これはちょっと汚い話なので、お食事中の方はお控えください。

 

其の一

 

 

強迫性障害の話になるけれど、僕は「自分ルール」において汚いものが苦手だ。

 

苦手というか、耐えられない。

 

俗に言う潔癖症というやつで、特にトイレ関係にはかなり敏感だ。

 

 

例えば、田舎や海外だとまだ汲み取り式のトイレも多く残っている。

 

水栓だとしても、ウォシュレットが無いトイレはまだまだ多い。

 

綺麗に清掃されていれば良いが、汚い所も場所問わずたくさんある。

 

例えば駅のトイレとか、コンビニのトイレとか、そういうのは余程じゃないと使えない。

 

この線引きは論理的な説明はできない。

 

「自分ルール」でアウトだとしか言いようがない。

 

 

つまり、綺麗なトイレがないところで下痢になる確率が、僕は極めて高くなる。

 

なので、山登りやキャンプ、バーベキューみたいなアウトドアには絶対に参加しないし、夜行バスや渋滞が予想される日のドライブなんてのも避ける。

 

何がどう転んでも楽しいわけがない。

 

仮に下痢にならないとしても、いつ下痢になるかもしれない不安と常に戦い続ける必要がある。

 

そんな状況で何を楽しめようか。

 

そして万が一下痢になった場合、そこに綺麗なトイレは望めない。

 

ストレスで死んでしまうわ。

 

 

しかしまぁ、そんな気持ちは胃腸が健康な人には理解できない。

 

ましてや僕は強迫性障害とコンボだ。

 

理解できる人を見付ける方が難しい。

 

というか別に理解してくれなくてもいい。

 

「大丈夫だって。」という根拠の無い発言も許す。

 

ただ、行きたくない理由を邪推して何とか説得しようとするのだけはご勘弁願いたい。

 

 

そんなわけで、僕の生活はトイレを中心に回っている。

 

アイ・ラブ・トイレット

 

いや、別にトイレが好きなわけではない。

 

ただ、僕の行動において誰よりも何よりも優先して考えるのはトイレのことであるのは間違いない。

 

きっと、毎日通うセブンイレブンの店員にはトイレというあだ名を付けられているに違いない。

 

こんなことになるんだったら、便器メーカーにでも就職すれば良かったとさえ思う。

 

神より完璧なトレイを設計する素質を与えられたとしか思えない。

 

 

つづく