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使命感


my bag, mon sac, 私のふくろ


着物は女性にとって大事な物だから、そう簡単に処分できません。

それでも片付けたい第一位はおばあさんの着物、

亡くなってからやっと整理することが出来ます。


これはいい物だから形見に、これは新しいからいつか着る事が

あるかも、と中々処分できません。

最後は置くところが無くて、泣く泣く手放すようになります。


リサイクル屋さんに持っていっても、箪笥一杯で何千円、、、

それならいっそのことと、田舎では畑で焼いてしまう。

ああ、もったいない。


使ってくれる?と集まった着物や帯をこうやって日常に使うようにする

何だか使命感を感じます。


この2つの小ぶりのふくろの素材は帯。

作りにくいけれど、出来上がりはゴージャス。

ちょっともって歩くにはおしゃれです。



着物は女性の人生そのものだった


                 
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このはあざやかな真紅のふくろの素材の銘仙です。

銘仙の着物は昭和の始めまでよく着られていました。

薄手の絹で大胆な模様が多く、一種のおしゃれ着でした。


昔は人生の節目節目にしか着物を買ってもらえなかったのです。

この着物はあの時に、この着物はこの時に、と

着物をたどっていけば人生を振り返ることができました。


このあざやかな真紅の銘仙はどのような人が着ていて

どのような人生を歩んだのかしら、と思いを馳せながら作りました。




作るってストレス解消?


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ふくろを作っているときはもう無我の境地です。


まずは布選び。

真っ黒ではつまらないから、あれこれ考えて、

黒っぽい地味派手の銀糸漆織の羽織の布をあしらいに使いました。

この漆織は重宝していて、私の好みにピッタリ、

もったいないので少しづつ何かと使っています。


次にテープつくり。

ひたすらアイロンで折り目をつけてはさみで切ることをくり返します。

暑い時は汗を滴らせながら、まるで修行のよう


そして大きさを決めます。

A4のファイルがすっぽり入る大きさがいいかな、と考えたり

ちょっと買い物用がいいかな、などと用途に応じて、

布の分量と雰囲気で決めます。


こうした前準備が出来上がれば、後はメッシュに織るだけです。

出来上がりを想像しながら、もう無我夢中。

あとはふくろに仕立てるだけ。

といっても仕立てるのは結構大変です。


作っている間は何もかも忘れて没頭します。

これがいいストレス解消でやめられません。


無我の境地で作っても、最後に大きなコサージュを作ってしまうなんて

私のコケティッシュな所がふくろに出てしまいます。


素材はなに?


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このバッグの素材はなんでしょう?

答えは昔のお布団のカバーです。

しかも絹です。


たぶん着物で着ていたのを穴が開いたり擦り切れたりで

作り直したものと思います。


こんな山吹茶色のお布団に包まれて寝ていたのですね。

どんな夢を見ていたのでしょう。


山吹茶の地色に赤や黒の模様が散らしてあった布をメッシュ状に

自由自在に組み合わせました。


レトロな布が大変身、誰もお布団側だっただなんて、絶対気がつきませんね。



                      
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このバッグの素材は夏の着物、紗です。

日本古来の色、薄紅色はホンワカとした中間色で

所々に薄いピンクの模様がありました。

薄いピンクは中央に集まるようメッシュ状に組み合わせました。


どれも着物を着たときだけ持つバッグではなく、

ジーンズに白いTシャツにも、夏の白いワンピースにもピッタリです。





帯の裏側


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汚れたきたない赤い帯をいただき、解いてみたら、なんと!裏側はこんなにゴージャスでモダンな模様でした。こおどりして喜んで、まずはそのままでふくろを一つ作りました。そして残りの布と他の色を足してメッシュのふくろをもう一つ。



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汚いからと言ってすぐには捨てられません。裏側にはお宝が眠っているかも。帯といい、袴といい、裏側に着目してみてください。


それにしても、同じ素材なのに、作り方一つで随分雰囲気が違うふくろが出来上がります。それが楽しさのもとなのかも知れません。