前回の続き
本館の中へ
最初に国産初の蒸気機関車であり、重要文化財でもある230形233号機が出迎えてくれます。
C62を見た後だとかわいらしい見た目に見えます。
中へ入っていくと博物館の広告写真で必ず使われる3両が並びます。
500系新幹線、W1編成の博多方先頭車となります。
元々博多総合車両所で保管されていたものを京都へ移動してきました。
2023年現在も活躍している車両なのでこちらを見てもらいましょう。
クハネ581形35号車、583系として日本全国で活躍した世界初の特急用交直流電車です。
高度経済成長期、国鉄は特急を増発したくても車両基地のスペースを確保できないため、昼は座席車(ボックスシート)、夜は寝台車、基地が空いている日中や夕方に戻るという運用は救世主となりました。
一方、車内設備が陳腐化してきた晩年は普通列車に改造されたものもありますが、この車両はほぼオリジナルのまま急行『きたぐに』や波動用車両として活躍しました。
ヘッドマークは基本的に『月光』ですが他のものに変更することもあるようです。
オリジナルのままで583系の先頭車が保管されているのはここだけなので貴重なものです。
特急はつかりでも乗り、晩年まで仙台や秋田に波動用が残されていたため、見たり乗ったり出来た思い出の列車です。
クハ489形1号車、489系電車は旧信越本線の横川~軽井沢間の碓氷峠急勾配におけるEF63との協調運転装置を搭載した485系電車の派生型です。
長野新幹線開業後は金沢では『雷鳥』『しらさぎ』として活躍しました。
ボンネット型はあまり縁が無く、現役時代は乗ることが無いまま終わっています。
キハ81系気動車。
151系電車の気動車バージョンではつかり形とも言われたり『ブルドック』とも言われました。
初期故障で悩まされたことでも有名で当時の新聞には『はつかり事故ばっかり』『はつかりがっかり』と揶揄された車両でもあります。
後継に登場したキハ82系はそういったバグを徹底的に潰し、こちらも同様の改良が加えられ、名車となった車両です。
東北本線の特急として登場したもののすぐに電化されたのでキハ81系は短期間しか走っていないのですが、印象に残る車両です(苦笑)
100系新幹線(122-5009、当初はV9編成16号車、短編成化後はK58編成6号車)
500系W1編成と同様に博多総合車両所から移動してきた車両です。
はじめに量産されたX・G編成は2階建て車両2両を連結していましたが、このV編成は4両を連結し『グランドひかり』と呼ばれ、豪華な新幹線でした。
食堂車に個室、ビデオにオーディオサービスがあり、バブル期の新幹線は贅沢な空間だったという訳です。
(なお、グランドひかりには個室の設定は無く、1階席は2+2のゆったり普通車でした)
ところで、穴はなんのために空けられているのがご存知ですか?
このV編成は先頭車にもモーターがあったため、冷却用に空けられたものです。
なお、X・G編成はモーターが無いのでこの穴はなく、見分ける1つのポイントでした。
151系のカットモデル。
パーラーカーの座席は2階に展示されています。
ちなみに裏側にグランクラスの座席があります。
EF66電気機関車は下から見ることも出来ます。
鉄道の歴史の展示スペース。
ヘッドマークが立派です。
鉄道の仕組みの展示スペース。
首の部分だけ残されている
最近117系が仲間入りしています。
2階にはジオラマや運転シミュレーターがあります。
シミュレーターはスマホで予約が出来たみたいなのでまたリベンジが増えました。
めっきり見なくなったパタパタ式の案内表。
本館だけでも1時間、初見ではなかったし空港への移動時間も迫っていたのでサクサク見ていきましたが、2~3時間くらいあっという間に過ぎてしまうと思います。
最後に屋上へ行きましたが、京都駅に発着する列車が見えます。
次回に続く