これはちょっと汚い話なので、お食事中の方はお控えください。
なんか怪しいな?って時の対処法。
つまり、まだ危険を感じるほどの便意は無いが、なんか不穏な感じがする。
特に電車や高速道路走行中または渋滞中の車内でよく起こる現象。
こういう場合、杞憂で終わることはまずない。
僕の統計上、88%は地獄へと誘われる兆候である。
こういう時はどうするか。
一番やってはいけないのは、神に祈ること。
知ってる?
神様なんていないんだよ。
少なくとも、下痢を救ってくれる神様は神在月の出雲大社でも見掛けない。
ここは冷静な判断が求められる。
怪しげな雰囲気を察知した時点で、まだ脳が正常な判断ができるうちに状況分析を始める必要がある。
まもなく始まる戦に備える必要がある。
神頼みで戦場に飛び出すのは自殺行為である。
何を分析するか。
この戦の勝利条件は下痢を止めることではない。
無事にトイレへと駆け込むことだ。
まず、今自分が置かれている状況から、最寄りのトイレまでの最短距離(時間)を弾き出す。
電車であれば、次の停車駅まで何分で、降りてからトイレまで何分掛かるか、ということ。
高速道路走行中の車であれば、次のPAかSAか出口まで何分掛かるか、ということ。
特に今はスマホがあるので、駅構内や周辺地図を事前に確認することができる。
最適ルートを導き出せるはずだ。
ここで注意点が4点ある。
まず、電車や車を降りてからトイレまでの時間は徒歩計算をすること。
これは、本当に厳しい状況下に置かれた場合、全力で走ることなど不可能になるためだ。
駆け足すらままならない状況も多い。
経験上、早歩きを選択することが多い。
はっきりいって、僕ぐらいのレベルになれば、競歩の世界大会でそこそこのところまで行けるぐらいのパフォーマンスは出る。
とは言うものの、やはり通常速度の徒歩で計算すべき。
可能な限り最低限のバッファを持たせておく必要がある。
2点目は、目的地のトイレが使用中であるという可能性を考慮し、候補をできればあと2箇所は用意しておくこと。
最短目的地点がコンビニの場合は特に要注意だ。
個室が1つしかない可能性が高く、使用中である可能性も極めて高い。
僕の経験上、コンビニに頼った結果、運よくすぐにトイレを使用できる可能性は約55%だ。
なお、最短目的地点がPAやSAであればすべてのトイレが使用中である可能性は極めて少ないため、あまり気にする必要はない。
3点目は、最終目的地点が自宅マンションだった場合などで、エレベーターを使用する必要がある場合。
これは、例えば10階建てのマンションであれば、基本的には10階で宅配業者がエレベーターから荷物を下ろしている状態だと仮定する必要がある。
また、エレベーターの上昇・下降速度がよくわからない場合は、かなり遅めであると仮定する必要があるし、途中で人が乗り降りする可能性も十分に考慮すること。
1点目と同様、希望的観測に基づいてはいけない。
正直、エレベーターを使用しないといけない場所は戦場には向かない。
トラップが仕掛けれた森の中を進むようなものだ。
あえて、ゲリラ戦を受けて立つ必要もない。
時に、急がば回れである。
最後は紙の準備だ。
都会のトイレであれば、大抵はトイレットペーパーが備え付けられているが、トイレに入ったのは良いものの紙が無いという可能性は考慮しておく必要がある。
プロであれば、手持ちの紙が無いなどという失態は起こさない。
そんなのは、銃に装弾せずに敵陣へ突っ込むようなものだ。
とはいえ、そういう事態が無いとも言えない。
その場合は、紙を確保する時間を考慮しておくこと。
具体的には、売店やコンビニで購入することになるのだろうけど、それが困難な場合は諦めてよい。
実際のところ、紙がなくてもどうにでもなるからだ。
ただ、備えあれば憂いなし。