追い込み猟デモ行進と、昨年の振り返り | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

残念ながら、今年も9月1日から、イルカ追い込み猟が始まります。

 

そこで昨日、活動家の方々が、太地イルカ追い込み猟廃止を求めるデモ行進を行ってくれました。

 

このデモ行進は、毎年、右翼の連中が妨害に入ります。

右翼の連中は、要するにイルカ追い込み猟 賛成派です。

 

今年も妨害にやってきました。

このデモ行進の列の前と後ろを、右翼の車が囲んでいるのです。

 

ぜひご覧いただきたい部分は、16:45あたり、24:23あたり、30:25あたりです。

 

男が、汚い言葉を使ってわめいているのが、右翼 つまり 追い込み猟 賛成派です。

どちらがまともなのか、どちらが善良の市民なのかが一目瞭然でしょう。

 

そして右翼の連中は、このデモ行進の人たちが、シーシェパードと関わりがあるとか、意味不明な事を言っているようです。

何の関係もありませんが、追い込み猟反対=反捕鯨=シーシェパード という、思い込みから抜け出せない方々のようですね。

 

知識のない人たちが、善良な市民に向かって、脅してわめき散らしているという構図なんですね。

警察がいなければ何をされるか分かったものではありませんね。

 

この1日前には、太地くじら博物館の前で、活動家の方々がスピーチを行ってくれていたのですが、

このスピーチの際も、右翼の連中が、スピーチ中の男性を取り囲み、脅しをかけていたようです。

 

男性は、右翼連中を無視をして、スピーチをされています。

 

この後、警察が右翼の連中に注意をし、散らばらせた後の映像がこちらです。

 

スピーチにしろ、デモにしろ、行動していただくだけでもありがたいですが、

相手の脅しに屈せず、無視を貫く活動家の方々は素晴らしいですね。

 

見てもらえば分かるように、活動家といっても、彼らは一般の善良な市民です。

日頃は仕事をし、子育てをし、その合間にこうして活動をしてくれています。

活動にかかる費用はすべて自腹です。

普通の人なら娯楽に走るところを、彼らは人生を投げうって、動物達のために行動しているのです。

 

 

水族館のイルカは、和歌山県太地町のイルカ追い込み猟によって捕らえられます。

 

太地町のAの位置から12そうの船が出発します。

Bの位置あたりに定置網があり、左側に2そうがイルカを探し回り、右側を6そうが探し回り、残り4そうは右側で待機します。

 

 

イルカや魚は、音を全身で感じ取る、音に非常に敏感な生き物です。

日本で鳴くクジラの声が赤道まで聞こえるほどだそうです。

 

猟師たちは、この性質を利用して、イルカを追い込みます。

 

船から、このバンガーと呼ばれる鉄の棒が海の中に入れており、

 

イルカの群れを見つけると、この棒を、船の上からカンカンと叩くことによって海に大音量を流します。

 

この大音量にとても強いストレスを感じ、イルカは逃れようとします。

この性質を利用して、イルカの行き先を誘導していきます。

 

入江に近づくごとに、網を張り、逃げられないようにします。

 

 

そして、最後は入り江に追い込まれ、捕まってしまうのです。

 

 

追い込まれたイルカたちは、ここから生体販売向きか、そうでないかの選別作業が行われます。

 

生体販売向きでないとされたイルカたちは、食用として殺されます。

 

殺すときは、こちらの金属性のピックを

 

イルカのせき髄につき刺し、ねじり込みます。

 

のたうちまわり、痙攣し、やがて死に至ります。

 

先ほどまで一緒に泳いでいた仲間や家族が、目の前で殺されていくのです。

 

昨年だけで、約500頭のイルカが追い込み猟によって殺されました。

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生体販売向きかどうかの選別作業を行うのは、イルカのトレーナーたちです。

 

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トレーナーたちは、自分達に選ばれなかったイルカが殺されることは知っています。

しかし、彼らのほとんどは追い込み猟に反対していません。

 

トレーナーはイルカ好きだと思っている方が多いですが、現実は違うのです。

 

 

ここから昨年の追い込み猟を振り返っていきます。

 

 

<パニックで岩にぶつかり出血するイルカ>

 

9月11日は、捕らえられたイルカたちは、3日かけて、28頭が殺されました。

【太地】イルカの群れを大虐殺

 

イルカ達は、恐怖でパニックを起こし、岩にぶつかり出血していました。

 

 

 

<真っ赤に染まる入り江、それを眺めるトレーナー>

 

9月20日は、33頭のイルカの選別作業が行われました。

 

トレーナーが選別作業に向かっています。

 

この日は10頭が殺され、殺されたイルカの血で海が真っ赤に染まりました。

【太地】殺戮が止まらない

 

 

 

 

この真っ赤な入り江の様子を、トレーナーは何もせず眺めていました。

 

 

 

<イルカを追い込むトレーナー>

 

11月19日は、イルカのトレーナーたちが、追い込んでいる船に一緒に乗っていました。

ドルフィントレーナ達が一緒にイルカを追い込む

 

そして、猟師たちと共にイルカを追い込む構図が撮影されたのです。

 

そしてイルカ達がパニックを起こしたり、乱暴に運ばれるのを横目に、トレーナーたちは選別作業を行いました。

 

そしてイルカ達は、トレーナーによって全て生体販売に不向きと判断され、11頭が殺されました。

 

 

 

<血の中を泳ぐ赤ちゃん>

 

1月7日は、32頭のイルカが追い込まれ、17頭のイルカが殺されました。

血の中を泳ぐ赤ちゃんイルカ、笑うトレーナー

 

海は真っ赤に染まり、その中をイルカが泳いでいました。

 

血の海を泳ぐ赤ちゃんイルカの姿が撮影されたのです。

 

 

 

<笑いながら選別作業をするトレーナー>

 

1月8日は、1日に3回もイルカが追い込まれるという悲劇が起こった日です。

 

この日もトレーナーによる、選別作業が行われました。

 

トレーナーたちはこれから殺すイルカを決めるという時に、和気あいあいと、笑いながら選別作業を行っていたのです。

 

 

以上、大まかに昨年の追い込み猟の様子を振り返りました。

いかがでしたか?

もちろんこれはごく一部の話であり、このような事が9月1日~2月末の間、度々行われていたのです。

 

追い込み猟がいかに残酷な猟なのか、そしてイルカのトレーナーたちがまったくもってイルカが好きではないことが理解できたと思われます。

 

 

メディアの影響で、太地町の追い込み猟は「伝統」であり、「食文化」のために行われていると洗脳されている人が多いと思いますが、それは嘘です。

4:57頃から。

 

****************引用****************

 

イルカ猟は、1969年に、太地くじらの博物館がイルカを生体展示して客を呼ぼうとして、始まった猟。

今年で53年目。

 

日本政府や太地町が言っている400年の歴史があるというのは嘘。

400年前に古式捕鯨というのをやってたらしいが、その古式捕鯨の伝統は受け継がれていない。

 

古式捕鯨というのは、ふんどしをしめた男たちが、手漕ぎのボートで、

太地町沖を回遊しているクジラを、銛で刺して、網を張って行く手を阻んで捕まえていた。

 

そんなことやっている人は今誰もいない。

 

太地町の捕鯨船は「第七勝丸」というのが1そうあるだけで、基本的に北西太平洋とかかなりの沖の方でやってる。

第七勝丸の先っぽには、ハープーンといって、手元のスイッチで爆発して銛が飛んでいき、クジラを刺し殺す。

捕鯨砲

 

昔の古式捕鯨というのは、伝統的に受け継がれていない。

 

追い込み猟も、その方法とは全然違う。

だから、伝統とか文化とかそういうものではなく、1969年に始まった新しい生体販売のビジネス。

 

1960年代は、アメリカのホームドラマの「フリッパー」が大ブームになった。

 

これが世界中で広がり、イルカ売れば儲かる、イルカ展示すれば客がくるということで、

水族館やイルカショーが始まった。

 

そのため、1960年代~70年代に、日本でも水族館ができた。

 

食肉用のイルカは、1頭あたり、1万5000円~5万円。

生体販売するイルカの場合は、1頭あたり、100万円~150万円の間で取引される。

 

今シーズン殺された498頭のイルカは、5万円で計算すると、合計で2490万円。

生体販売用に捕獲された65頭のイルカは、150万円で計算すると、合計で9750万円。

 

つまり、生体販売のためにやっていて、いらないイルカを殺して食肉にしているだけ。

猟に出た時に、燃料代や人件費がかかってるから、見つけたイルカはとりあえず追い込んで殺しているが、メインは生体販売。

 

今年津波があって生け簀が壊れて、イルカが逃げたり死んだりした

 

生け簀が壊れてから4~5日間、猟に出ていない。

 

なぜなら、イルカを見つけて追い込んでも生け簀がなかったら入れるところがないから。

「水族館の人気者」 イルカが迎える恐ろしい結末

 

 

イルカを見つけても殺して食肉にするしかなく、儲からないから、生け簀を作っていた。

そして、生け簀を作ってから猟に出た。

 

つまり、追い込み猟が生体販売のためであるという証明。

 

 

もし、誰も水族館に行かなくなり、生体販売がなくなればどうなるのか。

 

今シーズンは

食肉の2490万円と、生体販売の9750万円。

合計で、1億2240万円の収入。

 

猟師は12人だから、12で割ると、1人あたり1020万円。

 

追い込み猟は6か月だから、6で割ると、1か月あたり170万円が給料。

結構な儲け。

 

だから6か月だけ働いて、あとの6か月は仕事しないで、旅行に行ったり趣味をしたりする。

 

 

ところが、もし生体販売がなかったら、食肉の2490万円の収入だけ。

12で割ると、1人あたり207万5000円。

6で割ると、1か月あたり34万5833円が給料。

 

この34万の給料から、組合の雇っている補助の猟師を雇ったり、燃料費を出さなければならない。

元イルカ猟師に聞くと、燃料費(軽油)は、1日50~60リットル使う。

軽油は安めに見て、1リットル104円。

 

1か月で、104円×60ℓ×30日=18万7200円

 

だから、月収34万5833円-燃料費18万7200円=15万8633円

の収入にしかならない。

 

これでは猟はやっていけない。

つまり追い込み猟は、生体販売が重要な猟。

 

*******************************************

 

 

「追い込み猟」は、イルカを生きたまま捕らえるための、生体販売が目的の猟です。

食用に捕らえることが目的なら、別に、「突きん棒猟」といって、泳いでいるイルカを上から突き刺して殺す猟があります。

 

以下は、イルカではありませんが、サメを上から突き刺している動画です。

 

食文化だと言うのであれば、突きん棒猟の方が、最初から殺して食用に捕獲する猟であるため、筋が通っています。

それに海の上で行う猟ですから、誰にも見られず批判されることもありません。

 

しかし、太地町の猟師たちは、あえて追い込み猟を行っています。

それは、生きたまま捕らえたいから。

すなわち、生体販売をしたいからです。

 

なぜなら、生体販売をすれば儲かるからです。

 

つまり、追い込み猟は伝統でも文化でもなく、金儲けのために行っているのです。

 

 

金儲けのために行っているのは、水族館も、トレーナーも同じです。

 

だからこそ、クレームが入らない限り、妊娠したイルカをショーに出演させるし、

妊婦のショー出演休止

 

胸に傷があるイルカに乗っかってショーを行うのです。

 

 

追い込み猟をやめさせるには、水族館をなくさせる必要があります。

 

 

水族館が儲からなくなれば、水族館がなくなります。

水族館がなくなれば、追い込み猟は終わります。

 

つまり、水族館に行き、イルカショーを見るあなた方が、この欲にまみれた虐待産業を支えているのです。

 

 

 

一部の人間の金儲けのために、イルカは追い込まれ、殺されます。

 

仮に選ばれても、餌でコントロールされながら、芸を調教されます。

 

そして、狭い水族館で、人間好みの芸をやらされる一生を送ります。

 

犬猫の生体販売反対とか言いながら、水族館に行って、イルカの生体販売の支援をしていませんか?

 

悪徳ブリーダーを非難しておきながら、

水族館に行って、悪徳水族館、悪徳トレーナー、悪徳猟師たちの支援をしていませんか?

 

消費者がこの問題に気づかず水族館に行く限り、イルカ達の地獄は永遠に続きます。

 

9月1日から追い込み猟が始まります。

 

イルカを閉じ込めたり、殺しているのは、水族館に行くあなたです。

 

水族館に行くのをやめてください。

 

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「クックハウス」さんがクラウドファンディングで目標金額を達成しました。

 

支援いただいた方々、ありがとうございます。

 

あくまで目標金額は最低限のものです。

保護する鶏たちはこれからも増え続け、これから先ずっとお金がかかっていきます。

 

土地を追い出されるので何かとお金がかかり、思わぬ費用が発生したりもするでしょう。

 

なので支援は引き続き、募集されています。

支援可能な方は、ぜひよろしくお願いいたします。