中島みゆき「野ウサギのように」に思うこと～中島みゆき作品解説 (A1912)

「中島みゆき『野ウサギのように』に思うこと～中島みゆき作品解説【2024-09】～」S11912

 

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◇更新履歴
V1.0：2024.02.14 初稿　

V1.1：2024.02.14 追記

 

■「野ウサギのように」編曲者：瀬尾一三

演奏時間 4:22

・1988年11月16日発売の16作目のオリジナルアルバム『グッバイガール』の一曲目(全9曲)に収録

 

 
 ◆所有CD画像(後日掲載)

 

 
 
 
 
 
 
 
 

◆ミュージシャン

※クレジットはアルバム『グッバイガール』』のクレジット(「野ウサギのように」の参加ミュージシャンだけでない)

 

01.Vocals：中島みゆき 

02.Drums：青山純、山木秀夫、長谷部徹、Fairlight 3 CMI、TR-707、 TR-808 

03.Bass：美久月千晴、高水健司、富倉安生 

04.Keyboards：倉田信雄、中西康晴、島健、エルトン永田、瀬尾一三 

05.E.Guitar：今剛、斉藤英夫 

06.A.Guitar：吉川忠英 

07.T.Sax：古村敏比古 

08.E.Violin：篠崎正嗣 

09.Strings：友田グループ 

10.Back Vocals：杉本和世、瀬尾一三、中島みゆき 

11.Programmer：中山信彦(Z's)、浦田恵司(EMU)、森達(Hammer)、瀬尾一三

 

◆演奏実績

01.中島みゆき 1989 CONCERT「野ウサギのように」 

02. 中島みゆきCONCERT TOUR '90「Night Wings

03. 中島みゆきCONCERT TOUR '97「パラダイス・カフェ」

 

◆2024.2.14 夢野旅人

2000年に松山千春の事務所を退社した、音楽に造詣が深かったプロデューサー・横山和之さんが、1988年のFC会報No.62に寄稿したコメント。
 
中島みゆきさんの『グッパイガール』を薦めていて、彼が特に好きとタイトルを挙げていたのが、「十二月」、「たとえ世界が空から落ちても」、「愛よりも」。
 
～「愛よりも」はブッ飛びました。
聴いてみてください。～
 
そのコメントが当時から現在も印象的でした。
 
その1988年11月にリリースされた『グッパイガール』の一曲目が「野ウサギのように」。
 
翌年スタートのツアータイトルが「野ウサギのように」、アルバムタイトルの「グッパイガール」はアルバムには収録されておらず、ついつい自分はアルバムを『野ウサギのように』と間違えることが多々ある。
 
ちなみに「グッパイガール」は1989年3月リリースのシングル「あした」のカップリング。

 

「野ウサギのように」。　
「キツネ狩りの歌」など、
中島みゆきの歌詞には、比喩的に狼や黒猫、羊など多々、動物が登場する。
 
この曲には、野ウサギの他に、蜃気楼と書いて「きつねのもり」と歌っている。
 
印象的なイントロ、軽やかな曲に乗せて、男次第で変わる女を、茶褐色の体毛が、冬季に全身の毛衣が白くなる野ウサギに例えて、
 
♪思いも寄らぬ女になって
変わったねって　哄われるだけ
 
♪野に棲む者は　一人に弱い
蜃気楼(きつねのもり)へ　駈け寄りたがる
 
♪野ウサギのように　髪の色まで変わり
みんな　あんたのせいだからね
 
と、男への恨み節をさらりと歌う。
 
多かれ少なかれ男も女もパートナー次第で変わるもの。
 
あたいが変わったのは、あんたのせいだからね。
と、責められるのも嫌だけど、
あんたの存在は全く、あたいに影響はなかった。
と、云われるのも嫌だな。
 
そう考えたら、過去の恋愛を振り返ったとき。
自分は彼女たちに、どれくらいの存在だったのだろうか。
きっと大半は後者なんだろうな。
なんて、考えてしまう一曲です。
 
【追記】
そんなボディーブローのように効いてくる一曲目「野ウサギのように」も、アルバム全体からみればジャブ程度。
自分は5曲目の「十二月」でブッ飛びました。
 

◆歌詞

いい男は　いくらでもいるから

そばにいてよね　いつでもいてよね

誰にだって　いいとこはあるから

とかく　ほろりと　ほだされたりするわ

思いも寄らぬ女になって

変わったねって　哄われるだけ

野ウサギのように　髪の色まで変わり

みんな　あんたのせいだからね

 

あたしの言うことは　男次第

ほらね　昨日と今とで　もう違う

悪気のない人は　みんな好きよ

“好き”と“嫌い”の間がないのよ

思いも寄らぬ女になって

変わったねって　哄われるだけ

野ウサギのように　髪の色まで変わり

みんな　あんたのせいだからね

 

見そこなった愛を　逃げだして

また新しい烙印が　増える

野に棲む者は　一人に弱い

蜃気楼(きつねのもり)へ　駈け寄りたがる

野ウサギのように　髪の色まで変わり

みんな　あんたのせいだからね

 

 

◆最新コンサート

・一般発売 

・2024.1.19 東京国際フォーラム トップページ

・2024.1.19 東京国際フォーラム コンサートリポート

・2024.1.19 中島みゆきコンサート『歌会VOL.1』 東京国際フォーラム セトリ

 

 

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