべきだったのです」と氏は述べる。

 

法案を支持するほかの議員たちは、動物愛護の観点に注目しているようだ。

 

酷暑の日などの「動物への残虐な扱い」を廃止し、「より人道的な方法」で産業を維持すべきだと訴えている。

 

一方で馬車組合は、虐待はなかったとの立場を示している。

組合の主張は、ライダーは過酷な稼働による熱中症ではなく、突発的な脳炎によって倒れたという内容だ。

 

NBCニューヨークは事件後、獣医による予備診断の結果として、小型動物のポッサムの糞を介して感染する脳炎の一種に感染していた可能性を報じた。

 

事件当時、ライダーが別車線に移ろうとして曲がった際によろめいて倒れ、その後は脳炎の症状により立ち上がることが難しくなった可能性があるという。

 

しかし、動物愛護派や馬車廃止論を支持する人々は、この説明に冷ややかな視線を送っている。

 

仮に酷使による熱中症ではなく脳炎が原因だったとしても、長期にわたり病気を放置したことで今回の事件に発展したと考えられるという。

 

愛護団体「アニマル・ウィットネス・アクション」のジム・キーン博士(獣医学)は、ニューヨーク・ポスト紙に対し、

「ライダーは神経疾患の兆候や筋萎縮、そして体調不良などの症状を急性的にではなく慢性的に示しており、

これは長期にわたる不適切な飼育、ひいては虐待の可能性があることを指し示す証拠です」と語っている。

 

ニューヨークでは17世紀から馬が街の一部となっており、馬車の廃止を惜しむ声も多い。

路上に倒れた馬がもがき苦しむ衝撃的な映像が報じられるなか、街の伝統と動物福祉をめぐる議論が再燃しているようだ。

 

 

*******************************************

 

 

すでに体調が優れなかったにも関わらず、猛暑の中、馬車を引かされ、熱中症で倒れたとのことです。

 

最後の映像によると、今回の被害馬のライダーは、一命をとりとめ、元気になったようです。

 

 

動物利用業界はすべて虐待によって、成り立っています。

 

馬が望んでいないにも関わらず、馬車を引かせること自体が虐待ですが、それは一旦置いておいたとしても、

 

金儲けで動物を利用すると、必ずこういった、限界まで酷使する、自分の仕事を早く終わらせるために動物を雑に扱うといったことや、利益にならない動物を処分する、寿命を迎えることなく殺される、といったことが起こります。

 

この事件をきっかけに、馬車廃止の可能性があるとのこと。

議員が動いているとのことですので、それだけ市民の関心が高いのでしょう。

ぜひ進めていってほしいですね。

 

これを見てもなお、虐待を否定する組合や、廃止は惜しいという人間たちは、本当にどうしようもないですね。

自分さえよければいい人たちは、常に一定数存在します。

 

 

今回のように、過労、熱中症、車との事故などで倒れたり、死亡する馬車馬の事例はいくつもあります。

 

2021年6月には、アメリカのチャールストンで馬車を引かされていた馬が過労で倒れました。

 

馬が目の前で倒れてもなお、降りようとしない乗客たち。

 

チャールストンの馬たちは、馬車に17人を乗せ、2トンにもなる重量を引かされ、毎日10時間働かされるそうです。

 

6月といえば猛暑の時期ですが、この倒れた日も、35℃の猛暑日でした。

猛暑だろうと、極寒だろうと、毎日毎日2トンを10時間引かされるわけですね。

 

 

また、2021年9月には、ニューヨークで、馬車と自動車が衝突する事故がありました。

 

衝突して倒れている馬。

 

その後、何とか起き上がりましたが、

 

 

道路は血まみれでした。

 

 

そして、2020年3月には、ニューヨークで、仕事が終わった直後の馬が、突然転倒しました。

 

馬はアイーシャという名前で、わずか12歳。

トレーラーで馬小屋に運ばれ獣医が治療しましたが、回復の見込みがなかったため安楽死させられました。

 

これだけなら、病気になっただけでは? という話に持っていかれそうなものですが、実は

御者がたばこの煙をアイーシャの顔に吹きかけたり、アイーシャを乱暴にトレーラーに乗せたりもしていたそうです。

 

つまり、少なくとも、この御者たちはアイーシャを雑に扱っていた事が分かります。

しかしおそらくは、この業者全体がこのような扱いで、他の馬も同様の扱いを受けているのでしょう。

 

 

車という移動手段があり、必要がないにも関わらず、

世界の一部の国では、いまだに観光などで馬車が利用され、

馬やロバは、人間の金儲けのために、酷使されています。

 

 

エジプト。

 

過酷な馬車労働を強いられ、倒れ込む馬。

 

しかし、なおも働かせようと、引っ張り、棒で叩く人間たち。

 

 

オーストラリア。

 

過酷な馬車労働を強いられ、倒れ込む馬。

 

馬車の運転手は、倒れた馬に蹴りを入れたり

 

乱暴に持ち上げようとしたりしています。

 

 

貧困国。

165831_395509177165480_260599432_n

 

荷物の量さえも配慮しない、愚かな人間。

560960_435333229836313_1079603078_n

 

自分達が楽をするために、手伝いもせず、自分たちまで運ばせる人間。

 

まるで彼らが機械であるかのように、馬を使い、酷使しています。

 

 

 

この馬は妊娠中にも関わらず、人間のために働かされ続け、ついには路上で出産してしまいました。

jayaseelantd

 

この馬は大雨の中、運転手が戻るまで待機させられています。

 

人間にとって、馬は生き物ではなく、荷物や人間を運ぶ道具にすぎず、

雨だろうと、猛暑だろうと、極寒だろうと、自分の都合の良いように使うだけです。

 

馬車を引いている途中で事故にあい命を落とす馬もいます。

 

 

 

馬に馬車を引かせることは、ロマンチックなことではなく残酷なこと

 

事故で命を落とさなかったとしても、

ケガをしたり、年をとって使い物にならなくなれば、

ペットフードや動物園の肉食動物の餌のために屠殺されるか、

あるいは馬肉を食べる国に輸送され、やはり屠殺されます。

 

 

日本では、馬は主に、競馬、農耕馬、観光馬、乗馬などによって利用されています。

 

ちなみに、日本にも馬車BARというものが、北海道にあります。

 

馬車の中で、酒を飲んで、景色を楽しむという、2019年から始まったビジネスのようです。

 

公式HPによると、この馬は、ばんえい十勝で利用されていた「ムサシコマ」という馬だそうです。

 

「ばんえい競馬」とは、通常の競馬とは異なり

馬に500kg~1000kgのおもりを載せたソリを引かせて走らせる虐待競技です。

非難が集まる競馬...ギャンブルのためなら虐待は許されるのか?

 

平地だけではなく、高さ1mの坂(第1障害)や、1.6mの坂(第2障害)を登らされ、

最後には砂場(砂障害)を走らされます。

 

レース中、馬たちは、手綱で何度も叩かれながら走らされます。

 

 

 

ばんえい競馬では、頻繁に馬が倒れ込む姿が見られます。

 

 

馬は鞭で叩かれると痛みを感じていることが証明されています

業界側は、「肩をポンと叩かれる程度の刺激」などと嘘をついています。

https://banei-keiba.or.jp/dl/pdf/ebook/10th_thebanba/p056_057.pdf

 

こちらは、10月10日に北海道の北斗市で行われた、ばん馬大会での様子です。

eugene_voiceforanimals_japan

 

過労で倒れた馬。

 

倒れた馬に手綱で叩きつける男。

 

 

馬はあわてて飛び起きました。

肩をポンと叩かれた程度の刺激で起き上がったんでしょうか?

 

 

もちろん通常の競馬も、虐待レースであることは全く同じです。

 

現役競走馬の80パーセント近くが、ストレスと偏った食生活のせいで、慢性胃潰瘍に苦しんでいるそうです。

 

そして さんざん貢献し続けてきたにも関わらず、成績が出せなかったり、怪我をして使い物にならなくなれば、あっさり殺処分です。

 

競馬の馬の、実に9割以上が殺処分されます。

 

30歳程度まで生きることができるにも関わらず、ほとんどの馬が2~4歳で、使い物にならなくなったものから順に処分されていきます。

 

 

レース中に転倒する馬、ケガをする馬、死んでしまう馬も後を絶ちません。

娯楽の果ての使い捨て

 

 

 

馬は乗り物、馬は人を乗せたがっている、走りたがっていると思い込んでいる人が非常に多いですが、

馬は人を乗せたいとも、走りたいとも思っていません。

 

勝手に人間が、そのように利用しているだけです。

 

普通に考えてください。

どの動物も、何かを乗せるために生きてるわけがないでしょう。

 

人間が乗り物として扱う動物に、たまたま馬が選ばれてしまっただけです。

 

 

馬は人を乗せることを嫌がるため、馴致という調教で人間を乗せるように強制します。

 

人を乗せることを嫌がっているどころか、鞍やハミをつけることですら嫌がっています。

これは業界側も認めています。

馬は、人間のために、嫌がっていることを強制されてばかりなのです。

 

馴致とは、英語では、ブレーキングといい、馬の心を壊すと述べる人もいます。

 

上のような動画では都合のよいシーンしか映しませんが、

リンク先の元競馬関係者の方によると、

人間のいうことを聞かなければ殴ったり、鞭で叩いたりして馬の心に人間に対しての恐怖心をつくることもあるそうですね。

 

 

手綱を引いて馬をコントロールしているのはご存じだと思いますが、あれは決して優しく合図を送っているわけではありません。


 

手綱の先にハミという金具が口に装着されており、口に痛みを与えることによって、馬を制御しているのです。

 

競馬のレース中やレース後に、馬が口から血を噴き出していることもあります。

 

口に痛みを与えるだけでなく、首など色々な箇所に負担がかかります。

 

多くの研究結果によって、ハミが口腔内の痛みや病変、裂傷の原因となることを示しています。

 

馬はハミによって、常に痛みやストレスを与えられているのです。

 

 

このように、人間に良いようにこき使われた馬たちも、

利益を生まなくなり用済みになれば

肥育され、十分太った後に、頸動脈を切られ、出血多量で死亡します。

競馬、乗馬をする人、馬車を利用したこのある人、肉を食べる人、レザーを買う人などはしっかり映像を直視してください。

 

これが、あなた方の一時の刺激、興奮のために、尽くしてくれた馬の最期です。

 

馬が乗り物、と洗脳されている人は、非常に多いと思います。

馬を殺処分から救うような素晴らしい人でさえ、中には、平然と馬に乗る人もいます。

 

競馬、馬車、乗馬など、馬を使った全ての娯楽を、利用しないでください。

馬肉を食べながら、馬の殺処分に反対というのは矛盾していますので、もちろん馬肉も食べないでください。

 

 

にほんブログ村 猫ブログへ にほんブログ村 犬ブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ ヴィーガンへ

 

※リブログ、SNSなどへのシェアは、ご自由にお願いします。 確認は不要です。


9/2。残念ながら、追い込み猟により、9頭のイルカが追い込まれ皆殺しとなりました。