長野県にある市町村を一つずつ紹介していきます。
今回は木曽郡南木曽町です。
【南木曽町】
●人口…3715人
●面積…215.93k㎡
●町の花…ミツバツツジ
●町の木…ヒノキ
長野県南西部に位置する自然豊かで歴史のある町です。
岐阜県境にあり、古くから中山道の宿場町として栄えてきました。
特に妻籠宿はその街並みが色濃く残り、観光地としても人気があります。
面積の約94%が森林が占めているため、標高1679mの南木曽岳、高曽根山、伊勢山といった高い山も多くあります。
日本三百名山に選定されていて、県自然環境保全地域の指定を受けています。登山道も整備され、周辺には山小屋もいくつかあるので、登山者が多く訪れています。
町内の中央を木曽川が流れていますが、1923年に川沿いに建設された関西電力読書発電所は国の重要文化財や近代化産業遺産に指定されています。
その前年に完成した桃介橋も国の重要文化財に指定された木橋。一時は老朽化のために使用できなかった時期もありましたが、1993年に復元され、再び渡河の用に供されるようになったそうです。
観光スポットとして人気なのが、田立の滝。
日本の滝百選にも選ばれ、落差40mを誇っています。
柿其渓谷は、数ある木曽路の渓谷の中でも一・二を争うくらい美しいと言われています。
エメラルドグリーンが印象的で、秋には紅葉の名所としても有名です。
田立の花馬祭りは毎年10月に行われる伝統行事。
五穀豊穣に感謝を示し、鞍にたくさんの花を飾った木曽馬が村内を練り歩きます。1993年に県の無形民俗文化財に指定されました。
なぎそねこと呼ばれる伝統的防寒着は、昔から作られ、愛されてきました。
以前、秘密のケンミンショーでも取り上げられ、話題となっていましたね。
かきぞれ味噌は、町内の岩倉地区で製造されている田舎味噌。
県産の大豆と南木曽町産のコシヒカリを使用し、年間約7トン限定で作られており、リピーターも多いと言われています。
中山道と共に発展してきた南木曽町。古くからの歴史を感じながら、自然を目いっぱい感じられる魅力的な町です。機会があれば訪れていただきたい場所ですね。