1129.不思議なメシアン
先日のレッスンでメシアンを聴いていた。連続するそれぞれの不協和音がフォルテで色とりどりに響いていた。ふと聴こえてきた。言 葉にするのは難しいけど、まるで人間の耳には聞こえない周波数の音が鳴っているかのごとく、実際に弾いていない音が、微かに、微かに途切れもなく鳴り続いていた。わたしの耳には確かに聴こえていた。一歩間違えれば汚く混濁してしまう色とりどりの不協和音の荒れ狂った海の中に、確実に、しかもなぜか冷静に存在していた。んーっ。月並みだが、メシアンは本当の天才だったに違いない。わたしが体験した不思議ともいえる現象は、おそらく、おそらく計算されて作られているし、メシアンの耳にもきっと聴こえていたに違いない。