馬を殴り追放、鼻血が出ても続行 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

2021年は日本でオリンピックが行われました。

 

オリンピックの中には、近代五種という競技がありました。

近代五種とは、1人で射撃・フェンシング・水泳・馬術・ランニングの5種目をこなす競技です。

(ただし、次のオリンピックから馬術が除外される可能性があります。)

 

 

この近代五種が行われたとき、近代五種のドイツの監督が、馬術の馬を殴り、東京五輪からの追放が決定しました。

 

******************引用******************

 

英紙「ガーディアン」は「近代五種競技のドイツ代表監督が馬を殴ったために、東京五輪から追放された」と報じた。

ドイツ代表のアニカ・シュロイが近代五種の馬術競技の際に騎乗する馬のセントボーイを御せず暴れ出したため、

同代表のキム・レイズナー監督が拳で馬を殴りつけておとなしくさせようとしている様子が映像に映っていた

国際近代五種連合(UIPM)はこの行為を問題視。

 

「レイズナー監督を東京五輪の残りの試合で失格とした。

女子近代五種競技の馬術競技中に、シュロイが乗った馬のセントボーイをレイズナー監督が拳で殴ったように見えるビデオ映像がある。

彼女の行動は競技規則に違反していると見なされた」

と緊急声明を発表。

動物虐待によりレイズナー監督の東京五輪からの追放が決定した。

 

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これが殴ったとされる監督キム・レイズナー。

 

 

 

殴られたシーンというのが、この動画です。

 

思ったよりは軽い虐待で、意外と五輪委員会も厳正に対処しているなぁという印象でした。

もちろん、選手や監督を擁護する気はサラサラありませんが。

そもそも馬術自体が虐待でしかないので、追放はどんどんしていってもらえればと思います。

 

 

ちなみに、近代五種の馬術の馬って、抽選で選ぶそうです。

つまり、乗る馬は自分が育てた馬ではないということですね。

 

ドイツはこの時までは1位だったそうですが、ドイツが抽選で選んだ馬のセントボーイが暴れて言うことをきかず、31位まで転落したそうです。

選手が号泣しているのはそのためですね。

 

せっかく1位なのに、馬が言うことを聞かずに、焦り、不安、悔しさなど、様々な感情がこみ上げて泣いているのでしょう。

そもそもこんな運ゲーの競技は、競技として破綻している気がするんですが。

 

日々練習を重ねてきて悔しい思いはあるのでしょうが、全く感情移入はできません。

 

馬だって、日々搾取されて、いつも泣きたい気持ちでしょう。

 


馬術の馬たちは、人間のために、やりたくもないのに、障害物を飛ぶという、どうでもいいことをさせられます。

 

 

 

障害物に引っかかる馬たち。

 

 

障害物に引っかかると、馬たちはケガをするリスクが上がり、とても危険です。

 

 

 

 

 

障害物を飛ぶことを躊躇する馬たち。

 

つまり、障害物を飛ぶのが怖いし

 

障害物など飛びたくない、という証拠ですね。

 

馬にとって嫌なことをさせる。それが馬術です。

 

飛べたら飛べたで、体重が前脚にのしかかり、危険です。

 

喜ぶのは人間だけで、馬にとって何一ついいことはありません。

 

 

手綱でぐいぐい首を折り曲げられるシーンが多いです。

 

見ていてヒヤヒヤします。

 

もちろん、ムチでも叩かれます。

 

 

 

鼻から血が出ている馬もいました。

 

どこかにぶつけたのでしょうか。何とも痛々しいです。

 

こんな状態でも、競技は止められることなく、続いていたようです。

 

このひどい状態が中止にならないのに、ドイツの監督は追放。

 

おそらくJetSetの殺処分の件で、馬術は世界からバッシング、クレームを受けていると思われます。

それを考えると、監督を追放したのはただのパフォーマンスなのかもしれません。

 

どこが紳士のスポーツなのでしょうかね。

 

 

 

改めて、動物虐待でしかない競技だということが分かりますね。

 

 

このようなやりたくもないことを強制されながら、冒頭の暴れた馬セントボーイは、ネット上で駄馬と表現されていました。

やりたくもないことを強制され、人間の思うとおりに動かなければ、駄目な奴と烙印を押される。

 

 

そして、怪我をするなどして用済みになれば、殺されるわけです。

 

日本のオリンピックの馬術のせいで殺された馬、Jet Setのことを忘れないでください。

 

 

 

キム・レイズナー監督の虐待を機に、オリンピックの近代5種では馬術が除外される可能性が高まりました。

 

ただし、オリンピックだけです。

しかも多くの国は、馬のためというよりも、コストの問題で外したがっていただけでした。

 

まぁどの国も、金のためであって、馬のために方針を変えることはないってことですね。

 

それもこれも多くの人間が、馬の犠牲に対して無関心だからです。

 

 

 

馬は乗り物、馬は人を乗せたがっている、走りたがっていると思い込んでいる人が非常に多いと思いますが、

それはただの思い込みです。

 

馬は人を乗せたいとも、走りたいとも思っていません。

 

嫌がっている馬を、人間が勝手にそのように利用しているだけなのです。

 

馬は人を乗せることを嫌がるため、馴致という調教で人間を乗せるように強制します。

 

ぐるぐる同じ場所をまわらせたり、体重をかけ続けたりといったことを、慣れるまで延々と繰り返していくのです。

 

業界側は、慣れる・受け入れるなどといった言葉を使いますが、

抵抗してもやめないわけですから慣れるしかないといいますか、あきらめるという言葉の方が正しいでしょうね。

 

馴致とは、英語ではブレーキングといい、馬の心を壊すと述べる人もいます。

 

上のような公開動画では都合のよいシーンしか映しません。

 

しかし、先ほどのリンク先で紹介した元競馬関係者の方によると、

人間のいうことを聞かなければ殴ったり、鞭で叩いたりして馬の心に人間に対しての恐怖心をつくることもあるそうです。

 

そして、性格上の問題や、調教師の実力不足で、調教が上手くいかない馬もいるでしょう。

そうなれば業界にとっては用済みとなり、肥育場に送られ、馬肉のために殺されます。

 

 

馬は、手綱を引いてコントロールされているのはご存じだと思いますが、

馬に優しく合図を送っているだけで、その合図を馬が察知しているかのように見えるでしょう。

しかし、実際はそうではありません。

 

手綱の先には、馬銜(ハミ)という金具が口に装着されており、

口に痛みやその恐怖感を与えることによって、馬を制御しているのです。

 

馬は、切歯と臼歯と呼ばれる、

前歯と奥歯の間にすきまがあり、歯槽間縁(しそうかんえん)と呼ばれています。

 

この歯槽間縁に、ハミを装着します。

 

その際、間にある狼歯は、邪魔なので抜いてしまいます。

 

歯槽間縁があることが、馬にとって運の尽きでした。

歯槽間縁の存在が、ハミの装着と馬への騎乗を可能にしてしまい、

6000年も前から、人間に乗り物として扱われることが決定してしまったのです。

 

自分の口の中に、歯を抜くなりして隙間を作ったとして、そこに金属が差し込まれることをぜひ想像してくださいね。

しかも、それを誰か第3者に引っ張られるわけです。

痛いし、ケガするに決まっているでしょう。

 

多くの研究結果が、ハミが口腔内の痛みや病変、裂傷の原因となることを示しています。

まぁ、普通に考えれば当たり前でしょう。

 

ハミが原因で舌を切ったり、舌が千切れそうになったりする馬もいます。

舌の外傷 - 馬医者修行日記 (goo.ne.jp)

 

ハミをガシャガシャとしゃくり、馬の口が腫れてしまうケースもあります。

ハミでしゃくってはいけない - 馬医者修行日記 (goo.ne.jp)

 

ハミによる歯間の痛みはどうすることもできませんが、

舌の痛みだけは逃れたいと、ハミの上に舌を出してしまう馬がいます。

 

そうなるとハミで舌に圧力を加えることができなくなるため、

この癖がある馬には、冒頭の動画にもあった「舌縛り」が行われます。

口の中に金属を押し込まれ、舌を縛られる

 

舌を縛り、舌が動かせないようにするという、虐待行為が行われるのです。

 

こうして、人間に乗り物として利用される馬は必ずハミを装着されます。

馬として生まれた時点で、不幸でしかありません。

 

 

馬は、もちろん最初はハミをつけることを嫌がります。

 

なのでハミ馴致という調教もあります。

https://www.jra.go.jp/training/pdf/research_kijoujunchi.pdf

 

そりゃそうですよね。

ご自身が、こんな金具を口に入れらたらどう思います?

嫌に決まってるでしょう。

 

馬は、人間のために、嫌なことを強制されてばかりなのです。

 

 

また 馬は皮が厚いからムチを打たれても平気、と刷り込まれてる人がいますが、もちろんそんなものは嘘です。

 

この都合の悪い事実には、馬利用関係者は一切触れません。

 

競技用のムチを使っているとか、ムチを打つ回数を決めているとか、皮が厚いから痛くないとか、ただ合図を送っているだけとか、利益を得ている側や熱狂している側がごまかしているだけです。

 

 

さんざん貢献し続けてきたにも関わらず、怪我をして使い物にならなくなれば、あっさり殺処分です。

 

業界は、ケガをした馬を安楽死させたなどと言いますが、動物利用業界が謳う安楽死はすべて安楽ではありません。

安楽死という名の、悶絶死です。

 

 

仮に怪我なく過ごせたとしても、利益を生まなくなって用済みになれば

即と殺場に送られるか、肥育されて十分太った後に屠殺場に送られ、頸動脈を切られ、出血多量で死亡します。

 

数々の虐待を乗り越えたとしても、最後まで勝ちきれなければ用済みになって殺されます。

 

競馬、乗馬をする人、馬車を利用したこのある人、肉を食べる人、レザーを買う人などは

馬が残酷に殺される最後をしっかり直視しましょう。

 

これが、あなた方の一時の刺激、興奮のために、尽くしてくれた馬の最期です。

 

 

馬が乗り物、と洗脳されている人は、非常に多いと思います。

馬を殺処分から救うような素晴らしい人でさえ、平然と馬に乗る人がほとんどです。

 

競馬、馬車、乗馬など、馬を使った全ての娯楽を、利用しないでください。

そして、周りに知らせてください。

 

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