ブリーディングとは・・・ | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

殺処分がある日本において、人間好みの外見を持った犬や猫を、無用に作り続けるブリーダーたち。

 

 

ブリーディングとは、何なのか。

良いブリーダーとは?

 

****************引用****************

 

血統種の強い特徴を反映させた個体の繁殖には、いわゆる「三三方(さんさんほう)」という方法で繁殖が行われています。
これは、血の繋がりを三代あけて、同じ血縁で交尾させるというものです。

つまり、「お爺ちゃん」と「ひ孫」を交尾させる方法です。
同じ血縁で交尾させる事により、濃い血の個体が誕生します。
これにより、その種の外見的な特徴が強く出るからです。

しかし、人間に例えてみて下さい。
とてもおぞましい行為です。

また、血が濃くなる事により、多くの障害も出てきます。

 

ただ、猫の場合は、犬と違い、強制的に交尾させるような事はしていません。

犬の場合は「レイプ」繁殖と呼ばれる行為が行われています。
特に中型犬以上の犬に多く行われます。

世界中のケンネルクラブが行うコンテストが、その原因の一つでもあります。
チャンピオンになると、繁殖行為が高値で取引され、また、子犬が高く売れるからです。
人間が選んだ、「優秀な犬」の名前が欲しい飼い主が、群がるのです。

レイプ繁殖とは、身体を震わせて嫌がるメスの頭部を、人間が股に挟んで、両手で、両耳を握り、抵抗できないように押さえつけ、他の人間がメスの尻尾を持ち上げ、発情したオスに交尾させる事を言います。

メスは、ブルブルと身体を震わせ、悲鳴を上げ、泣き叫ぶ事も頻繁にあります。
オスも、場合によっては、すぐに放れようとしますが、それも抑えて、離れないようにします。
犬の交尾は、最終的に、メスの尻とオスの尻を付き合わせたような形になりますが、その状態になってからも暫くは離れないように抑え続けます。


これを、妊娠が確認されるまで、繰り返される事もあります。
メス犬は、信頼している筈の飼い主に、望んでいない交尾を、このような状況を強制されるのですから、レイプ以外の何物でもありません。

LIAでは、このような行為自体が生物の命の尊厳を無視した行為であり、動物愛護法違反に当たるとの認識ももっています。

もちろん倫理的にも間違っていると認識しています。

ちなみに、ケンネルクラブとは、犬の血統書を発行している団体です。

イギリスの貴族たちの間で犬が流行し、自分が飼育している犬を自慢する為に、見せ合う為の品評会が始まりです。

エリザベス女王が後援者です。

そしてエリザベス女王自身もブリーダーです。

イギリスでは、およそ700万匹の犬が飼育されていますが、その4分の3は純血種です。

犬種は200種類に及びます。
飼育されている犬の飼い主が負担している、犬の医療費は、イギリス全体で、月60億円以上になります。

毎週15億円の計算です。

なぜ、このような医療費がかかるのか?。

それは、下記を御読みになれば御理解頂ける筈です。


LIAが発足する数年前、私と現メンバーの2名は、ジャパンケンネルクラブが主催し、ある場所で開催されたドッグショーに潜入しました。
そこで、その業界について無知であった私は、衝撃を受けました。


ドーベルマンの耳は、ピンと立たせる為に、耳の下の肉を、1センチほどの幅で縦に5、6センチ切断され、縫い合わせ、耳自体も、コルセットで固定されて、立つように矯正され、尻尾は「犬種標準」の為に切断されていました。



グレートデーンの耳も同じです。


コーギーの尻尾も、シュナウザーの尻尾も同じです。




コーギーは椎間板ヘルニアや股関節形成不全、変性性脊髄症、白内障、緑内障、進行性網膜萎縮症になりやすいです。

紫外線にも弱く、白内障や角膜炎などになりやすいのです。

コーギーの約90%は、齢を重ねるとともに変性性脊髄症で後ろ足が動かなくなります。


パグは、「犬種標準」の「巻いた尻尾」を作るために脊椎が歪んでしまっています。


簡単に言うと、脊椎は四角い骨で連結されていますが、左右のどちらかに尻尾を巻くようにするには、三角形の骨を連結するようにする事です。
これは、脊椎の他の部分に異常をきたします。


ダックスフントは長くされ過ぎた胴により、少しでも肥満になると、ほぼ100%の確率で椎間板ヘルニアになり、

 

 

シーズーは白内障や緑内障になりやすく、

 

 

柴犬は痴呆症になりやすいのです。



バセットハウンドは、御腹が床に擦れるくらいに垂れ下がり、足や耳の皮膚も垂れ下がり、年齢を重ねると関節炎になりやすいのですが、これは小型化の影響だと言われています。



ブルドッグは、改良に改良が重ねられ、頭蓋骨が大きくなり過ぎたせいで、自然分娩出来ず、ほぼ100%の割合で帝王切開にて子どもは取り出されています。

何度も生まされる母体には、何本ものメスの痕があります。
チャンピオン犬になると30回以上の繁殖が行われる事もあります。


キャバリアは、脊髄空洞症になり易く、

 

 

ビーグルは、癲癇が起き易い。

 


キャバリアの脊髄空洞症は遺伝病で、脳に対して頭蓋骨が小さすぎるために起きる病気で、次の代にも当然遺伝します。

神経が傷つき酷くなると首輪をはめるだけでも苦痛を感じ、酷い場合、手術され、改善がない場合は殺させられる事が多い現実があります。
キャバリエの3分の1以上がこの病気で苦しんでいるのではないかといわれています。
また、心臓にも雑音が聞かれ、5歳までに殆どの犬の心臓に雑音が聞こえるようになります。


ローデシアンリッジバッグは、背中にリッジ(逆毛)があるのが特徴で、ケンネルクラブの犬種標準ではリッジが無ければリッジバックではないとされ、背中にリッジがない子犬が産まれた場合、殺させられる事が殆どです。


20匹に1匹の割合で、リッジがない固体が生まれますが、「リッジがなければ、リッジバックではない」という理由で殺されています。

ローデシアンリッジバッグクラブの規定では、「リッジがない子犬は殺す」と決められています。

この種の10%ほどが類皮嚢腫(るいひのうほう)になります。
この病気は皮膚に針で突いたような穴が開くもので、脊髄や脳に達し、細菌やウイルスの通路になって重大な感染を引き起こす経路となります。
リッジが皮膚の穴の原因で、リッジが無ければ、この病気にはかかりません。
また、 ローデシアンリッジバッグは 脊椎破裂を起こしやすいと言われています。


ショーに出るシェパードは、犬種標準によって、腰から後ろ足が弱くなり、失調性歩行という歩き方になってしまい、変性性脊髄症にもなりやすく、

 

 

パグやペキニーズ、ブルドッグは潰された頭蓋骨により、呼吸器に問題がある固体が多い現実があります。

これらの種が、日頃からハアハア身体で息をしているのはこの為です。


シーズーは、白内障になりやすく、

スプリンガースパニエルは酵素欠乏症になりやすく、

 

 

ラブラドールは関節と目の病気になりやすく、変性性脊髄症になる個体もいます。

 

 

ゴールデンレトリバー、 ブービエ・デ・フランドルは癌になりやすく、

 

 

ボクサーは、心臓病、癌、脳腫瘍、変性性脊髄症になりやすいです。
 

癲癇を持つものも多いです。

 


生まれてくるダルメシアンの子犬の約30%は聴力がありません。つまり耳が聞こえないのです。




チワワは、アップルヘッドと呼ばれる「りんご」のような形の頭蓋骨を作る為に改良に改良が重ねられ、幼少期は、頭骨にも穴が開いています。

ですから頭部のその部分をぶつけると直接、脳自体が影響を受け、衝撃が大きい場合は死亡します。

また、脳の大きさや形と頭蓋骨の形や大きさが合っていない事から、斜視の個体が沢山生まれたりしています。
眼球が飛び出しているので、眼球にけがをする場合も多く、失明している個体も数多く存在しています。
チワワは、脳や頭部に対する衝撃に弱く、頭部や脳に衝撃があった場合に、死亡してしまう事がよくあります。



トイプードルは、白内障や緑内障になりやすく、進行性網膜萎縮症にもなりやすいです。

さらに、副腎皮質機能亢進症や膝蓋骨脱臼、てんかん、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、膿皮症、偽血友病、僧帽弁閉塞不全症、先天的難聴になりやすいです。


また、チワワやカニンヘンダックスフントやトイプードルなどは、より小型の個体に人気が集まっているため、どんどん小型化されるために、小型同士の近親交配も頻繁に行われており、障害を持って生まれる個体や、奇形や遺伝病が多発しています。



他の犬種も、それぞれの犬種特有の病気になり易い現実があります。
これ全て、人間が品種改良を重ね、遺伝子をコントロールし続けている事が原因です。

人工的に作られた犬(血統種)は遺伝病などによって絶滅に向かっています。

最近は、ダップル遺伝子やマール遺伝子、様々な遺伝病の原因になるような遺伝子の研究や、いわゆる「キャリア」の個体を調べ、病気の遺伝子を持つ個体をあらかじめ検査して繁殖に使用しないように促したり、治療法などの研究も盛んに行われていますが、

人間の化学が生物の神秘的な「子孫繁栄に纏わる負のメカニズム」を100%解明し、対応するなど、現時点では、不可能と言えます。


人間が行う「避妊去勢手術と、血統書の維持と、それに伴う近親交配と、人間が勝手に行っている生と死のコントロール(殺処分(安楽死なども含む))にて、「負のメカニズム」を解明する前に、犬や猫が本来持っていた、古来から受け継がれてきた多くの重要な遺伝子が、失われてしまう事は明らかです。


「ペット」などと呼んで、人間の生活に溶け込ませた結果、このような数々の遺伝病や、人間と共に生活させているが為に発生している、犬や猫の生活習慣病は、可愛がっていると思っている、犬や猫たちを、目に見えないところで苦しめるという結果になっているのです。

自らがお互いを選び、好みの者と繁殖する。
もしくは
強い遺伝子を残す為に、それぞれの世界の強者が多くの遺伝子を残し、弱者は子孫の繁栄を許されない。
これが野性の原則です。

弱い遺伝子や劣勢の遺伝子、欠陥がある遺伝子は少しでも残らない方が良いのです。

なぜならば欠陥がある遺伝子が残ってしまうと、その遺伝子が世代交代と共に少しずつ種全体に広がって行き、いずれはその種全体を危機的状況に追い込んでしまうからです。

人工的な繁殖では、これらの事が無視され続けた結果、「遺伝病」などと呼ばれる「犬種」特有の病気が蔓延してしまったのです。


また「雑種が強い」のは、種の保存の原則に則って「自らがお互いを選び、好みの者と繁殖する。」からです。※意図的に作られた「雑種(いわゆるMIX犬)」は別です。

もっとも最悪なのは、血統を守る為に、ブリーダーが繁殖し易いという理由で、近親交配が頻繁に行われている事です。
これは、イギリスも日本も同じです。

ケンネルクラブでは、親子の交配は禁止されていますが、一世代おいた交配は許可されています。
つまり、お祖父ちゃんと孫娘は交配させて良いという事です。
人間に対しては、絶対に許されない事も、人間は他生物には行なっています。

犬の健康の観点から考えても、道徳的な観点から考えても、言語道断な繁殖が繰り返されているのです。

近親交配は、免疫系に深刻な打撃を与える為、感染症への抵抗力が非常に弱くなり、最終的に生殖不能になります。
その点でも、多くの血が混じる雑種は、比較的、病気にもなりにくく、厳しい環境にも強い固体が多い現実があります。
勿論、個体差がある事は記すまでもありません。

イギリスで開かれているクラフツドッグショーは、世界最大のドッグショーで、ここでチャンピオン犬に選ばれる事が、出場する飼い主にとって最高の名誉だとされています。

また、犬種標準、血統書の観点から、犬種標準に無い子犬(例えば毛色が認められていない、これまでに無い色)が生まれた場合は殺されます。

これは日本でも同じです。
日本でも犬種標準にない「毛色」の子犬が生まれた場合、どの種でも殺している現実があります。

殺さないとブリーディングがめちゃくちゃになり、犬種標準が維持できなくなるからです。
つまり、外見上の理由だけで殺すのです。

日本大手で、繁殖も行なっている、あるペットショップチェーンでは、犬種標準に合わない毛色の子犬が生まれた場合「生きたまま焼却炉に入れて燃やしている」という情報がLIAに報告されました。
また個人の繁殖業者が障害を持って生まれた個体や、犬種標準に合わない固体が生まれた場合は、「ビニール袋に入れて冷凍庫に入れる」という証言も得ています。

犬種標準に出来るだけ近い個体を作る事が、ブリーダーたちの目標です。
そして、沢山売れる外見の猫と犬を作ることがブリーダーを含めたペット業界全体が目差していることです。

ですから動物愛護活動や動物保護活動を行っている人とは、もともと目指す所が違います。

動物愛護活動や動物保護活動を行っている人は「殺処分ゼロ」を目差し、ブリーダーを含めたペット業界全体は「利益」を追求しているのです。

「愛玩動物」を取り巻く人間社会を大きく別けると、上記の2つに分かれている訳ですから、いつまでたっても殺処分がゼロになる筈もありません。

こういう事を書くと「本当に犬や猫が好きで遣っているブリーダーもいます!」とか言われるのですが、その方々ご本人たちは「遺伝病」について知っているはずですし、血統種よりも雑種が遺伝的にも強い事を知っている筈です。

また、それらを知らないでいるブリーダーがいたら「不勉強」以外の何者でもないでしょう。
自己満足でしかないのです。

「犬種を守る」とか「血統種を守る為」とか言う人もいるようですが「人間が作り出した種」を存続させようとするのは、野生動物を絶滅から守ろうとするのとは全く違います。

ですから犬種や猫種を存続させようとする事は、「個人的な趣味」や「自己満足」、「ビジネス」をあたかも公益のように言い、金儲けの道具としている他のなにものでもありません。

このような裏側があるのですから「殺処分ゼロ」は遠いのです。

LIAで確認している「殺処分ゼロ」を成し遂げている国(市)はブラジルのサンパウロ市のみです。
※世界中を把握している訳ではありませんので他にもあるかもしれません。

「ヨーロッパの国の中で殺処分を行っていない」とされている国もあるようですが実際は、殺処分されています。

特に、咬傷犬、狂犬、病気の個体などに関しては、日本よりも容易に殺処分とされていると思います。

 

欧米やヨーロッパ、北欧などでは「安楽死」の事を「眠らせる」と言い、殺処分としていない風潮があります。
それらが間違って日本に伝わり、「殺処分していない。」と勘違いされています。



日本ケンネルクラブ 犬種スタンダードで認められていない個体について↓

http://www.jkc.or.jp/modules/breedinginfo/index.php?content_id=11
↑この為に、想定外の「毛色」の子犬が生まれた場合、全てではありませんが殺されている現実があります。

下記は遺伝病が発症したコーギーの動画です。


下記は犬の癲癇発作の映像です。



下記は犬との咬症事故の結果、脳に障害が起き、癲癇をおこすようになった猫の動画です。

脳障害は、このような事故ではなく、遺伝の場合もあります。

どちらも脳の障害が原因です。



ドッグショーは、犬の外見だけではなく、歩き方も評価の基準になっていますが、キャットショーは、その猫の見た目だけで100%優劣が決まります。

日本で猫の血統書を発行している団体は以下です。
ACC、CCJ、ICCなど多数が存在しており、統括している団体などは存在していません。
CFA(アメリカ)傘下にある日本の団体は60団体くらいあります。
TICA(アメリカ)傘下にある日本の団体は30団体くらいあります。
この他にも20団体くらいはあり、どこの団体も自身の団体こそが正規の団体だと主張し、それぞれが独自に繁殖し、独自の血統書を発行し、乱繁殖、近親交配させ滅茶苦茶になっています。

これが猫の血統書の現実です。


最後に
LIAは、血統書などというもの自体が、くだらない紙切れだという見解です。

命に優劣はないから。

LIAは、ブリーダーも生態販売も無い世の中を目差し、実際に保護飼育をしながら、本質的なヴィーガニスムを普及させながら殺処分ゼロも目差しています。

 

****************引用終***************

 

どうでしょうか?

これを読めば、ブリーディング自体が問題だらけと思いませんか?

外見だけを重視して、好きなもの同士で交尾させることなく、欠陥のある遺伝子を残し続けています。

 

この問題だらけのブリーディングとやらを行っているブリーダーに、良いなどという評価がありえるのでしょうか。

 

どれだけ飼育環境が良かろうと、所詮は金儲けのために、強制的に子供を作り、遺伝子を操作しているのがブリーダーでしょう。

 

こんな人たちを支えているのは、消費者です。

買う人がいる限り、ブリーダーは存在し続けます。

無知なまま、かわいさに釣られてまんまと買う限り、ブリーダーは潤い、犬は苦しみ続けます。

 

 

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