鶏卵汚職事件、有罪でも問題は続く | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

昨日、鶏卵業界から賄賂を受け取っていた、元農林水産大臣の吉川貴盛被告の有罪が確定しました。

 

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大臣在任中に賄賂を受け取った罪に問われている元農林水産大臣の吉川貴盛被告の裁判で、

東京地裁は26日午前、懲役2年6か月・執行猶予4年の判決を言い渡しました。

 

元農林水産大臣の吉川貴盛被告は、鶏卵生産会社の元会長から大臣在任中にあわせて現金500万円の賄賂を受け取った罪に問われています。

東京地裁は26日午前、吉川被告に懲役2年6か月・執行猶予4年・追徴金500万円の判決を言い渡しました。

 

これまでの裁判で、検察側は「重要な政策判断を行う現職大臣の収賄行為で、悪質性は極めて高い」などと指摘し、

吉川被告に懲役2年6か月・追徴金500万円を求刑していました。

 

一方、吉川被告側は「受け取った現金は賄賂に当たらない」などとして無罪を主張していました。

 

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この事件は、鶏卵生産大手「アキタフーズ」が

当時の農林水産省の大臣「吉川貴盛」に賄賂を渡し、

アニマルウェルフェアが進まないように裏で働きかけをしてもらっていた、というものです。

 

鶏卵業界は自分達の利益を守るために、鶏の苦しみを無視し、

例えば バタリーケージ飼育からが平飼い飼育になるのを防ぐために、大臣らに金を渡していたのです。

 

 

採卵鶏は、主にバタリーケージという、非常に狭いケージの中に、ぎゅうぎゅう詰めにされて一生のほとんどを過ごします。

 

1匹あたりA4サイズ以下の面積で、拘束されます。

 

このように、隙間に挟まったまま、動けなくなる鶏もいます。

 

 

不衛生で、病気になりやすく、

 

 

 

骨折や脱臼に苦しみます。

 

 

死ぬことは日常茶飯事です。

 

 

 

90%以上の養鶏場で、この虐待飼育を行っています。

 

賄賂の件が明るみになり、吉川は起訴され、

私利私欲のために金をもらっておきながら無罪を主張していましたが、

非常に悪質とされ、今回有罪となりました。

 

 

 

しかし、吉川が有罪となったところで、現在の大臣ではありませんので、今飼育されている鶏たちにとっては何の意味もありません。

結局のところ、農林水産省が変わらなければ意味がありません。

 

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キタフーズ元代表者が吉川元農林水産大臣にアニマルウェルフェアを下げろと賄賂を渡した鶏卵汚職事件、両名とも有罪判決。
でも、問題の根っこは、農林水産省にあります。


まだ全く解決していません。

農林水産省のアニマルウェルフェアは”現状の畜産方式の維持”から変わっていません。

 

詳細はこちらから。

 

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もっと言えば、国民が変わらなければ意味がありません。

現代の日本人のように、安い卵を好き放題に大量消費しているようでは、この傾向は変わらないでしょう。

卵の消費をやめる人を増やさなければなりません。

 

勘違いされている方が多いと思いますが、平飼い飼育への転換は、

鶏卵業界縮小のための途中段階であって、虐待をなくすための解決にはなりません。

 

例えば 日本の養鶏場すべてが平飼いになったとして、鶏への虐待がなくなるかと言えば、答えはNoです。

100%断言できます。

 

なぜならバタリーケージというのは、鶏への虐待のごくごくごくごく一部であり、

それをやめただけでは解決しない問題は山積みだからです。

 

そして、平飼い飼育=鶏にとって快適、と考えているなら、それは大間違いです。

 

現在、バタリーケージが合法の世の中で、わざわざ平飼いを選ぶ養鶏場は、

鶏への福祉に配慮した方が多いので、すごく快適なところが多いかもしれません。

しかし、バタリーケージが違法となり、嫌々、平飼いにした養鶏場が、鶏への配慮を行うわけがないのです。

 

例えばブロイラーや種鶏はすでに平飼いですが、以下のような現実があります。

 

足の踏み場もない、ぎゅうぎゅう詰めでの飼育。

50日で殺されるブロイラー

 

糞とノコクズと水が混ざってどろどろ不潔になった地面。

 

積もった塵。

4

鳥肉料理が、あなたの食卓に上るまで

 

立ち込めるアンモニア臭で目が焼けただれてしまった子。

5

 

これを見て、平飼いの鶏たちってなんて幸せそうなんだ! と思う人は多分いないでしょう。

 

バタリーケージ飼育が違法となったとしても、

これまでバタリーケージ飼育を平然と行ってきた業者は、今度は必ずこういう飼育を行います。

 

こうなってくると、バタリーケージよりマシなだけで、何の解決にもなっていないことが分かります。

 

 

そして、養鶏業界の虐待はケージ飼育だけではありません。

 

採卵鶏は 生後10日までに、デビークといって、くちばしの先を切断されます。

採卵鶏のクチバシの切断

 

鶏は本来、一日に15000回地面をつついて過ごす生き物です。

しかしケージ飼育のせいで、その欲求を満たすことができず、その欲求不満が仲間をつつくという行為に発展します。

 

 

クチバシには神経が通っており、当たり前ですが痛みを感じます。

その後も、慢性的に痛みが継続します。

 

スイス、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンなどでは禁止されていますが

日本では、80%以上の養鶏場でこの虐待が行われています。

 

 

採卵鶏において、卵を産むのはメスです。

オスは卵を産まないので、養鶏業者からすれば、存在するだけで赤字になる邪魔者です。

なので、オスの雛は生まれて間もなく殺されます。

 

殺し方は、袋に入れて窒息死

 

 

圧死

 

 

生きたままシュレッダーで粉砕など、残酷な方法で殺されます。

 

Animal Equality

 

 

 

孵化場で、ヒヨコが機械で運ばれる際に、機械のローラーなどに巻き込まれ、体に傷ができたり、ちぎれたり、死ぬことがあります。

次々と柔らかな身体は潰される

 

 

メスであっても、弱っている子や、起立困難な子は、処分されます。

 

採卵鶏のオスが殺されている数は、世界では、毎年およそ60億羽。

日本だけで、毎年およそ1億羽です。

 

さらに、採卵鶏のオスの犠牲ばかりが注目されることが多いですが

実は、そこに至るまでにも多くの犠牲があります。

 

私たちが知る「採卵鶏」は、人間の品種改良によって、卵を産むマシーンと化してしまった鶏です。

 

この卵マシーンである採卵鶏を生む、親の鶏がまた別にいるのです。

種鶏、または、PS(ペアレントストック)といいます。

 

つまりPSは、採卵鶏を生むマシーンにされてしまった鶏です。

 

こちらにブロイラーのPSの話がありますが、その一生は死と隣合わせで交尾だけの生活を送る悲惨な一生です。

 

採卵鶏のPSもおそらく同じでしょう。

 

 

さらに、そのPSを生む、親の鶏がいます。

原種鶏、または、GP(グランド・ペアレント)といいます。

 

つまりGPは、PSを生むマシーンにされてしまった鶏です。

 

以下は、2021年の1年間に採卵鶏のGPとPSが輸入された羽数(検疫解放羽数)。

2021-輸入Egg-laying chicken

 

ご覧の通り、PSめす10万に対して、PSおすは1万しかいません。

同様に、GPめす1万3000に対して、GPおすは2000しかいません。

つまり、メスに対して、交尾をするオスは、10%程度しか必要ないのです。

 

では残り90%のオスはどうなるのか?

当然、殺されるわけです。

 

上の表だけでも、PSおすが9万、GPおすが1万殺されていることが分かりますが、

これはあくまで輸入された分の話ですから、実際は、輸入先でこの何倍も殺されているでしょう。

 

そして、ブロイラーのPS、GPも同様です。

 

この問題は平飼いだとか、放牧だとか、一切関係がありません。

人間が卵を消費し続ける限り、行われ続けます。

 

 

また、農場内でも、多くの鶏たちが死んだり、殺されたりしています。

 

奇形、歩行困難、病弱の鶏や

卵詰まりや成長不良などで卵を産まない鶏は、養鶏場にとって金にならないため、殺します。

 

殺し方は様々で、このように隔離して、水も餌も与えず、餓死、脱水死、衰弱死させることもあります。

農場内での鶏の殺し方

 

使い物にならなくなれば放置され殺される

 

 

これを業界では、淘汰、などという言い方をしていますが、

要するに金にならない鶏を、人間側が意志を持って殺しているだけであり、自然淘汰とは全く意味が違います。

 

ブロイラーたちも数多く死んでいることから、平飼いにしたからといって淘汰がなくなるなどありえないでしょう。

 

 

50日で殺されるブロイラー

 

と殺、農場での淘汰、採卵鶏のオスの雛の処分、PSのオスの処分、GPのオスの処分。

 

卵ができるまで、凄まじい数の鶏たちが殺されています。

 

 

鶏は本来、年間に数10個しか卵を産まないのですが、

品種改良により、300個以上産む体にされてしまっています。
 

卵は鶏の生理です。

年中、生理がくる体にされているのです。

 

鶏たちは1日がけで卵を産んでいます。

人間は食べる数分のために、この卵を何個も使います。

 

 

何個も生む体にされた影響で、卵巣か卵管に疾患を抱える子が多くなっています。

 

卵管と卵巣の使い過ぎで、きちんとした分泌も排泄もできず卵管に卵材料がたまってしまうことがあります。

卵にカルシウムを奪われ、どれだけカルシウムを摂取しても、カルシウムの備蓄機能がうまく働かなくなってしまうこともあります。

廃鶏の約9割は卵巣か卵管に疾患があります。

 

以下は、卵詰まりを起こして死亡してしまった鶏。

卵が総排泄口に詰まる

 

 

以下は、腹部に液体の溜まった鶏。

 

卵管に黄身や白身が詰まっているか、卵管に腫瘍ができている可能性があります。

 

ちなみにですが、品種改良を行う過程でも、

より卵を産む鶏が選ばれ、比較的卵を生まない鶏は殺されていきます。

 

それが品種改良における、選択と淘汰です。

 

この問題も平飼いだとか、放牧だとか、一切関係がありません。

人間が卵を消費し続ける限り、品種改良は行われ続けます。

 

採卵鶏(卵を産む鶏)は、産卵を開始して、約1年が経過すると、卵質や産卵率が低下します。

 

この時点でと殺する養鶏場と、

強制換羽を行って、さらに長期利用しようとする養鶏場があります。

 

強制換羽とは、2週間程度、絶食などの給餌制限をおこない栄養不足にさせることで、新しい羽を強制的に抜け変わらせることです。


 

換羽期に羽毛が抜けかわると再び卵を産むようになるという鶏の生態を利用し、

卵の質を均一にし、生産効率を上げるために行われています。


ショック療法の強制換羽では、死亡率が上がります。

 

さらに5%の採卵養鶏農家は、絶食させるだけでなく、絶水までさせています。

 

このような方法を行って、最大2年くらいまで卵を産ませ、と殺します。

 

 

この問題も平飼いだとか、放牧だとか、一切関係がありません。

今まで強制換羽を行っていた養鶏場が、

平飼いにした途端に、強制換羽やめます、とはならないでしょう。

 

 

 

これらの苦しみを経て、生産率が落ち、使い物にならなくなれば、カゴに詰め込まれます。

 

動画の通り、乱暴に、雑に、叩きつけられながら、詰め込まれます。

 

 

詰め込まれてからの扱いも非常に雑で、足がもげてしまったり、

 

 

首がはさまってしまうこともあります。

 

 

そして、ぎゅうぎゅう詰めにされ、トラックで屠殺場へ運ばれます。

 

 

と殺が翌日に行われる場合は、ぎゅうぎゅう詰めにされたまま、夜間、放置されることがあります。

 

 

当然、餌も水も与えられません。

どうせ殺すわけですから、生きてようが死のうがどうでもいいわけです。

 

 

品種改良によって卵を産む機械とされた彼女たちは、この状況でも卵を産みます。

 

下にいる子達は、卵で体が汚されていきます。

 

何も身動きができませんので、ただじっと耐えるだけです。

 

 

痛かろうと苦しかろうと、ただただ惨めにうつむき、耐えるしかありません。


 

 

 

 

そして最後は、足を吊り上げられ

 

 

麻酔なしで首を切られ、出血多量で死亡します。

https://www.facebook.com/LifeInvestigationAgency/videos/1095595077130411

 

閲覧注意ですが、卵、鶏肉を食べる人は、しっかり映像をご覧ください。

 

 

鶏は、日本だけで、1日あたり約175万羽が屠殺されています。

上記はあくまで屠殺数でしかありません。

 

これらの問題も平飼いだとか、放牧だとか、一切関係がないのは言うまでもないでしょう。

結局は、寿命を迎えることなく、残酷に殺されることは、絶対に変わりません。

麻酔がたっぷり入った鶏肉を食べたいですか?

 

 

こうした、数々の苦しみと、犠牲のもとに生みだされたのが、卵です。

 

 

 

日本人はすぐに、感謝していただいています、とか言いますが、

このような悲惨な一生を送っても、感謝されたら許しますという変人の方がいらっしゃったら、ぜひ申し出てください。

 

感謝とか、いただきますなんて、誰でも言える中身のない建前の言葉であり、

そんなセリフを言ってる時点で、思考停止であり、感情のある命と何も向き合っていない証と言えるでしょう。

 

 

平飼いはあくまで「マシ」なものであって、解決ではありえません。

最終目標としての消費をやめるための、あくまで移行措置として、選択するのはありだと思いますが、

それがゴールで、そうすれば虐待がなくなると思ったら大間違いです。

 

そして、ありえないことですが、

仮に殺されるその瞬間まで鶏が幸せな生活を過ごせたならば、解決なのでしょうか?

 

犬猫に置き換えれば分かることです。

それまで幸せに生きてきた犬猫なら、殺処分されても別に構わないですか?

 

そう思わないのだとしたら、なぜ鶏にはそれでもいいと思うのですか?

 

その発想自体が、自身の欲のための正当化だと気づくべきです。

 

そして、現実は幸せな生活どころか、鶏たちはただただ苦しいだけの毎日です。

卵の消費をやめる人を増やさなければ、根本的解決にはならないのです。

 

 

鶏も、犬猫と変わらない感情のある生き物です。

 

 

人間は卵を食べなくても生きていけます。

 

・ 菜食の始め方

 

・ タンパク質は組み合わせが鍵

 

・ 人間の体と食べ物 

 

卵の消費をやめ、鶏たちを解放しましょう。

 

 

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