チャイルドケアのお話

チャイルドケアのお話

~チャイルドケアという命の伝え方~

チャイルドケア講座への資料請求やお問い合わせの中で寄せられた
ご質問・レッスンの特徴、チャイルドケアの考え方などをまとめてみました。

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【 松本美佳 (まつもと・みか)】
チャイルドケア研究所代表/家庭教育学会常任理事/家庭教育支援協会理事/

八洲学園大学公開講座講師

 

 

アロマセラピー、ハーブ療法、フラワーエッセンスなど各種自然療法を学び、’97より夫の治療院でセラピストとして活動。さらに、充実したケアを伝えるために講師活動を始める。同時に、家庭教育を専門的に学び、親子・家族・家庭を幅広い観点で考え、家庭の中で自然療法と家庭教育を取り入れた「チャイルドケア」を体系づけ、現在、さまざまな形で普及活動を行っている。

 

コロナのおかげで読書量増加

コロナ生活でいろいろ我慢することがありました。「コロナのせいで」と思う存分にできないことに不平不満を口に出すこともあったと思います。その言葉のせいで、さらに思考がネガティブになり、心身を不自由にしているのかもしれません。

 

新型コロナウイルスの存在は、世界中に恐怖と不自由さを与えましたが、同時に世界中の人たちが、一斉に考え、生活を切り替え、新たな生活を始めるチャンスを与えてくれているのだと思います。ひとりが変わってもさほど影響はありませんが、世界中の人たちが同じ思いで、作り出していく新しい社会や生活になっていくのだと思えば、とても楽しみです。

 

「コロナのせいで」という言葉を使うよりも「コロナのおかげで」と考えるようにすることが賢明かもしれません。私もコロナのおかげで、良くなったことがあります。それは圧倒的に読書する時間が増えたことです。私はジャンルなど決めずにあらゆるものを読みます。小説、ハウツー本、ビジネス本や自己啓発本、実用書から児童書、絵本、マンガ、写真集まで幅広く何でも気になったものを読みます。今年に入り、絵本やマンガや写真集なども含めれば、その数は余裕で180~200冊にはなると思います。

 

 

コロナ生活で書店に出向いて紙の本を買う機会は減りましたが、その代わりに電子ブックに切り替え、スマホや電子書籍リーダーを使って読むことが増えました。書店で探さなくても、自宅にいながらにして、ポチっとすれば本を購入できて、すぐに読めてしまうので、これで俄然読書数が増えました。

 

今までは、外出時には文庫本を2冊、必ずカバンに入れて持ち歩いていましたが、今はスマホや電子書籍リーダーを持っていれば、何十冊何百冊も持ち歩けるのです。宝物を持ち歩いているようで、ちょっとうれしくなります。それでもやっぱり、紙のページをめくる「触感」が恋しくなり、電子ブックで持っている本を、紙本でも買ったりもします。無駄と思われるかもしれませんが、本の紙質や重さ、質感、装丁、初版モノなどにこだわったりして、本そのものの【存在】が好きなんです。これは編集者であった片鱗を示しているのかもしれません。

 

最近では、プロのナレーターが朗読した本を聴く、音読式の読書も始めました。今までは読書といえば、自分の視覚を使うものでしたが、聴覚を使った読書だと、目を使うこともなく、疲れないうえ、ちょっとした雑用をしながらできます。人の声の温かさも感じます。子どもへの読み聞かせなどは身近ですが、大人の聴く読書もまた良いものです。

 

本が教えてくれたこと

私は国語の専門家でもなく、それに対する学が深いわけでもありませんが、肌感覚的に「言葉」が心と体にどのように影響するのかを子どもの時から繊細に感じ取っていました。早くに亡くなった父はとても言葉をきれいに話す人で、母よりもずっと女性的で優しい言葉を使ったり、ときには父として厳格ある言葉も使っていました。一人称も「僕」か「私」で、穏やかで優しく話をする人でした。父の放つ言葉の力は、亡くなって40年以上も経つのにいまだその影響を受けています。

 

私たちは会話の中で無意識に言葉の意味だけではなく、放たれた言葉の印象や影響を受けています。特に子どもは、言葉の意味そのものよりも、肌感覚で言葉の力を感じています。悪い言葉は当然良い力は持ちません。子育てにおいて、日々使う言葉が人格や感性を築くうえで影響していくということです。

栄養バランスの良い食事だけではなく、心身の成長に良い「言葉の栄養」も必要になるのです。チャイルドケアでは、言葉は「ケア」としています。そのケアを深めるためには「言葉」を知ることです。簡単にいえば「語彙力」と「表現力」を高めることです。文章力とか国語的な学ではありません。それらを身につけるためにはまず「読書」だと思います。

 

 

私は決して小学生の頃から読書が好きだったわけではありません。アウトドア派であったので、夏休みの宿題の読書感想文がいつも最後に残ってしまい、時間がないので、とにかく一番薄い本を選ぶほどでした。そんな私が感想文を書くと点数が良かったり、何か賞を取ることもあって、ろくに読んでもいない本に賞をいただくと、かえって罪悪感をもつことになり、そのあとに必死に読み直すというありさまでした。 

そのくらい読書が苦手でしたが、作文ができていたのですから、斜め読みでも何かしら内容を理解していたのか、言葉は感じていたのでしょう。私の読書に変化があったのは思春期の頃です。思春期真っただ中で人間関係や学校生活にも楽しみが見いだせなく、混沌としていて、孤独だった時期がありました(思春期とはそういうものですが)。

 

そのときに様々な本を読んで、気持ちが救われたことが多々ありました。本を通して疑似体験をしたり、新たな気付きや、違った視点でとらえることができるようになったり、活字を読むことで瞬時に現実逃避でき、気持ちのムラに落ち着きが出てきたように思います。私にとって、本は友人であり、先輩であり、師となっていました。

 

思春期のアイデンティティを形成するときに、本を読んでいたことで思考が広がり、自分を否定せずに自分らしい価値観を築くことができ、今の思考や価値観のベースとなり、チャイルドケアができたのだと思います。チャイルドケアをお伝えするときにマニュアルのようなハウツーにしなかったのは、チャイルドケアの一つの世界観を表現したかったので、物語を伝えるような表現をあえてしました。この言葉の表現があったからこそ、20年以上続いている講座になったのだと思います。

 

まずは活字の世界を楽しむこと

「読書」が苦手という人は、おそらく真面目な人だと思います。難しい本を読まなくてはいけないと思っているのではないでしょうか。だとしたら、学生の頃のトラウマかもしれませんね。本の種類は何でも構いません。文字が苦手な人は絵本でも漫画でも良いのです。

 

表紙が好きとか、タイトルが気になるというところから選んでもOKです。そして斜め読みでも、途中で止めてしまっても良いのです。最初から真面目に最後まで1ページ残らず読まなくてはいけないなどと思う必要はありません。某大学のある有名な教授も、先日テレビで実際に読んでいる本は6割もないと言っていました。ほとんどは買って終わっていると。私も買っただけで読まず仕舞いの本が積みあがっています。読んでいなくても、本をペラペラめくるだけでも、実は無意識に言葉が頭に入っているんです。だから斜め読みでもいいので、ページを何度もめくってみることです。

 

また、本との相性があります。だから相性が合わなければ最後まで読まないし、相性があえば一気に読み終えることもあります。もっと読書をカジュアルに楽しまれてください。好きなお菓子をついばむように、数ページでもいいので、まずは活字慣れをしましょう。

 

私は今、母の介護をしていて、正直言えば、いろいろストレスも溜まっています。普通は「介護」の本を読んで、知識を入れることで、ストレスが解消できると思うかもしれませんが、私の場合、知識は入れません。知識を入れて役に立たないとショックを受けるからです。逆に現実逃避して全く違うものを読みます。例えば勧善懲悪的な本。本と一緒に自分の中の悪を制裁しているので、読んだ後はすっきり。イライラも爽快な気持ちになります。そしてまた新たに頑張ろうと思えるのです。何でもノウハウで処理できるわけではありませんから、知識よりも心の持ち方を切り変える方がずっと有効的です。映画を観に行ったり、小旅行できれば気分も変わりますが、忙しい日常で時間がなくても、数分の読書で現実逃避して、気持ちを切り替えられることができます。読書はケアになりますね。

 

好きな言葉、文節はメモをとる

 

読書しながら、この言葉好きだな、この文節心に沁みるなと思ったら、ぜひメモをとるようにしてみましょう。気になった言葉は、何かしら心の栄養になっているはずです。そして、その言葉を意識するようになると、日ごろの会話や表現にも自然に使えるようになります。そうやって語彙力をつけていくことです。他愛ない会話の中で、だらだらと言葉をつなげるよりも、気の利いた言葉を一節伝える方が心に響きます。それが言葉の力です。

 

秋も深まってきました。コロナ生活もまだ不安はありますが、少しずつ落ち着きを取り戻しています。新しいスタイルになっていくこれからの生活や生き方に、本は多くの教えとヒントを与えてくれます。本を通して見つけてみましょう。ぜひ、良い本に出会うご縁を作ってください。

 

以前、チャイルドケアを学んでいる方同士で、一つの本を読み合って感想をシェアする「チャイルドケア図書部」を作ったことがありましたが、また復活させて、本の世界観を共有したいと思います。ひとりで読書を楽しむだけではなく、作品を共有し、様々な思いをシェアすることは、勉強にもなります。「チャイルドケア図書部」復活しましたら、ぜひ、入部をお待ちしています。

 

 

▼チャイルドケアの魅力を丸ごと一冊に詰め込みました!

 

 

▼チャイルドケア・インストラクターという職業の選択肢

 

 

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チャイルドケアのライフスタイルの提案

① いのちが育まれる最初のステージである「家庭」の力を引き上げる 
 自然療法における概念や自然素材を利用した素材、手法を生かしながら、自然治癒力を高め、 子育てや健やかな生活の QOL を高める
 生きる力を活性させることを「生活」とし、そのためのさまざまな家庭教育の知識や考えを 柔軟に取り入れ、社会に円滑に対応できる力をつける
 いのちの流れである「育む」「見守る」「看取る」を考える
 喜びや生きがいをもって「生きる力」を高める
「いのちのケア」のライフスタイルを築く
 ホームケアのホームは「地球」全体で考える 

 

 

ホームケアの向上を図ることは、日々の生活や、共に暮らす家族や仲間に対してだけではなく、 周りの地域、社会、環境で起こっていることにも興味を持つことができるようになるでしょう。  

 チャイルドケアのホームケアは、家庭だけではなく、社会や環境、そして【地球】にもつながりま す。地球=ホーム(家)として幅広い視野をもって取り組んでいきます。

自分の生き方をどう見つけるか

生活習慣や人生観、価値観、宗教なども影響し、自分がどう生きるか、どう生きているかを考え ていくことが「ライフスタイル」です。個々にあったリズムは心地よさを探りながら自分で築くも のであり、「こうしなければならない」「こうすべき」という自分を追い詰めてしまうものは、心地 良さを失っているので、今のスタイルを変えることです。

チャイルドケアで提案するライフケアは、マニュアル通りにしたり、誰かのまねをするものでは ありません。 そうした表面的なものを変えても、生活している人の考えが定着していなければ、継 続して力にすることはできません。

 

 

自分の暮らしている場所を取り巻く、環境、文化、地域も意識 しながら、自分の個性や嗜好を大切にして、一緒に暮らす家族の年齢、個性、状況の中で共感を得 ながら考え築いていくものです。 自分が心地良いもの、信じているもの、そしてそれに共感して共に感化されながら生活を一緒に育むことがチャイルドケアのライフケアです。  

自己満足に終わるのではなく、そのライフケアが家族に影響し、変化しながらも基本が受け継が れていくことができれば、とても素晴らしいことです。「家庭」から受け継がれる生きることの基 本は、共に暮らし、共に成長しているからこそ、伝えられていきます。 

「おふくろの味」「おばあちゃんの味」なども消えている今、もう一度「家庭」を育むためのスタイ ルを考えて「ライフケア」を築いていきましょう。

 

 

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▼この1冊で今日からおうちでチャイルドケアをはじめられます☆

 

 

 

赤ちゃんの足の骨はとても柔らかく、いわゆる軟骨の状態から成長と発達に伴い骨化をしていきます。

足の全部の骨がきちんと骨化するのは4歳を過ぎる頃で、最終的に足の骨の形成が完成するのは18歳頃と言われています。

 

つまり、足を完成させるには人生の4分の1近い年月がかかります。足は様々な健康障害に関係すると言われていますから、この時期に足の土台形成をきちんと行わないと、人生残りの4分の3にトラブルを抱える可能性も高くなります。

 

 

赤ちゃんには、まだ体重を支える足のアーチ(土踏まず)は見られません。歩くことが活発になり、明日を使うことが多くなる3~4歳頃からアーチの形状が発達しはじめ、歩いたり、走ったり、飛んだりという運動機能ができる6~7歳頃には大人と同じようなアーチに近づきます。

つまりこの時期までは、足の形成について注意が必要ということです。当然靴選びも慎重にならなくてはいけません。

 

ドイツは世界の国々の中で、もっとも健康に対する意識が高く、靴に対する関心も高い国です。ドイツ製の靴は単純に品質やデザインが優れているだけではなく、「健康」を意識した設計がなされているそうです。疲れにくい・歩きやすい・足にトラブルが出ないということは、ドイツの靴選びでは当たり前のことのようです。

 

 

例えば、足にタコができたとして、日本では「これは足に合わない」とその靴を履かずに、もっと自分の足に合う別の靴を探す人が多いと思います。もしくはたくさんの絆創膏をつけて我慢しながら歩いたり、体を曲げながら歩いたりするかもしれません。

 

ドイツでは、できたタコが足に問題があるのか、あるいは歩き方に問題があるのか、診断を受けられる整形外科があるそうです。診断により足に合った靴を診る整形外科靴マイスターという国家資格者のいるお店で靴を選んだり、補整してもらうことができるそうです。

 

足がある程度形成される6~7歳頃までは、定期的に足の発達の診断を行い、足の形成に必要な靴や補整の器具に対して保険が適用される場合もあるそうです。

 

日本でも、こういった意識をきちんと見習いたいですね。価格やデザインで決定される日本の靴選びの習慣を、今こそ見直す必要もあるでしょう。

 

 

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チャイルドケア共育協会で運営しているオンラインサロン「Childcare HOUSE(チャイルドケアハウス)」では、本部講師の松本美佳先生から季節や行事、日々の暮らしなどをテーマに、コラムやホームケアレシピ、動画レッスンなど多彩な情報を掲載いただいております。

本日はオンラインサロン掲載記事の中から「チャイルドケアpetitレッスン」の記事をご紹介いたします(*´▽`*)☆ 

熱を取り去る! 豆腐とミントのパップ

 

自然素材を使った湿布のご紹介です。食材は食べるだけではなく、外用として使用することもでき、昔から、おばあちゃんの知恵袋的なアレコレは、長きにわたりその効果が実証されています。ナチュラルホームケアは、柔軟なアイデアでどんどん広がっていきますね(^^♪ 

お豆腐は水分を含んでいるため、長い時間にわたって冷却する作用があります。ペパーミントを加えるとメントールの香りが涼やかな気分にしてくれます。豆腐の冷たい感触と、ペパーミントの香りの冷却作用の相互作用により、熱を取り去ってくれます。

昔、日本の民間療法で、高熱を伴う病気になった方に、50丁の豆腐を使用した記録があるそうですよ。


【材料】
※木綿豆腐 
※リント布、またはガーゼ
※カオリン:豆腐の1/3くらいの量(入手できない場合は小麦粉でもOK)
※精油:ペパーミント3滴(なくてもOK)

 

 

【作り方】
① 豆腐に重しをのせ、水気を取ります。豆腐にふきんを巻いて、電子レンジで1~2分加熱する水切りでもOK。
② ボールに水気を取った豆腐を入れ、カオリン(または小麦粉)を少しずつ加え、耳たぶくらいの柔らかさまで練ります。
③ ペパーミントの精油を加えます。(なくてもOK)
④ リント布、または数枚重ねたガーゼの上に、練った豆腐を1cmほどの厚さにのばします。
⑤ ④を熱のある患部に当ててください。パップ材が直接あたるのが気になる場合は、ガーゼでくるんで使用してください。

【POINT!】
※豆腐もカオリンも熱の吸収が高いので、かなりの解熱効果があります。体温が37度台に落ち着いたら使用を中止してください。
※高熱の場合は、2時間おきに取り換えると良いでしょう。
※捻挫や打ち身にも効果があります。

 

 

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チャイルドケアでは命のケアを考える上で、子どもの成長、あるいは人生のターニングポイントをどのように対応し取り組むかを、「育むケア」「見守るケア」「看取るケア」の3ステージに分けて提案しています。

【育むケア】

チャイルドケアの土台にあたるステージです。

 

 

▼「育てる」と「育む」の違い
「育てる」と「育む」は一見同じことを表しているようですが、言葉の印象を意識すると、そこには少し違いを感じ取ることができます。「育てる」は育てる側が主体となり、育てる側の都合が優先され、「育む」には育てられる側が主体となり、育てられる側のペースに併せて育てる側が考慮する印象が伝わります。「育てる」と「育む」には、育てる側と育てられる側の関係性や影響が大きく異なるように思います。

「育む」という言葉の中には、成長だけを目的にするのではなく、人として養っていく意味合いが含まれます。養うとは、体を作る栄養のことだけではなく、「心」「精神」の成長サポートも含まれ、育てる側も共に学びながら、時間と心を与えていくことが必要です。状況や環境が変わればその都度考え、子どもを自分の都合よく育てるのではなく、いくつかの答えの中から子どもの個性やリズムを感じ取り、観察し、タイミングを考えてサポートをすることと捉えています。

【見守るケア】

命の成長過程にあたるステージです。

 

 

▼見守るケアとは
子育てを継続していく中で、子どもの成長に合わせ、自主性を築くことも大切な教育であり、必要なケアである。子どもは成長していく中でさまざまな社会と出会い、社会性を育んでいきます。子育てには子どもの社会性に沿った転機が幾度となく起こり、時に未熟な段階であっても直接のサポートが良いとは限りません。

▼失敗を見守る親の勇気
過保護・過干渉にならぬよう、適度な距離間を考えること。成長過程において「上手な失敗」もさせることは、心と体を強く鍛え、逞しく育つキッカケです。子どもの心と状況に併せた見守りは、子どもが生きる力をつける大切なケアと考えています。

【看取るケア】

その命を全うするステージです。

 

 

▼誕生と看取り
誕生も看取りも、昔は家庭の中にありました。いつの頃からか病院という特別な施設で扱うことが多くなり、家庭にあった命の場は失われました。しかし、場が変わっても家族の存在や人との関係性に変化はなく、子育ての中でも子どもの声を聴き、手をかけ時間をかけ、親子のコミュニケーションをとることは家庭の関係性を大切にする意味が含まれています。看取りも同様に、もっと声を聴きふれあいを持つ時間を設け、死を恐れず閉ざさぬコミュニケーションをとることが看取りにおける最初のケアではないか、と考えています。

▼看取るケア
誕生の時、本人は「オギャー」と泣いて生まれますが、周囲はその存在を喜び笑顔で迎え入れます。看取りは周りが悲しんでいても、本人は皆に感謝し、笑顔で最期を迎えることができます。命と生きるを考え、命を全うすることとは何か、命の伝達をどのように伝えていくか、チャイルドケアでは命のケアとして伝えていきたいと考えています。

 

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いよいよ2日後に開催されるオンラインフェス「癒しの祭典2021 CONNECT」の開催2日目・5/16 13:00 - 13:45 に、チャイルドケア共育協会本部講師・松本美佳先生のセミナーが開催されます☆

 

 

オンラインフェスの入場券をお買い求めいただいた方は、終日の各種セミナーを無料視聴ができ、そして後日オンデマンド配信特典も!

 

イベント詳細は一番最後に特設サイトURLを掲載しておきますね(^-^)☆

 

【松本美佳先生セミナ情報!】
☆「癒しの祭典2021 CONNECT」の開催2日目 5/16 13:00 - 13:45
☆【セミナーテーマ】子どもと過ごす香り豊かな生活

 

 

 

皆さまのご視聴をぜひお待ちしております!!

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◆一日通しTICKET◆ チケットの購入は下記特設ページからお求めください
後日、お申込者様限定・期間限定での見逃し配信を予定いたしております。
※一般 3300円(税込)
※JAA会員・提携団体会員 無料
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<主催>
日本アロマコーディネーター協会
▼癒しの祭典2021 CONNECT」特設ページ
https://jaa-aroma.or.jp/iyasi/iys_2021/

<共催>
チャイルドケア共育協会、FDAフラワーデコレーター協会、IBF国際美容連盟、ICA国際クレイセラピー協会、JREC日本リフレクソロジスト認定機構、クレイプレイヤーズクラブ、コミュニケーションコーディネーター協会

▼peatixからもチケット購入できます!
https://peatix.com/event/1916139/view

オンラインフェス「癒しの祭典2021 CONNECT」は、日本アロマコーディネーター協会が主催するJAA会員様とアロマの愛好家を始めとする自然療法や癒しに関わる専門家やセラピストの方々に向けたイベントです。

 

2011年~19年にかけて日本各地で実施してきた「いやしの祭典」をJAA設立26周年を迎えた2021年、全世界から参加可能なオンラインでのアカデミックなイベントして5月15日、16日、17日の3日間を通して開催! そしてチャイルドケア共育協会も協賛団体として参画させていただくことになりました☆

 

 

5/15(土)~5/17(月)の3日間連日10:00~18:00フル稼働で、JAA講師陣&協賛団体・企業の講師陣が癒しに関連するセミナーをZoomのウェビナーを利用したオンライン配信で次々と開催!☆(*´▽`*)☆

 

▼タイムテーブルはこちら

 

チャイルドケア共育協会の本部講師・松本美佳先生は開催2日目の5/16(日)13:00~13:45に「子どもと過ごす香り豊かな生活」をテーマに登壇されます。


<5/16(日) 13:00 - 13:45>子どもと過ごす香り豊かな生活
<講師PROFIEL>松本美佳
チャイルドケア共育協会講師
チャイルドケア研究所代表/松本鍼灸接骨院アロマセラピスト
家庭教育学会常任理事/家庭教育支援協会理事

 

 

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「香り」のある世界。それは私たちの現実を豊かにし、心を満たすものです。それはエッセンシャルオイルを使用した「アロマ」の世界だけではありません。チャイルドケアは、子どもと過ごす日々の生活を健やかにそして心豊かにしていくことをコンセプトのひとつにしていますが、「香り」は、生き方や、生きる力に影響するとしてとらえています新型コロナウイルス感染症予防のためのマスク着用が必須となった昨今、これらが香りのある世界にどのような影響を与えているのかを考え、だかこそ家庭でできるさまざまな「香り」の楽しみ方をもう一度見直し、ご提案したいと思います。
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チケットをお買い求めいただいた方へは、後日、お申込者様限定・期間限定での配信を予定いたしているとのことで、全日程見逃し配信で後日視聴もできるそうです☆

お楽しみ盛りだくさんのイベント詳細は下記特設サイトをご覧ください。JAA初のオンラインフェスにて、皆様とCONNECTできることを心から楽しみにしています!

 

 

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◆一日通しTICKET◆ チケットの購入は下記特設ページからお求めください
後日、お申込者様限定・期間限定での見逃し配信を予定いたしております。
※一般 3300円(税込)
※JAA会員・提携団体会員 無料
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<主催>
日本アロマコーディネーター協会
▼癒しの祭典2021 CONNECT」特設ページ
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<共催>
チャイルドケア共育協会、FDAフラワーデコレーター協会、IBF国際美容連盟、ICA国際クレイセラピー協会、JREC日本リフレクソロジスト認定機構、クレイプレイヤーズクラブ、コミュニケーションコーディネーター協会

▼peatixからもチケット購入できます!
https://peatix.com/event/1916139/view

チャイルドケア共育協会で運営しているオンラインサロン「Childcare HOUSE(チャイルドケアハウス)」では、本部講師の松本美佳先生から季節や行事、日々の暮らしなどをテーマに、コラムやホームケアレシピ、動画レッスンなど多彩な情報を掲載いただいております。

 

 

 

 

今日はそのコラムの中から、美佳先生の新着記事を全文無料公開でご紹介しますね。ぜひご覧ください(*´▽`*)☆

 

 

今年は春の訪れが早く、4月のはじめには桜も散り始め、様々な植物がそれに合わせて花開くことを競い合ったように咲き始めました。この季節は、花と緑の香りを強く感じますね。それもこの季節の楽しみのひとつでしたが、マスク生活になり、無意識で香りを楽しんでいた習慣が激減していることに気づきます。マスク生活のストレスは、こんなところにも出ているように思います。

チャイルドケアでは、精油ではなく、自然の香りや、生活の中での香りを楽しむ「アロマ」をお勧めしていますが、マスク生活ではそれを存分に楽しむことはできません。これは、思っている以上にストレスになっているかもしれません。

 

「マスク着用の意義の変化」

マスク着用は、新型コロナウイルス感染症が広がり始めた当初は、感染拡大を防ぐためにマスク着用が必須でした。また当たり前に手に入れられていたマスクが購入できなくなり、マスクが高額に販売されることもあったため、世の中の状況がマスクへの執着が高まったこともあるように思います。

マスク着用が定着し、マスクをしていないと大きな声で注意されたり、暴言をはかれたり、嫌がらせをされるという「マスク警察」なる人たちも出てきました。最近では、布やウレタンマスクでは効果がないなどと報道されると今度は「不織布マスク警察」という人たちまで現れました。もはやウイルス云々よりもそういった同調圧力の方が怖いと感じます。

もともと日本人は、集団主義的同調圧力の高い国民性を持っています。

 

 

日本人は集団主義的で同調圧力の高い国民性であることは知られています。外国のジョークで、転覆しかけた船から海へ飛び込むのをためらう人に対し、アメリカ人なら「ヒーローになれますよ」、イギリス人なら「紳士なら、そうすべきですよ」と言うと効果的で、日本人には「みんな、そうしていますよ」と言うと効果があるとか。

しかし、この「みんな」に対して、意外にいい加減なものも多く、あいまいな情報で感情的になり、自分の不安意識をすり替えて騒いでいることも少なくありません。正確な情報知識よりも「誰其れさんが言ってた」「知り合いに言われた」「SNSで言ってた」などと情報の出どころはいい加減なものが多いように感じます。このままでは、いい加減な国民性とうたわれかねません。

さて話が少し反れましたので戻ります。現在のマスク着用の理由は、感染予防というよりも、無症候の感染者から感染拡大を防ぐためのものになっています。つまり、自分がかからないためにマスクをするのではなく、他人に感染させないためにマスクの着用を推奨しているのです。実際にウイルスの大きさはとても小さいので、どんなマスクでも通過してしまいます。マスク着用のメリットは、ウイルスの空間中への拡散と吸い込みを抑える効果ということになります。

つまりどんな環境や状況においても着用を義務付けられているわけではないのですが、着用が定着した今、もはや「マナー化」しているので、デザイン性のあるものやマスク飾りなどもあり、もはや服飾小物化し、本来の意図とはズレているようにさえ感じます。

「マスク着用によるデメリット」

 

マスクも1年前に比べ、様々な形や素材が増えました。個人的には、マスクさえつけていればいいという風潮に疑念もありますが、マスク着用生活のデメリットをもう一度押さえておきましょう。

①息がしにくい
口と鼻をおおわれていますから、当然息は苦しくなります。マスクをしたまま運動したり、強い負荷のかかる作業をすることはリスクが伴います。

②口呼吸になりがちで、鼻呼吸がしにくくなる
口呼吸は、ウイルスや細菌などを直接咽頭から吸い込んでしまうため、逆に感染しやすい状況を作ります。鼻呼吸ができるような状況を作ったほうが良いと思います。前文で嗅覚のお話もしましたが、まさに鼻を使わなくなり、嗅覚刺激も減ってしまっているので、嗅覚が衰えていくことも考えらえると思います。五感のひとつである嗅覚が衰えるということは、様々なからだの仕組みに影響してくるのは想像できると思います。

 

③熱中症になりやすい
熱がこもりやすくなるので、これからの季節は、気温や湿度が高くなるのでより注意が必要です。のども乾きやすくなるので、こまめな水分補給もマスク着用したことで一層気をつける必要があります。

④肌がかぶれる
マスクかぶれという言葉もできたほど、マスクによる皮膚トラブルが増えています。マスクの素材や、常に意識して肌に触れることも増えたために、様々な炎症が起こりやすくなっています。マスクを外していれば治るものも、あえて薬で炎症を抑えることをしていたのでは、体に負担はかかりますね。

⑤表情が乏しくなる
マスクで覆われていると自然に話すことが規制されますから、感じたままを言葉にしたり表情で表すことなどが減ります。感情表現が無意識のうちに抑えられるため表情筋を使って表現することはありません。そのため表情で表すことが乏しくなりつつあります。心の思うままを表せない、あるいは相手のそういう表情を見ることができなければ、呼応して対話をすることも失われ、コミュニケーションにも影響を与えています。

 

⑥ストレス
何もつけていない状況よりも顔の半分以上おおわれ、ふさがれていますから、常にストレスがかかっています。どうしてもそのわずらわしさが注意力散漫になったり、イライラの原因になることもあります。マスク着用に慣れたとしても無意識のうちにそのストレスが溜まっていることも忘れないようにしたいものです。

「心の距離を縮める香りの習慣」

 

私自身、家にいることが増えたので、外出以外は、マスクは着けていません。それでもたまに着用して出かけると、息苦しさを覚えたり、肌が弱いので、マスクでかぶれたり、蒸れて肌荒れがひどくなります。そしてやっぱり、嗅覚が存分に使えないので、感覚が鈍くなります。だからこそ、今まで以上に「香り」を楽しむ時間を意識して作っています。

香りの良い植物を飾り、食卓の香りもいつも以上に意識します。さらには部屋や寝室にも香りを使います。精油に限らず、ハーブ系、グリーン系の香水を寝具につけたりして、香りを楽しんでいます。出かけるときにも必ずTPOを考えながら、香りをまといます。
 
先日、知り合いのお子さんに初めて会った時のことです。そのお子さんは、最初は人見知りでじっと私のことを見ていました。しばらくすると私の腰にギュッと手をまわして「いい匂い。とってもいい匂い」と言って抱き着いてきました。小さなお子さんに会うことを意識していたので、そのときにも柔らかな花の香りの香水を付けて行きました。

本当に少しの香りです。大人はマスクをしていますし、マスク越しのおしゃべりに夢中で気づく人はいませんでしたが、子どもの五感は、本能的で敏感ですから、いつもと違う香りに嗅覚が刺激されたのかもしれません。その子は、香りでほぐれたのか、その後は、私の手を握り懐いてくれました。香りに興味を持ち、安心を感じることは人と人との心の距離を縮めますね。ソーシャルディスタンスの中、香りは人をつなぐものだと感じました。

最近は、メールではなく手紙を書くようにしています。その手紙にも必ず香りを付けています。書いている時間も香りを感じて幸せになります。届いた相手からは「いい香りがした~」とすぐにメールが来ますが、香りはメールでは届かないので言葉だけではないメッセージを手紙は届けることができました。新しい連絡手段のスタイルになるかもしれませんね。

マスクに香りをつけることもありますが、他の香りを嗅ぐときの妨げになるので、必要な時に嗅げるように、ハンカチやミニタオルに香りをつけてそれを利用したり、マスクを外すときにそれにはさんだりしています。

香りをあえて意識して生活習慣に取り戻すことによって、マスクを外した時に閉じ込められた心と嗅覚が解放されます。マスク生活だからこそ、香りとの付き合いをたいせつにしていきたいですね。

チャイルドケア共育協会 講師 松本美佳

 

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チャイルドケア共育協会で2020年1月から開講した「チャイルドケア・インストラクターweb講座」では、ホームケアの大切さや考え方を「家庭教育理論」に基づいてお伝えしています。全編10時間を超えるweb講座の中から、サンプル動画(約15分)をUPしました(*´▽`*)☆

 

 

≪学びの軸となる7つのコンセプト≫

① 子ども(いのち)を取り巻くすべての環境から考える 

② 自然療法から生きる力を学ぶ 

③ 育児と育自を楽しむ

 ④ 五感を高め感性を育む 

⑤ 言葉のケアを深める 

⑥ ふれあいとタッチを高める

 ⑦ 「いのち」と「いきる」ことを考える 

 

本講座は現在子育てをしているお母さまだけではなく、これからお母さまになる方から、子育てを卒業したベテランお母さま、お孫さんとのコミュニケーションに、あるいはお子さまに関わる仕事に就きたい方まで幅広く学んでいただける講座です。

 

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チャイルドケア共育協会で運営しているオンラインサロン「Childcare HOUSE(チャイルドケアハウス)」では、本部講師の松本美佳先生から季節や行事、日々の暮らしなどをテーマに、コラムやホームケアレシピ、動画レッスンなど多彩な情報を掲載いただいております。

 

今日はそのコラムの中から、美佳先生の人気記事を1つご紹介しますね。 
「《江戸っ子》に学ぶ、心豊かな暮らし」、ぜひご覧ください(*´▽`*)☆

 

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《江戸っ子》に学ぶ、心豊かな暮らし
~チャイルドケア共育協会 講師 松本美佳~
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個人的に江戸文化やライフスタイルにとても興味を持っています。東京に生まれ育ったこともあり、町を歩いては、昔この辺りはどんな様子で、どんな人々が行き交っていたのだろうと思いを巡らせています。今はスマホアプリで古地図と比較もできるので、立派なタワーマンションが立ち並ぶところも昔は海だったなんてこともわかったり、老舗のお店は今も健在だったりすると、感動します。

ご存じの通り江戸時代は260年近く続きました。鎖国の影響で海外からの文化が入ってくることも少なかったので、日本独自の文化や伝統が多く生まれました。その多くは庶民から生まれたものです。江戸庶民の暮らしは、日の出で始まり、日没ともに寝るという自然のサイクルの暮らし。太陽の動きとともに暮らしがあったので、「暦」が大事な暮らしの指標でした。
庶民の暮らしは、けっして裕福なものではなく、質素で貧しいものです。でも、モノもお金もなくても、自由で人情があり、洒落があって、笑顔が絶えない人間らしいものがありました。テレビの時代劇などで見かける義理人情のあふれる温かい雰囲気そのものだったのでしょう。

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江戸っ子
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「江戸っ子」という江戸っ子の気質を表現する言葉があります。「江戸っ子は宵越しの銭は持たない」という言葉が有名ですが、これはお金に執着せず、細かいことにこだわらないということ、また「粋でいなせ」という言葉もありますが、これは威勢が良くてきっぷの良い様を表しています。これはいまだ「誉め言葉」のように使われます。江戸っ子のカッコよさは、時代を経てもどこか憧れが残っているのかもしれません。


そのほかにも江戸っ子は、意地っ張りでけんか早いとか、ダジャレ好きで、議論が苦手、人情家で涙もろい、正義感が強いなどと言われています。
江戸っ子気質は、男性をイメージさせますが女性の気質もあります。女性の特徴は、ざっくばらんで世話焼き。男性と同じで、きっぷが良くて誰に対しても言いたいことをはっきり言うということです。私の世話好きと物事をはっきり言うところは、やや江戸気質を受け継いでいるのかもしれません(笑)
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江戸の持続可能な社会
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未来の子どもたちに、未来の地球のために私たちは現在、SDGs(持続可能な開発目標)に取り組むべく活動や行動に励んでいます。実はすでに、江戸の街は、循環型社会が形成されていました。自然を利用すること、モノを大切に繰り返し使うこと、貸し借りをしながら工夫すること、助け合っていくことなどです。例えば、着物は何枚も持つ必要はなく、襟を付け替えたり、綿を入れたり、重ね着して長く使います。汚れたら染め直したり、擦り切れたら小物に作り替えたり、そしていよいよ使えなくなったら、灰にして、その灰はまた「灰」として、洗浄することにつかわれたり、農耕の土になるのです。

高級なものは、代々受け継がれていきます。江戸はすでに持続可能な社会で循環していたことがわかります。そんな祖先の素晴らしい取り組みがいつの間にか失われ、モノは使い捨てになり、持続可能な社会を今一度考えなくてはいけない状況になりました。先祖の知恵をもう一度生かすことが持続可能な社会への一歩になるかもしれません。

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江戸しぐさ
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前述しましたが、江戸は粋な人が多かったようです。そのひとつに「江戸しぐさ」と呼ばれるものがあります。老若男女が質素で貧しい暮らしの中で、人々が思いやりをもって、コミュニケーションを図るための知恵です。よく知られているものでは、「一期一会」という言葉です。あらゆる出会いを生涯にただ一度と考え、大切にする心がけを表す江戸しぐさです。

それ以外にも見知らぬ人と渡し船に乗り合わせたときも「つかの間のお付き合い」と言い、お店で相席になったときなども「お近づき」という言葉で見知らぬ人同士でも和やかに挨拶を交わすのです。江戸は人と人との距離が近く、誰に対しても思いやりの心をもって接していたことがわかります。
また代表的なしぐさで挙げられるのは、「肩引き」です。人込みや狭い道ですれちがうときにお互いに肩を後ろへ引くことです。ぶつからないように相手の手を遮らないように、互いの胸と胸を合わせてからだを斜めにした格好ですれ違います。「傘かしげ」は、雨の日のしぐさ。傘を人のいない方へ傾けて知れ違えば、しずくで相手を濡らさずにすみます。相手を思いやり行動する何気ないしぐさは、粋ですね。

江戸の暮らしに興味をもって、本や文献を読んだり、落語や歌舞伎の演目で江戸の粋でユーモアのあるお話を楽しんだりする一方で、人々の生きる力の強さや、ユーモアのある暮らしの愉しみ方は、今の私たちに必要だと感じます。コロナ禍で人と人との距離が離れ、関係性を断ち切られるような状況の中、人に対する思いやりをもって、粋でいせな行動をとっていきたいですね。そして、見ず知らずの他人におびえて距離をとるよりも、「袖振り合うも多生(たしょう)の縁」で、お互いが笑顔で安心できるように暮らしていきたいものです。

※参考文献 暮らしうるおう江戸しぐさ  越川禮子 /朝日新聞社

 

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