うちのメリーは、元繁殖犬です。
8歳まで、ブリーダーに利用され続けました。
最低限の食事だけ与えられ、不衛生な水を飲まされ、栄養を子供に持っていかれてしまったためか
歯はすべてありません。顎も少し溶けています。
そして、外耳炎のまま放っておかれました。
さらに、口腔鼻腔瘻管(こうくうびくうろうかん) という、歯周病が進むことによって、歯肉の中の骨が溶け、鼻と口がつながってしまっている状態でした。
食べ物が鼻にまわってしまい、それを取り出すために、メリーはくしゃみのような動作をしょっちゅうしています。
メリーを利用したブリーダーが目の前にいたら、あらゆる罵詈雑言をあびせてやりたいところです。
ですが、メリーは繁殖犬としてはマシな方です。
ひどい繁殖犬がどのような一生を送るのか。
以下の動画をご覧ください。
狭く、暗い、不衛生な場所で、満足に餌ももらえず、体はボロボロになり、妊娠させられ、子を産まされるだけの一生。
麻酔なしで帝王切開を行う、残忍な輩もいます。
年齢を重ね、体力が落ち、用済みになれば処分です。
こういう話を聞くと、昔の話とか思っている人多いんですけど、今もごく普通にありますよ。
表でもこんなことをする人間が沢山いるのに、なぜ裏でやってないと思うのでしょうね。
LIAのヤブキさんがしきりにおっしゃるのは、表の殺処分は減っているが、裏の殺処分はどんどん増えている、ということです。
LIAは、動物の事件を3500件、告発してきた団体です。
私は、上記の茨城の愛護団体の理事長が動物虐待を行っていた事件で、初めてLIAを知りました。
こちらは、茨城県のブリーダーと、動物指導センターの職員の告発。
北川直人を告発したのもLIAです。
LIAのメンバーは、潜入捜査も行っています。
ブリーダーの繁殖現場などにも潜入を行っています。
この業界には、暴力団も多く存在します。
代表のヤブキさんは、潜入の際にヤクザから脅しを受けた過去もあるそうです。
LIAは、長野に犬猫のシェルターもあります。
ヤブキさんによると、生まれた子犬や子猫が、奇形や障害だった場合、生きたまま燃やしたり、冷凍庫に入れている業者も存在するとのことです。
使い物にならなくなった、売れ残った犬や、用済みの繁殖犬の処理は、引き取り屋が有名ですが、これも実質、殺処分と同じでしょう。
そして、この引き取り屋に払う金さえ惜しいと思う人間がいても、特におかしな話でもありません。
さらに、子犬や子猫は、ペットオークションやペットショップへの流通段階で2万5000匹以上の犬猫が死んでいます。
悪徳ブリーダーだけが問題視されがちですが、ブリーダーなんてものがいる限り、悪徳ブリーダーは存在し続けます。
良いブリーダーもいるなんていいますが、そもそもブリーディングそのものが問題しかありません。
人間好みの外見を残すために、交尾は親戚と無理やりか、人工授精です。
人間好みの外見を残すために、欠陥のある遺伝子を残し続けています。
人間好みの外見のために、本来存在するはずのない種までが、無理やり生まされ続けています。
ブリーディングやってる時点で、良いとかありえません。
自称 悪徳でないブリーダーは、かつて数値規制に対して反対する署名をたちあげていました。
たちあげたのもブリーダーでしたが、署名していた人も、見事にブリーダーばかりでした。
少なくともその人たちは、犬猫の苦しみよりも、自分達の商売のやりやすさを優先するのが本質ってことです。
殺処分があるにも関わらず、わざわざ命を生み出して、命を売って金儲けをしている人たちですからね。
ペットショップやブリーダーから買う人がいる限り、犬猫の地獄は終わることはありません。
どれだけ法整備をしたところで、消費を続ける限り、犬や猫は裏で生まされ、殺されます。
外見とか、血統とか、年齢とかいった、自身の欲を優先させるのではなく、恵まれない保護犬や保護猫を引き取る、あるいは飼わないという選択をしてください。