鶏に寄生して吸血を行うダニ | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

不衛生な環境が、採卵鶏を苦しめています。

 

 

 

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ワクモは鶏に寄生して吸血を行うダニの一種で、

飼養環境の変化などに伴い近年になり生息域が拡大し、全国に浸潤(寄生)しているといわれている。

 

 


卵養鶏におけるワクモの湿潤率については複数の調査が行われており、

2007年に437の卵養鶏場を対象とした調査では、

採卵養鶏農場で 85.2%、採卵育成養鶏農場で55.1%、採卵種鶏農場では 56.3%。

 

 

また2009年に616の卵養鶏場を対象とした調査では

60%(採卵・育成・種鶏合わせて)という結果が出ている。

 

 

長崎県では67.6%の採卵養鶏場でワクモの浸潤が確認され,

23.5%の農場では重度汚染が認められたという報告もある(2014年報告。調査戸数34戸)

 

 

大阪では養鶏農家24戸を対象とした調査(採卵か肉用かの区別不明)で

じつに90%のワクモ湿潤というものもある。

 

 


他にもさまざまな報告があるが、これらを読むかぎり、少なくとも半分以上の採卵養鶏がワクモに湿潤されていると言えるように思う。

いや、それ以上かもしれない。

ワクモ対策に多くの薬剤が投入された結果、近年薬剤耐性を持つワクモが出現しているからだ。

 

 

吸血された鶏は、

かゆみ、吸血された部分の脱羽、かゆみを伴う皮膚炎、貧血、ストレスで苦しむ。

貧血で死んでしまうこともある。

 

ワクモ一匹当たりの吸血量は極微量だが、重度に汚染された農場では小さな鶏の体を何百、何千匹ものワクモが毎日吸血するからだ。
 

ワクモは体温の より高い鶏に集中することもあり、吸血される鶏の苦痛は想像に絶する。

 

特に日本はほぼ100%の鶏がケージ飼育されている。

ケージではワクモから逃れるために場所を移動することもできないし、砂浴びをすることもできない。

 

本来なら鶏は砂浴びをすることで皮膚や羽毛についたダニやワクモなどの寄生虫や汚れを落とし、体と羽毛を清潔に保つのだ。

 

しかし逃げるという選択も、砂浴びをするという選択も鶏には許されていない。

ワクモに汚染されたケージ農場に収容されている鶏は悲惨の一言につきる。


平飼いなら鶏はワクモに吸血されないというわけではない。

平飼いでもワクモが発生するのは同じだ。

 

2009年に616農場を調査した結果、ワクモの発現率は開放鶏舎、セミウインドウレス、平飼い、ウインドウレスの順で高頻度に認められたという。


ワクモに吸血されると貧血になり、写真のように鶏冠が白くなる。

重度になると死んでしまう。

 

 

 

ワクモの駆除方法

 

ワクモの動きを制御する珪藻土やシリカの塗布などが併用されることもあるが、基本は薬剤散布だ。
台湾で問題となった農薬スピノサド(製品名「エコノサド」)の他にも、ネグホンやボルホ、ETB、バリゾン、ゴッシュなどさまざまな薬剤がワクモ駆除に使用されている。


単剤では100%の致死効果が得られなかったり、同一薬剤の長期連続使用は薬剤耐性につながるという理由で、一つの農場で複数の薬剤が使用される。

しかし完璧にワクモを駆除することは簡単ではない。


薬剤散布で一時的に減ったように見えても、ワクモは鶏舎のあちこちにある隙間に潜んでおり、また出てきて大量発生する。

 

無吸血でも9か月生存できることや、産まれて9日で産卵を開始することも考えると、鶏舎の完全な清浄化は、ほとんど不可能だと言ってもいいのではないだろうか。

ワクモは鶏舎の中だけの問題ではなく、外部から農場に入ってくることもできるのだ。

 

 

薬剤は月に一回程度散布され、鶏にも容赦なく降りかかる。

 

びしょ濡れになり弱る鶏もいる。

 

 

ワクモ駆除のスピノサドの残留基準値が日本が台湾の10倍も緩い。

(日本の残留農薬基準値 0.5ppm、台湾 0.05ppm、香港 0.01ppm)

 

「生で食べられるほど日本の卵は安全」という話を耳にするが、こういう数値を目にすると首をかしげざるをえない。

 

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卵を産む鶏は、主に、バタリーケージという非常に狭い金網の中に、鶏を閉じ込めて飼育します。

 

 

1匹あたりA4サイズ以下の面積で、鶏たちは一生のほとんどを拘束されます。

日本で90%以上の養鶏場が、バタリーケージ飼育を行っています。

 

 

鶏たちは何もやることがない退屈な日常を、窮屈なケージの中で延々と過ごします。

 

 

加えて、足元が荒い金網のため、常に足に痛みを伴います。

さらに、卵を転がすために床が傾いているため、踏ん張る必要もあるのです。

 

 

運動不足、ストレスなど様々な原因から、多くの鶏たちは健康的な問題を抱えています。

 羽が抜けてボロボロになる鶏は珍しくありません。

 

 

脱臼や骨折も非常に多いのです。

 

 

さらに投稿にある通り、高音多湿になるとワクモが発生します。

ワクモに吸血された鶏は、かゆみ、吸血された部分の脱羽、かゆみを伴う皮膚炎、貧血、ストレスで苦しみます。

逃げ場がなく、砂浴びのできないバタリーケージでは、なすすべなく寄生され、苦しみに耐えるしかありません。

 

 

健康状態が悪くなっても、足や羽が金網に絡まって動けなくなっても誰も助けてくれません。

 

 

そのときは、鶏たちはただゆっくりと死を待つのみです。

 

 

 

 

鶏は本来、一日に15000回地面をつついて過ごす生き物です。

しかしケージ飼育のせいで、その欲求を満たすことができず、その欲求不満が仲間をつつくという行為に発展します。

 

そのため 生後10日までに、デビークといって、くちばしの先を切断されます。

 

 

くちばしには神経があるため、切られれば激しい痛みを伴い、出血します。

その後も、慢性的に痛みが継続します。

 

 

日本の養鶏場の80%以上で、この虐待が行われています。

 

人間が勝手に鶏を閉じ込め、それによって発生した問題を、鶏を痛めつけることによって解決しているのです。

 

 

 

さらに、養鶏場で火事が起きたときは、バタリーケージでは逃げ場もなく、恐怖の中、なすすべなく、生きたまま炎に焼かれ、焼死します。

 

 

 

 

卵の生産の残虐な行為は、雛が生まれたときから始まります。

 

採卵鶏において、卵を産むのはメスです。

オスは卵を産まないので、すぐに殺されます。

 

 

殺し方は、袋に入れて窒息死

 

圧死

 

 

生きたままシュレッダーで粉砕など、残酷な方法で殺されます。

 

 

メスであっても、弱っている子や、起立困難な子は、処分されます。

 

 

孵化場で、ヒヨコが機械で運ばれる際に、機械のローラーなどに巻き込まれ、体に傷ができたり、ちぎれたり、死ぬことがあります。

 

この問題は、 平飼いにしても、放牧にしても一切解決しません。

 

 

 

 

また、卵質や産卵率が低下した際に、約2週間、絶食させ栄養不足にさせる、強制換羽が行われることがあります。

 

換羽期に羽毛が抜けかわると再び卵を産むようになるという鶏の生態を利用し、卵の質を均一にし、生産効率を上げるために行われています。

 

ショック療法の強制換羽では、死亡率が上がります。

 

時には、水まで絶たれます。

 

日本の採卵養鶏の65%以上で、強制換羽が実施されています。

さらに5%の採卵養鶏農家は、絶食させるだけでなく、絶水までさせています。

 

 

 

鶏は本来、年間に数10個しか卵を産まないのですが、品種改良により、300個以上産む体にされてしまっています。
 

卵は鶏の生理です。

年中、生理がくる体にされているのです。

 

鶏たちは1日がけで卵を産んでいます。

人間は食べる数分のために、この卵を何個も使います。

 

この問題は、 平飼いにしても、放牧にしても一切解決しません。

 

 

何個も生む体にされた影響で、卵巣か卵管に疾患を抱える子が多くなっています。

 

 

卵管と卵巣の使い過ぎで、きちんとした分泌も排泄もできず卵管に卵材料がたまってしまうことがあります。

卵にカルシウムを奪われ、どれだけカルシウムを摂取しても、カルシウムの備蓄機能がうまく働かなくなってしまうこともあります。

廃鶏の約9割は卵巣か卵管に疾患があります。

 

卵詰まりを起こして、死亡する子もいます。

 

 

 

 

これらの苦しみを経て、生産率が落ち、使い物にならなくなれば屠殺場へ運ばれます。

 

 

 

養鶏場から屠殺場に運ぶときは、鶏たちは足や羽や頭を掴まれ、コンテナに叩き込まれます。

 

このときに骨折をしたり、脱臼したり、打ち身になり、足がもげたりすることもあります。

 

 

 

そして、ぎゅうぎゅう詰めにさらながら、長時間、トラックで屠殺場まで運ばれ

このぎゅうぎゅう詰めの状態のまま、夜間放置されることがあります。

 

 

鶏たちの産んだ卵により、下の鶏たちは卵まみれになります。

 

 

どれだけ辛くても、苦しくても、身動きがとれず、ただ耐えるしかありません。

 

 

これが、卵を食べたいという人間の欲を叶えるために貢献してきた鶏の最後です。

 

この問題は、 平飼いにしても、放牧にしても一切解決しません。

 

 

そしてこの苦しみの後、と殺場の中へ運ばれ

 

 

麻酔なしで首を切られ、出血多量で死亡します。

 

 

 

 

首の切断に失敗し、その後、生きたまま熱湯に入れられることもあります。

 

 

生きたまま熱湯に入ると、生体反応で体が真っ赤になり、売り物にならないので廃棄されます。

 

 

 

 

卵は、殺されないから可哀そうではない、と考える人も多いと思いますが、全くそんなことはないってことです。

鶏たちは、人間の欲のために虐待的な飼育をされ、苦しみばかりの一生を送っています。

 

日本人はすぐに、感謝していただいています、と言いますが、

これだけの虐待を強いられても、感謝されたら許してあげるという方がいらっしゃれば、ぜひ教えてください。

 

感謝、いただきます、ごちそうさま。

これらは、何の意味も価値もない、罪悪感をごまかすためだけに生まれた言葉です。

 

こんな建前だけの言葉、誰でも言えます。

命と、現実に向き合っていない証です。

 

 

本当に感謝をしているなら、飽食で、栄養学が進んだこの時代に、不必要に動物を虐殺して食べるのをやめてください。

 

 

人間は卵を食べなくても生きていくことができ、正しい菜食を行えば、むしろ健康になります。

 

 

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10/16 ブルーコーブデイ