国産旅客機MRJ飛翔
国産旅客機MRJ飛翔/前間 孝則

¥1,890
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三菱だけではない。中部をもって、日本をもって、わが国の航空機産業を再興すべく、立ち上がる時が来た。そう思い、本書を手に取った。
しかしながら、本書を読むことで逆に、その雲行きが実はかなり怪しいことになんとなく気付く。元石川島播磨重工の技術者だった筆者は、意気揚々と航空機ビジネスについて語っているのだが、語れば語るほどにその難しさに気付かされる。おそらく、挑戦者として「新規参入」することがこれほどに難しい産業は他にないだろう。
日本の航空機産業の前途が不安になってしまう一冊である。長い目で見守ろう。

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三菱だけではない。中部をもって、日本をもって、わが国の航空機産業を再興すべく、立ち上がる時が来た。そう思い、本書を手に取った。
しかしながら、本書を読むことで逆に、その雲行きが実はかなり怪しいことになんとなく気付く。元石川島播磨重工の技術者だった筆者は、意気揚々と航空機ビジネスについて語っているのだが、語れば語るほどにその難しさに気付かされる。おそらく、挑戦者として「新規参入」することがこれほどに難しい産業は他にないだろう。
日本の航空機産業の前途が不安になってしまう一冊である。長い目で見守ろう。
細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!
細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!/細野 真宏

¥1,260
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著者は、新聞や本を全く読まないらしい。さらに、昔はまったくの劣等生であったという。そういう性質にも関わらず、今や経済本に関するミリオンセラー作家、社会保障国民会議の委員である。そういう、ちょっと不思議な人である。そんな著者の不思議を解き明かすべく、本書を読んだ。
本書ではy=x2的な勉強法、論理洞察力といったふうに、様々な形での「ちょっと頭を使う勉強法」が記されているが、要するに「本質洞察法」のことであろう。ものの急所をおさえること、その重要さを筆者は語っているのである。
そういえば、かの坂本龍馬にも筆者と似たようなところがあったように思う。鎖国世代の龍馬にとって、日本を取り巻く国際環境を捉えるのはとても難しい。今でいうと、新聞や本をまったく読めないようなものだ。更に龍馬も幼少時、勉学が不出来な子供であったということを読んだ記憶もある。だが、龍馬は数々の知識人たちと触れ合う中で、機敏よく本質を掴み取り、旧弊の残る土佐藩や親友の武市らを振りきり、日本初の株式会社らしきものを作った。当時、暗殺行為を愚直に繰り返していた多くの攘夷運動を考えれば、龍馬はまさに時代を先駆けたといえよう。周りからみれば、阿呆に思えた不学な龍馬に突如周回遅れで抜かれてしまった、といったところだろうか。
というふうに気が付けば私は本書を読みつつ、龍馬の生き様こそ、筆者のいうy=x2的な勉強法の実践例で、龍馬のなした功績はその賜物といえるのではないかと妄想し、本書の述べる「本質洞察法」の普遍性に深く感動していた。
以上は少し妄想が過ぎたが、情報の氾濫する現在において、その本質を掴み取ることはますます重要になっていくことだろうし、情報に惑わされて本質を掴み損ねる人間も多く生まれていくことだろう。そういう意味で、万民に優しく愛らしく「本質洞察法」を伝えようと試みた本書を、私は高く評価したい。

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著者は、新聞や本を全く読まないらしい。さらに、昔はまったくの劣等生であったという。そういう性質にも関わらず、今や経済本に関するミリオンセラー作家、社会保障国民会議の委員である。そういう、ちょっと不思議な人である。そんな著者の不思議を解き明かすべく、本書を読んだ。
本書ではy=x2的な勉強法、論理洞察力といったふうに、様々な形での「ちょっと頭を使う勉強法」が記されているが、要するに「本質洞察法」のことであろう。ものの急所をおさえること、その重要さを筆者は語っているのである。
そういえば、かの坂本龍馬にも筆者と似たようなところがあったように思う。鎖国世代の龍馬にとって、日本を取り巻く国際環境を捉えるのはとても難しい。今でいうと、新聞や本をまったく読めないようなものだ。更に龍馬も幼少時、勉学が不出来な子供であったということを読んだ記憶もある。だが、龍馬は数々の知識人たちと触れ合う中で、機敏よく本質を掴み取り、旧弊の残る土佐藩や親友の武市らを振りきり、日本初の株式会社らしきものを作った。当時、暗殺行為を愚直に繰り返していた多くの攘夷運動を考えれば、龍馬はまさに時代を先駆けたといえよう。周りからみれば、阿呆に思えた不学な龍馬に突如周回遅れで抜かれてしまった、といったところだろうか。
というふうに気が付けば私は本書を読みつつ、龍馬の生き様こそ、筆者のいうy=x2的な勉強法の実践例で、龍馬のなした功績はその賜物といえるのではないかと妄想し、本書の述べる「本質洞察法」の普遍性に深く感動していた。
以上は少し妄想が過ぎたが、情報の氾濫する現在において、その本質を掴み取ることはますます重要になっていくことだろうし、情報に惑わされて本質を掴み損ねる人間も多く生まれていくことだろう。そういう意味で、万民に優しく愛らしく「本質洞察法」を伝えようと試みた本書を、私は高く評価したい。
草原の記
草原の記 (新潮文庫)/司馬 遼太郎

¥420
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モンゴルを語るときほど、嬉々とした司馬遼太郎はいないだろう。
モンゴル人は、「人工」を厭う。
たとえば、人の世から、とことん「人工」を除いてみる。そこには何があるだろうか。きっと、天と地、ただそれだけである。だから、言うのであろう。「モンゴル高原が、天に近い」と。
司馬遼太郎が本書を書いた時代、モンゴルはまだ社会主義の国だった。なぜ、彼らが社会主義を選んだか、という問いに対し、司馬遼太郎は「ただ漢人から草原を守りたかっただけ」であろうと答えている。まったく、雲を掴むような話だ。
オゴタイの言葉を少し引用する。
「財宝がなんであろう。金銭がなんであるか。この世にあるものはすべて過ぎゆく。この世はすべて空だ」
「永遠なるものとはなにか、それは人間の記憶である」
なんと、詩的な民族だろうか。
この世に在るのは空と高原のみ、きっとそれがモンゴル人にとっての自然なのだ。そんな彼らから長寿王朝「清国」が起こったことを歴史の不思議といわずに何と言おう。

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モンゴルを語るときほど、嬉々とした司馬遼太郎はいないだろう。
モンゴル人は、「人工」を厭う。
たとえば、人の世から、とことん「人工」を除いてみる。そこには何があるだろうか。きっと、天と地、ただそれだけである。だから、言うのであろう。「モンゴル高原が、天に近い」と。
司馬遼太郎が本書を書いた時代、モンゴルはまだ社会主義の国だった。なぜ、彼らが社会主義を選んだか、という問いに対し、司馬遼太郎は「ただ漢人から草原を守りたかっただけ」であろうと答えている。まったく、雲を掴むような話だ。
オゴタイの言葉を少し引用する。
「財宝がなんであろう。金銭がなんであるか。この世にあるものはすべて過ぎゆく。この世はすべて空だ」
「永遠なるものとはなにか、それは人間の記憶である」
なんと、詩的な民族だろうか。
この世に在るのは空と高原のみ、きっとそれがモンゴル人にとっての自然なのだ。そんな彼らから長寿王朝「清国」が起こったことを歴史の不思議といわずに何と言おう。

