「悔恨」アン・クリーヴス作 高山真由美訳 ハヤカワ文庫 2026.9
今年読んだ本として28番目になりましたが、これほど「読書」という行為そのものに哀しみを覚えた作品はありませんでした。
以下、酷評になります。
物語の筋、登場人物の魅力、舞台設定、ドラマの内容、文体と描写 どの項目でも5段階評価なら「1」だと思いました。
最近読んだ本でいうと、アイスランドのアーナルデュル・インドリダソンの一連の小説の登場人物(警察側)の設定がかなり似ていると感じました。
「仕事」と「プライベート」を、主人公、その部下の女性警官、そして若く自信家のイケメンの3人の様子を描いている点がそっくり。また、陰鬱で天候のすぐれない港町(英国南西部デヴォン州の北部)を舞台にしている点も、悪天候のレイキャビックを描くインドリダソン作品によく似ています。
しかし、人物描写も風景描写も圧倒的に「薄く」「軽く」。奥行きも深みもなく、ただ単にストーリーが機械的に進むだけというか。捜査側も最後に明かされる犯人側も、犠牲者側にも共感をもてることがない作品は珍しいとさえ感じました。も、もしかして、生成型AIが書いた!?
哀しくなりました。