カタコトニホンゴ -3ページ目

カタコトニホンゴ

ニンゲングラシ、モウ14ネン。
ニホンゴ、バッチリツカエマス。

君が代。

ポポが幼稚園の時に聴いて
この曲終わってない」と意見した。

私は忘れていたんだけど。
ガッコの教科書に載ってるんで、ポポが笛で吹いてたら
とーちが思い出して。

うん、たしかに「レ」で終わってるよねえ。
ポポがよく知ってる音楽の仲間では、
終わってないように聞こえると思うよ。

でも、ねえちが大好きな雅楽では
こういうのが多いんだ。
だから珍しいことないねん。

とはいえ、オーケストラという西洋の楽器たちを使って
あの旋律をアレンジしたわけだから、
終わってないように聞こえるのは当然だなあ。

それにしても、ポポ。
ソプラノリコーダーで、ちゃんとアーティキュレーション*つけて
吹いてる小学生って少ないかもよ。
教えてへんのに(笑)

*レガート(スラー)とか、スタカートとかの音の出し方。

ポポも大きくなって、いろいろ考えることがフクザツになってきた。

ちょっとピンチな時に励ますつもりで
「がんばれー!」
なんて言おうものなら、
すごい剣幕で
「そんなん言わんとってーーー!!!」と
激怒される。

なんでよ???
と、尋ねたら
「もうがんばってるのに、もっとがんばれって言われるのイヤやねん」

おお、確かにそのとおりでございます。
まことに失礼いたしました。
9歳にして、えらい悟っておられますなあ。

でも、つい言うてしまうんやもん。
ごめんごめん。
バイオリンのお稽古の帰り道。

リサイクルの話をしてたんだっけか。
「リサイクルの「リ」は、もう一回、っていう意味があるねんで」と言うと
ポポちゃん、すかさず

「ああ、リピートのリ、やな」と。

そういえば、前にもこんなことがあったよねえ。
最近、こういうふうに、言葉がつながっていくのが
よくわかるようになってきた。
きっと、ものすごくボキャブラリが増えていく時期なんだろう。

さすがに「アイデンティティ」とかってのは
なんかのアニメで拾ってきてるだけなんだろうけどさw

やわらかい脳みそっていいなあ~。
溶けそうな真昼。
ポポが、百均のあるスーパーに買い物に行くというので、
ちょっとハイレベルなおつかいを頼んでみた。

ピンポイント銘柄指定の生理用品。
細かくメモして説明してると、

「・・・これって、おうま?」

と、時代錯誤な単語が。
そうかあ、そう結びつくわけね。

最近、ポポの発想の飛躍にはびっくりさせられっぱなし。
おうま、ってのは某まんがに出てくる単語だけど、
それぐらいでしか見ないのになあ。
音楽の教科書をしげしげと眺めていたポポ。
「この教科書は・・・税金によって無償で支給されています」やて。

はあ。
そらまた、えらい細かいとこに目ぇつけはったことで。

ポポちゃん、税金って何か知ってる?
「うん、なんか買ったら払う『税5%』って書いてあるやつやろ」
・・・・げ。そうきたか。

いきなり納税者意識を持ってるって、おそれいった。
しかし、それだと
「だから大切に使いましょう」
へ続くくだりが、いまいち理解しがたいかもな。
シンフォニーホールでのリサイタルに行ってきました~。

ポポはたぶん最年少の観客だったかなあ。
終演後のサイン会で、なぁんとスミ・ジョーさんが
ポポのこと、ハグハグしてくださいました。うふふふ~。

小さいのってトクだよね。

もちろん舞台もとーっても
ステキだったわー。

ポポもとっても気に入ってくれたみたいで、
DVD欲しい♪と言ってたもんね。

また行こうね。
ねえちのオコトバ。

すっかり日差しが強くなってしまった今日この頃。
お日さまに弱くて、完全防御が必要なねえちなんだけど、
いいお天気のこどもの日、お昼間に、ついうっかり何の対策もせず、
車でちまきを買いに出かけてしまったの。

用事が済んだら、慌てて車に駆け込んで、
ワゴン車の二列目シートに小さくなって座って、
「これでもかなり紫外線あぶないねんで」と言うから

「ほな、そこらの服でも頭からかぶっといたら?」と返すと

「いややー、そんなん犯罪者みたいやん!!!」


……なるほど。
ニュースに出てくる犯罪者って、たいてい、ワゴンの二列目シートで
なんかかぶってるよなあ。
昔々の物語。
ちゃあのとーちゃん、つまりポポのおじいちゃんの話。

おじいちゃんは、お肉が大好きなんだけど、生焼けがすごく嫌い。
ある日、家族で焼肉をしていて、おじいちゃんが半生のおいしそうなのを取ったのね。

一口食べて、おじいちゃん、また鉄板にお肉を戻して、
「もっと、うらおもてよう焼かなあかんわ、こんなん食べられへん」

せっかくおいしそうなミディアムのロース肉なのに、もったいないよねえ。

それを見てた、ちっちゃいおばちゃんが一言。
「よっしゃ、おとうさん(おじいちゃんのこと)死んだら、うらおもて、よう焼いといたるからな~」

・・・ナイスつっこみ。
わりと無口なおばちゃんだけど、言うときは言うねんで。
人としてこの世に生まれて、やっと数年。
まだ、満足にニホンゴを操れない幼児の発する音声を、音声聴き取りのシゴトで鍛えた耳で記録し、そのヒミツを探ります。
かなり日本語が扱えるようになった最近は「おもしろニホンゴ」にシフトしつつあります。
〈登場人物〉
ポポ/本編の主人公。小学校2年生。
とーはん(とーちゃん)/ポポの父。自営業。
ねえち/ポポの姉。高校生。
ちゃー(かあちゃん)/ポポの母。記録者。
チェリー/柴犬。2004年夏、推定19歳にて逝去。
モネ/柴犬(黒柴)。2005年夏、生後40日程度で家族となる。

ちょっとノドが痛いから、耳鼻咽喉科を受診するとねえち。
何軒か電話してみて、空いてるところに行こうと電話かけてた時の話。

「いつもお世話になっております、○○ねえちですが……」
「いつもお世話させていただいてます……あっ」

って、受付の人、まだ慣れてなかったんだねえ。
あんまりお世話になってない病院に「いつもお世話に」と言っちゃうねえちもねえちだと思うけど、あちらはさらにうわてだったというわけ。