普通の子供と、アダルトチルドレン -6ページ目
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今日から、

始めてみようと思う。


ご覧になる方は、気分を悪くされたり、是正したい感情に駆られることもあるかと思う。

けれど、私は、決してそれを望んでこれを書くわけではない。


途中でご気分を害されることがあれば、その場で閲覧をやめていただきたい。

そして、忘れることが不可能であるなら、あなたのキャパにおいて、なんとか、

乗り切って欲しいと思う。


以下に書くことは、事実に基づいたフィクションである。

重ねて言うようだが、私は同情を求めているわけではない。

誰かの助言を求めているわけでもない。


ただ、書く事によって、それを誰かが読んでくれることで、

私なりの決着をつけようと思うばかりだ。


ただ、読んでくれればそれでいい、私は不特定多数に対して吐露したことによって、救われるのだ。


繰り返す、これはフィクションである。


私の話では、ない。




今、わたしは、母を殺してやりたいほど、憎んでいる。


今現在のわたしの生活は、人によっては恵まれている状況、といっても過言ではないだろう。


暮らしに事欠くこともなく、ある程度の自由はある。


そして、特に悲しいこともない。


悲しいことがない、と言うのは、神経が麻痺しているためなのか、実際に起きていないだけなのか、それはわからない。


ただ、可愛がっていた犬が死んだ、実家で、犬小屋の隅で。

それが2年前。

歳の離れた、兄が死んだ、苦しんで苦しんで、逃げ切れないまま。

それは3年前。


死んだのは、

わたしの高校入学とともにかってもらった犬だった、シェトランドシープドック、この場合、羊を追う犬かなにか知らないが、

犬の名前と生活は、犬種に全く関係がない。


何万もする犬であろうと、雑種で、もらわれてきた犬であろうと、

家族には間違いがない、私はそう思っていた。


ただ、母は言った


「血統書つきの犬のわりに、ばかね」

「これなら雑種の方がよかった」

「あんまり可愛くないものね~」


当時の私には、心の中で反論するしかなく、笑顔でそれらを言う母に嫌われないよう、可愛くいるのに必死だった。



その犬は、受ける義務のある予防接種を受けないまま、フィラリアで死んだ。



最後は、粗相をする、と言う理由で、外に、寒空の下に出された。

目も見えなくなり、「病院代が高いから」と言う理由で、何もしてやらなかった。


それを知ったのは、ずいぶん後だった。

久々に実家に帰ったわたしに、母は言った、

「あの犬、死んだのよ」


「何で言ってくれなかったの」


「言ったところで、あんた、治療代出せないでしょ?負担になるかと思って、あんたのためなのよ

粗相をされると、片付けるのは私なのよ、何もわからないくせに」



何も、いえなかった。

喉の奥で、言葉が絡まったまま張り付いて、ひたすら喉が渇いた。




笑顔の母。



誰でも、最初は、自分の母を信じたいと思うだろう。

わたしも多聞なく、そうだったと思う、母は全てだった。



そのとき初めて、この人が怖い、と思った。

あなたのため、と言う言葉が拘束力を持ち、わたしを動けなくさせた。



二十歳を少し過ぎた頃、この家を出、一人で暮らすわたしのその漠然とした理由を、

明確に、再認識した瞬間だった。


この母は、


私の、大量の薬を飲んだ自殺未遂を

「お父さんには黙っててあげるからね、あんたも言うんじゃないわよ、私が怒られるんだから」

と言った。


父は出張中で、救急車で運ばれ、胃洗浄された娘のことを、未だに知らない。


まだ実家にいた頃だ。


どうでもよかった、


ただ、死にたかっただけだ、誰かの気を引こうとかそんなつもりではなかった。

失敗したことは、未だに汚点だが、それは私の中で、2つの結論とともに淘汰されていった。


一つは、あんな苦しい思いをするくらいなら、よほど辛いことがあるまで耐えようと思った。


この意味で、やってみる価値はあった、と言うことだ。


もう一つは、母は、わたしの内面より、自分の外面を気にした、ということだ。

母にとって、わたしのそういった行動は、母の外面を傷つけるだけの迷惑行為でしかなかった、と言うわけだ。


この時から、はっきりと、母を冷めた目でみるようになった。

けれど、どこかまだ、母の呪縛はわたしの根本にまとわりついて、解けないのを実感する。


兄が死んだのは、母のせいだ、とも。

私が幸せを感じないのも、母のせいだ、とも。


今は、母を憎んでいる。





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