イルカを殺す場所「くじら浜海水浴場」 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

太地町が、クジラと泳げる「くじら浜海水浴場」を22日からオープンしています。

 

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クジラと一緒に泳ぐことができる海水浴場が、7月22日にオープンします。

 

和歌山県太地町の「くじらの博物館」で暮らす2頭のクジラ。

 

飼育員に連れられて出張です。

ボートでゆったりと向かうのは、7月22日にオープンする「くじら浜海水浴場」。

 

クジラと自然に近い状態で触れ合ってもらおうと、毎年、クジラと一緒に泳ぐことができるイベントが開かれています。

やってきた2頭は体長約3m、体重が約400kgもありますが、とても優しい性格だそうです。

 

【くじらの博物館 富田史明飼育員】

「広い海水浴場のエリアを自由に泳ぎ回るクジラを、間近でご覧いただけたらと思います」

 

海水浴場では、8月16日まで、1日2回、クジラが登場するということです。

 

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海水浴場へイルカを連れていき、そこで観光客たちに触れ合わせるというイベントです。

これが実際の映像です。

 

 

イルカは、飼育員のボートについていき、ひたすら泳いでいます。

 

近寄ってきたときには、一目見ようと多くの人が群がります。

 

このように、飼育員の指示に従うのは、餌でコントロールされているからです。

ここに連れてくるまでは餌を与えずに、お腹を空かせ、指示に従えば餌を与えるようにして、イルカの行動をコントロールしています。

 

人間とイルカに信頼関係があると思っている人が多いようですが、それは業界側の刷り込みであり、勘違いです。

 

もう1頭のイルカは、ストレスで奥から出てこない、とのこと。

 

尾びれを海に叩きつける行為を行っていました。

ストレスからくる行動だと考えられます。

 

 

そして、このくじら浜海水浴場ですが、追い込み猟でイルカを殺す場所のすぐ側にあるのです。

黒枠が「くじら浜海水浴場」、別名「畠尻湾」です。

そして、そのすぐ隣の赤枠が「影浦湾」といい、イルカを殺す場所なのです。

 

 

水族館のイルカは、太地町のイルカ追い込み猟によって捕らえられます。

 

バンガーと呼ばれる、この鉄の棒を

 

カンカンと叩いて、イルカの不快な音を海に大音量で流します。

 

イルカは聴覚がすぐれているため、この音から逃れようとします。

 

猟師たちはこの性質を利用し、どんどん入り江に追いやっていきます。

 

そして 入り江まで追い込まれ、捕まってしまうのです。

この写真の真ん中の追い込んでいる入り江が「影浦湾」。

そのすぐ右が、「くじら浜海水浴場」です。

 

このようにして、イルカの家族の平穏な日常は、人間によって突然終わりを告げるのです。

 

 

 

追い込みの恐怖でパニックになり、岩に体をぶつけて出血するイルカもいます。

 

この様子を見れば、イルカたちがどれだけ恐怖を感じているのかがよく分かるでしょう。

 

 

 

 

 

 

追い込まれたイルカは、水族館向きか、そうでないかが選別されます。

 

水族館に不向きのイルカ達はその場で殺されます。

 

 

殺すときは、イルカのせきずいを尖った棒で刺し、ねじり込みます。

 

そして、長きにわたって苦しんだ後、絶命します。

 

 

イルカがパニックで岩に激突した後や、殺された後の海は、血で真っ赤に染まります。

 

 

何度も書きますが、このすぐ右がくじら浜海水浴場です。

 

 

水族館向きか、そうでないかの選別作業を行うのは、イルカトレーナーです。

 

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トレーナーたちは、自分達に選ばれなかったイルカが殺されることは知っています。

 

命を犠牲にすることに慣れきったトレーナーたちは、

選別作業の際も緊張感はなく、笑いながら和気あいあいと作業を行っています。

血の中を泳ぐ赤ちゃんイルカ、笑うトレーナー

 

水族館の闇(LIA Youtube)。

 

 

水族館に不向きのイルカはこうして殺され

 

水族館向きのイルカは、生体販売用として捕らえられます。

 

家族を殺され、家族バラバラにされ、もうこの子達が家族で一緒に過ごすことは二度とありません。

 

 

そして、まずは太地の生け簀で、餌でコントロールされながら、頭や体を踏まれたりしながら調教されます。

 

そして、水族館に売り飛ばされ、永遠にせまいプールに閉じ込められ芸をさせられたり、

 

くじら浜海水浴場のイベント要員として、連れてこられるというわけです。

観光客が呑気に泳いでいますが、ここにいるイルカ達も家族を皆殺しにされているのです。

 

ちなみにですが、元々はこの「くじら浜海水浴場」の場所に、イルカが追い込まれ殺されていたんですよ。

ですが、畠尻湾は横に道路が通っていて、

イルカが血だらけになっているところが一般の人から見えてしまって具合が悪いので、

となりの影浦湾に追い込むようになったのです。

 

 

イルカを殺す場所、イルカの血で真っ赤に染まっていた海で、

イルカの触れ合いイベントに多くの日本人が参加し、

人間によって家族を皆殺しにされたイルカに人間が群がり、

ストレスを与えまくるという地獄絵図がここにあるのです。

 

 

イルカ達は様々な苦しみを与えられ、水族館に存在しています。

 

野生のイルカは死んだ魚を食べません。

なので、 トレーナーたちは、イルカに死んだ魚を食べさせることから調教します。

 

 

その際、無理やりタオルで口をこじ開けられることがあります。

日本の映像です。

イルカが嫌がって鳴いている様子が見てとれます。

 

シャチなどの大型になると、鉄の棒でこじ開けることもあるそうです。

 

 

死んだ魚は水分を含んでいないため、口にチューブをさしこみ、水分を与えます。

動画

 

業界は補液などと呼んでいますが、こんな事をしなければならない時点で、

イルカたちにとって、水族館という環境がいかに不自然なのかが分かります。

 

 

水族館のイルカは薬漬です。

 

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日本のある水族館でイルカに使用している薬品等の種類は、61種類でした。


ビタミン剤 5種類
カルシウム剤 1種類
飼料(微量栄養素含有) 1種類
眼薬 1種類
胃腸 15種類
肝臓薬 1種類
尿 1種類
抗生剤(抗菌剤) 22種類
抗真菌薬(カビ) 1種類
抗炎症 解熱鎮痛剤 3種類
貧血 2種類
鎮痛剤 3種類
止血剤 4種類
不明 1種類

 


薬漬けです。


胃腸系の薬と、抗生剤が飛び抜けて多いことから、
イルカたちが胃腸の疾患と、細菌による感染症に苦しめられていることがわかります。

 

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死んだ魚を与えられることにより、ビタミン不足になり、

1日65kmを泳ぐイルカは、水族館の狭いプールの不自然な環境や、やりたくもないショーの調教などによって、常にストレスを抱え

体調を崩しやすく、免疫が下がり、感染症にかかりやすくなります。

 

そのため、ビタミン剤や、胃腸薬や、抗生剤などのあらゆる薬が必要になります。

 

また、プールの水の中には感染対策のために塩素が大量に入れられています。

 

 

京都水族館で2019年7月30日に、亡くなったマリアは、口の中がボロボロでした。

 

野生のイルカ、繁殖したイルカに関わらず、

水族館という不自然な環境に合わないイルカ達は、

ストレスから免疫力が下がり、病気になり、衰弱し、水族館の中で次々死んでいます。

 

 

いおワールドかごしま水族館のイルカの赤ちゃんの死亡率は、なんと89%です。

水族館 イルカの繁殖死亡率

 

 

水槽から転落したり、人工岩に激突する事故なども起きています。

水族館で起こる事故

 

 

メディアの影響で、太地町の追い込み猟は「伝統」であり、「食文化」のために行われていると洗脳されている人が多いと思いますが、それは嘘です。

4:57頃から。

 

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イルカ猟は、1969年に、太地くじらの博物館がイルカを生体展示して客を呼ぼうとして、始まった猟。

今年で53年目。

 

日本政府や太地町が言っている400年の歴史があるというのは嘘。

400年前に古式捕鯨というのをやってたらしいが、その古式捕鯨の伝統は受け継がれていない。

 

古式捕鯨というのは、ふんどしをしめた男たちが、手漕ぎのボートで、

太地町沖を回遊しているクジラを、銛で刺して、網を張って行く手を阻んで捕まえていた。

 

そんなことやっている人は今誰もいない。

 

太地町の捕鯨船は「第七勝丸」というのが1そうあるだけで、基本的に北西太平洋とかかなりの沖の方でやってる。

第七勝丸の先っぽには、ハープーンといって、手元のスイッチで爆発して銛が飛んでいき、クジラを刺し殺す。

捕鯨砲

 

昔の古式捕鯨というのは、伝統的に受け継がれていない。

 

追い込み猟も、その方法とは全然違う。

だから、伝統とか文化とかそういうものではなく、1969年に始まった新しい生体販売のビジネス。

 

1960年代は、アメリカのホームドラマの「フリッパー」が大ブームになった。

 

これが世界中で広がり、イルカ売れば儲かる、イルカ展示すれば客がくるということで、

水族館やイルカショーが始まった。

 

そのため、1960年代~70年代に、日本でも水族館ができた。

 

食肉用のイルカは、1頭あたり、1万5000円~5万円。

生体販売するイルカの場合は、1頭あたり、100万円~150万円の間で取引される。

 

今シーズン殺された498頭のイルカは、5万円で計算すると、合計で2490万円。

生体販売用に捕獲された65頭のイルカは、150万円で計算すると、合計で9750万円。

 

つまり、生体販売のためにやっていて、いらないイルカを殺して食肉にしているだけ。

猟に出た時に、燃料代や人件費がかかってるから、見つけたイルカはとりあえず追い込んで殺しているが、メインは生体販売。

 

今年津波があって生け簀が壊れて、イルカが逃げたり死んだりした

 

生け簀が壊れてから4~5日間、猟に出ていない。

 

なぜなら、イルカを見つけて追い込んでも生け簀がなかったら入れるところがないから。

「水族館の人気者」 イルカが迎える恐ろしい結末

 

 

イルカを見つけても殺して食肉にするしかなく、儲からないから、生け簀を作っていた。

そして、生け簀を作ってから猟に出た。

 

つまり、追い込み猟が生体販売のためであるという証明。

 

 

もし、誰も水族館に行かなくなり、生体販売がなくなればどうなるのか。

 

今シーズンは

食肉の2490万円と、生体販売の9750万円。

合計で、1億2240万円の収入。

 

猟師は12人だから、12で割ると、1人あたり1020万円。

 

追い込み猟は6か月だから、6で割ると、1か月あたり170万円が給料。

結構な儲け。

 

だから6か月だけ働いて、あとの6か月は仕事しないで、旅行に行ったり趣味をしたりする。

 

 

ところが、もし生体販売がなかったら、食肉の2490万円の収入だけ。

12で割ると、1人あたり207万5000円。

6で割ると、1か月あたり34万5833円が給料。

 

この34万の給料から、組合の雇っている補助の猟師を雇ったり、燃料費を出さなければならない。

元イルカ猟師に聞くと、燃料費(軽油)は、1日50~60リットル使う。

軽油は安めに見て、1リットル104円。

 

1か月で、104円×60ℓ×30日=18万7200円

 

だから、月収34万5833円-燃料費18万7200円=15万8633円

の収入にしかならない。

 

これでは猟はやっていけない。

つまり追い込み猟は、生体販売が重要な猟。

 

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「追い込み猟」は、イルカを生きたまま捕らえるための、生体販売が目的の猟です。

食用に捕らえることが目的なら、別に、「突きん棒猟」といって、泳いでいるイルカを上から突き刺して殺す猟があります。

 

以下は、イルカではありませんが、サメを上から突き刺している動画です。

 

食文化だと言うのであれば、突きん棒猟の方が、最初から殺して食用に捕獲する猟であるため、筋が通っています。

それに海の上で行う猟ですから、誰にも見られず批判されることもありません。

 

しかし、太地町の猟師たちは、あえて追い込み猟を行っています。

それは、生きたまま捕らえたいから。

すなわち、生体販売をしたいからです。

 

なぜなら、生体販売をすれば儲かるからです。

 

つまり、追い込み猟は伝統でも文化でもなく、金儲けのために行っているんですね。

 

金儲けのために行っているのは、水族館も、トレーナーも同じです。

 

だからこそ、クレームが入らない限り、妊娠したイルカをショーに出演させるし、

妊婦のショー出演休止

 

胸に傷があるイルカに乗っかってショーを行うのです。

 

水族館が儲からなくなれば、水族館がなくなります。

水族館がなくなれば、追い込み猟は終わります。

 

水族館に行き、イルカショーを見るあなた方が、この虐待産業を支えているのです。

 

 

一部の人間の金儲けのために、イルカは追い込まれ、殺されます。

 

仮に選ばれても、餌でコントロールされながら、芸を調教されます。

 

そして、狭い水族館で、人間好みの芸をやらされる一生を送ります。

 

犬猫の生体販売反対とか言いながら、水族館に行って、イルカの生体販売の支援をしていませんか?

 

悪徳ブリーダーを非難しておきながら、

水族館に行って、悪徳水族館、悪徳トレーナー、悪徳猟師たちの支援をしていませんか?

 

消費者がこの問題に気づかず水族館に行く限り、イルカ達の地獄は永遠に続きます。

 

今期の追い込み猟は終わりましたが、また9月1日になれば再開します。

 

 

イルカを閉じ込めたり、殺しているのは、水族館に行くあなたです。

 

水族館に行くのをやめてください。

 

くじら浜海水浴場にも行かないでください。

 

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