今回から新たなテーマを設置しましたアップ

このテーマではチェスをやっていくうえで便利なツールを紹介していきたいと思います!!

きっと役立つと思うのでチェックしてみてください。




さて、第1回目の今回は、yahooチェスの棋譜を国際式に変換するツールです。

前から思っていたのですが、yahooチェスの棋譜は非常に読みにくくて

良い試合をしたとしても、後から読み直す気になりません。

しかし、このツールを使えばものの数秒で国際式に変換されます。

これは便利ですよね~!!

下のサイトに移動して下記の手順を踏めば良いです↓

「Yahoo Chess Converter」

「1. Paste Yahoo Game Here」

にyahooチェスの棋譜をコピペします。

「2. Mark correct result」

試合の結果を指定します。

「3. Click convert button」

ボタンをポチッと押します。

はい、出来上がり。

簡単ですねアップ

出来上がるファイルはPGN形式です。

PGN形式については以下のサイトで説明されているので見てみてください。

「PGNはチェスでもっとも普及しているゲームの記録法」

PGNファイルだと、そのままチェスソフトで解析やゲームの再現を行えると言うメリットがあります。

みなさん試してみてください。
イギリスのLeonard Bardenが書いた本のタイトルです。

TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット border=

この本は一手一手自分で次の手を考えて、採点によってレベルを知れるようになっています。

全部で35局です。

1局の満点は50点です。

8つに分かれた章から1つずつ解いていき、その平均点によって求めても良いと書いてありました。

とりあえず、そのようにして自分の実力を採点したいと思います。

ちなみに、点数とレーティングの対応は以下のようになっています。

45-50:
2400以上
マスターやグランドマスター級の強さ。米国または英国選手権戦への参加資格あり。プロになることも考えよ。

40-44 :
2300-2399
U.S.オープン、英国選手権、主要な国際オープン大会での上位の成績。

35-39:
2200-2299
英国選手権の平均レベル。週末のローカルなオープンでの優勝。クラブや州のチャンピオン。

30-34
2100-2199
クラブの強豪選手。国内オープンでの勝率50%。米国のアマチュアのチャンピオン級。

25-29
2000-2099
クラブの上級選手。国内オープンで時々勝率50%。16歳未満のジュニアの国際大会選手。

15-24
1800-1999
クラブの平均よりは上の選手。

8-14
1400-1799
家庭で又は時々指す選手からクラブの中くらいの選手程度。

0-7
1400未満
初心者かそれに近いレベル。
実戦の経験を積むためにチェス・クラブか週末のオープンで指すのが良い。


目標としては、クラブの平均プレーヤーくらいにはなりたいですね。

amazon.comの評価でも非常に高く、おもしろそうなので読むことにしました。

一手一手考えながら打つので、本当の試合のように考える力が着くと思います!

試合経験が最近不足しているが、手ごろな相手がいないと言う人にもおすすめしたいです。

相手は強豪ぞろいなので、もちろん退屈することもないでしょう。

Barden先生と一緒に相手を倒すと強くなった気になりますしね笑

今日から始めたので点数を実況中継を行っていきたいと思っています!!

第1章(センターの支配)
第1局 25点(2009/10/24)
第2局 17点(2009/10/26)
平均21.0点

第2章(展開の優位性)
第3局 22点(2009/10/26)
平均22.0点

第3章(ポジショナルプレー)
第4局 14点(2009/11/2)
第5局 0点(2009/11/8)
(-6×2の減点をしてしまったため)
第6局 27点(2009/11/10)
きれいにビショップサクリファイスが決まったので紹介します。

黒が私です。

棋譜分析:Fritz5.32
解説:私。

1.Nf3 d5
2.d4 Nc6


$TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット

白黒逆のルイロペスをイメージ。

[2.…Nf6 3.e3=]

3.e3 Bg4
4.Be2 Nf6
5.Nc3


[5.o-o e6=]

5.…B*f3
6.B*f3 e6
7.0-0 Bd6


$TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット

白がキャスリングするには少し危険な気もします。

黒マスのビショップがh2のマスをじっとにらんでます。

白マスビショップとナイトを交換した6手目くらいから、ビショップのサクリファイスを視野にいれて試合展開をしていました。

[7.…Qd7 8.Qe2=]

8.Qe2 h5
9.Bd2


$TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット

h5が非常に怪しい手ですね。

もしサクリファイスできなかったら、ロングキャスリングをして、ポーンでキング側を攻めるつもりでした。

[9.Nb5 g5 Qd1 Ng4=]

9.…B*h2!

ビショップのサクリファイス!!


10.K*h2 Ng4+
11.Kg1??


$TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット

Fritzの分析通りKh3とされると少々きつかったかもしれません。

[11.Kh3]

11.… Qh4
12.B*g4 h*g4


$TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット

ここで、白リザイン。

12手の短い試合でした。

ここからの手順は以下の通り。

[12.…h*g4 13.f4 g3 14.Qh5 R*h5 15.N*d5 Qh1#]

0-1



実はですね、これ有名なグレコのビショップサクリファイスを真似て指してみました。

この手筋の説明については、

皇帝さんのすばらしい解説があるのでそちらを見て欲しいです。(手抜きではない・・・笑)


どうでした??すばらしい解説で理解できましたね!!笑

そして、びっくりするほど同じ手順ですね!

今回の自戦記では、相手はおそらく機械的にキング側にキャスリングするかな~という読みでナイトとビショップの交換をしてサクリファイスをするつもりでした。

しかし、早めの交換は試合展開を決定付けてしまうので良くないでしょう。

また、h5は完全に展開の原則からは外れています。

今回は、公式戦ではなく練習試合だったので試しにおもいきってやってみました!

うまくいきすぎて怖かったです笑

結構暴挙が多くて、公式戦ではできないでしょう・・・。

もうちょいビショップのサクリファイスについて研究して、改良が必要だと思いました。

研究成果は報告したいと思いますので楽しみにしててください!!

みなさまも研究して、お試しあれ~。
現在読んでいる本
○The Art of Attack in Chess Vladimir Vukovic
攻撃の専門書。新宿紀伊国屋で購入。現在4章まで翻訳完。
TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット-art of at


エンディング
○Essential Chess Endings James Howell
エンディングの入門書として利用したい。
TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット-end

○ Pandolfini's Endgame Course: Basic Endgame Concepts Explained by America's Leading Chess Teacher Bruce Pandolfini
次のエンディング本として狙っている一冊。
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駒別
○Bishop v. Knight: The Verdict Steve Mayer
ビショップとナイトのみに焦点をあてた本。
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○Understanding Pawn Play in Chess Drazen Marovic
こちらは、ポーンのみに焦点を当てている本。非常にamazonの評価も高い。R1800推奨なので1800を超えたらぜひ読みたい本。
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技術書
○Understanding Chess Move by Move  John Nunn
次に読みたい本。下の本とどちらが良いのか検討中。
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○How to Reassess Your Chess : The Complete Chess-Mastery Course J.Silman
上とほぼ同文。
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○Most Instructive Games of Chess Ever Played:62 Masterpieces of Chess Strategy Irving Chernev
TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット-62

○40 Lessons for the Club Player Aleksander Kostyev
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○Simple Chess: New Algebraic Edition Michael Stean
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名局集
○Alekhine's Best Games  Garry Kasparov
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○The Life and Games of Mikhail Tal  Mikhail Tal
TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット-tal


古典的名著
○Chess Fundamentals Jose Raul Capablanca
第3代チャンピオン。
TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット-kapa

○Lasker's Manual of Chess Emanuel Lasker
第2代チャンピオン。yahooオクで落札。未読。
TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット-rasuka-


○My System Aron Nimzowitsch
TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット-mysis



最近チェスに伸び悩んでいます。

勉強もしているし、自分の負けた棋譜の検討も行っているのですが・・・

もしかしたら勉強方法に問題があるのかもしれないので一度勉強法の見直しをしてみることにしました!!

どうやって見直しをするかと言うと、

第2代世界チャンピオンのエマニュエルラスカーの勉強方針を元に、

独自にチェックリストを作ってみました!!

ラスカーは、著書の「Manual of Chess」の中で、初心者が中級者になるためのものとして6つの勉強段階と時間を示しています。

それを自分に対して当てはめてみて5点満点で評価してみます。

ラスカーの指針

①ルールとその練習 5時間

さすがにこれは大丈夫でしょう笑

★★★★★


②初歩的なエンディング 5時間

おそらくこれは、裸のキングをメイトにするエンディングのことだと思います。

ただ、それに5時間もかかるとは考えにくいので、もしかしたらちょっとしたポーンエンディングなども入ってくるのかもしれませんね??

そうなると、★★★★☆です。

これを5つにするには、

小野田さんの本「チェス―入門から上達まで」を腰を据えてやれば良いでしょう。

エンディングは課題なので一度小野田本でじっくりとやってみる必要があります。


③数種類のオープニング 10時間

これはさすがに★★★★★です。

ここで、重要なのが数種類のってとこでしょう。

そんなに多くマスターする必要はないわけです。

日本人は非常にオープニングをよく覚えているそうです。

しかし、もっとチェスでは勉強する部分があると言うことなのでしょう。

かくいう私も、ほとんどの勉強をオープニングに費やしているといっても過言ではないです。

これからは、あまりオープニングの勉強にこだわりすぎないほうが良いようだ。


④コンビネーション(手筋) 20時間

これは完全に足りないです。

コンビネーションはぱらっと見ているだけで、

じっくりとやっていないように感じます。

あと10時間は必要なのではないでしょうか。

★★★☆☆

勉強方法としては、どのような手筋があるのかの勉強とそれを実際に応用する方法を学ぶ次の一手の問題を解くことの二つのアプローチが必要です。

テキストとしては、以下のものをしようと思います。

○「Chess Tactics」Paul Littlewood
$TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット

○「ボビーフィッシャーの究極のチェス」パンドルフィーニ
$TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット

これが終われば、だいぶコンビネーション力も着くことが期待されますアップ

⑤ポジションプレイについての勉強 40時間

ポジションプレイの勉強・・・

私が伸び悩んでいる理由はこの辺にありそうです。

ポジションプレイについては、分かるようで分かりませんね。

おそらくは、ポーンの形だったり、駒の展開だったりだと思うのですが。

まずは、ラスカーの著書のポジショナルプレイの部分を読む必要があります。

そして、"ポジションプレイの祖"と言われるシュタイニッツの考えを学び直さなくてはなりません。

評価としては★☆☆☆☆です。

弱いのはここの部分だと言うことが明確になりました。

必ず改善しなくてはならないでしょう。

テキストとしては小野田本・そして「How not to play chess」をやってそれから中級者用の本を選びたいと思います。

⑥試合とその分析 120時間

120時間やるというのは、試合をこなしてその反省がなによりも一番重要だと言うことでしょう。

これは特に負けた試合や勝っても不甲斐なかった試合で行うと効果が高いと思います。

これについても少し振りかって見ましたが、やってはいるのですがまだまだ時間が十分ではないように思います。

★★☆☆☆

ここからあと100試合は自己の分析をおこなっていきたいです。

このときにオープニングについても学べば良いということに気づきました。

自分が使ったオープニング・相手の使ったオープニングについて深めるチャンスです。

そして、どこが悪いのかを理解し、修正する。

この繰り返しなのでしょう。



やっと全部の診断が終わりました笑

自己チェックシートをまとめると・・・

①OK!!
②あと1個!!(2時間程度)
③OK!!
④あと2個!!(10時間程度)
⑤あと4個!!(30時間程度)
⑥あと3個!!(70時間程度)

非常に有効な改善が行えたと思います。意外に自分はコンビネーションやポジショナルな勉強をしていないことに気づかされます。

これからは、コンビネーションそしてポジショナルなプレイの理解と習得に特に時間を割くことにします。

また基礎的なエンディングの習得を目指すこと。しかしそれでもエンディングは、まだまだ十分ではないでしょう。ラスカーの示したプロセスを終えたあとに、パンドルフィーニの本でも買って強化したいです。

次に、オープニングにこだわりすぎないこと。これは今の勉強法を改善するいいチャンスになったと思います。もちろんオープニングの勉強をやらなくてはいいということではなく、あくまでこだわりすぎないと言うことです。自分の試合を検討して自然の流れで行うことが重要です。

あとは、やはりポジションプレイの部分が弱いことです。この部分が強化されればR1600~1700くらいまではあがるのではないかと思います。これからの勉強については、意識的にここに重点を置いて行います。

そして、こないだレーティングがぐんと上がった勉強法である、「名局丸暗記」も久々にやろうと思います!!この勉強法はジャックピノーさんが進めていた方法です。名局を覚えることで色々学ぶところがあるので時間があるときにはやるようにしています!

次の試合は12月に出る予定なので、それまでにこれらの課題をクリアすることが勝つために私がやらなくてはならないことだと実感しました。

みなさまもラスカーの指針を使って、勉強法のチェックを行ってみてはいかがでしょうか??
日本人ならだれもが知っている羽生善治。

だが、チェスをしている人にとっても羽生さんの棋譜はあまり知られていない。

そこで、今回はEssent OpenでGM Peter Wellsに見事勝利したときの棋譜を掲載します。

羽生さんが決めた見事なサクリファイスの数々は「New in Chess Yearbook」の第78号にFM Yochananの解説付きで掲載された。

題名は「侍の刀」。

GMを辻斬りした侍刀の切れ味をぜひ実感してほしい。


白:GM Peter Wells
黒:羽生善治
2005/10/24

1.d4 d5
2.c4 c6
3.Nf3 Nf6
4.Nc3 e6
5.e3 Nbd7
6.Bd3 d*c4
7.B*c4


$TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット

解説するまでもないが、黒は白マスビショップが動いてからcポーンを取ることで

手損をさせた。

7.・・・ b5
8.Be2 b4
9.Na4 Bd6!?


$TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット
黒は普通、Be7,Bb7,Qa5のいずれか。

本譜のBd6は、10.e4によって難しい局面となるために、

今まであまり指されなかった。

10.e4!? N*e4
11.Qc2 f5
12.Ng5 N*g5!?


TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット

以後のエクスチェンジサクリファイスを考慮にいれての指し手か・・・??

13.Q*c6 Ne4!

TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット

ルークよりも中央に位置しているナイトとビショップを重視した。

上級者と中級者を分ける手。

展開を考慮すれば当然の手であるが、

私のようなへぼには思いつかない手。

見習いたいものだ。

14.Q*a8 o-o
15.Qc6 Ndf6
16.f3? Bd7
17.Qa6 B*a4
18.Q*a4 B*h2!


TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット

すばらしいサクリファイスである!!

ルークで取ればキャスリングができなくなり中央にキングが取り残される。

19.R*h2 Q*d4
20.f*e4


TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット

この戦力差で勝てるのだろうか・・・。

20.・・・N*e4
21.Rh1 Qf2+
22.Kd1 Rd8+
23.Kc2 Q*e2
24.Kb1 Nc3+!!


TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット

またまたサクリファイス!!

25.b*c3 b*c3
26.Ba3 Rb8+
27.Qb3 Qd3+
28.Kc1 Qd2+
0-1


TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット

以下、
29.Kb1 c2+
30.Kb2 c1=Q#



惚れ惚れしてしまう棋譜であった。

展開の大切さと駒の損得のみにこだわるチェスの無意味さを教えてくれる内容であった。

なお、解説はFM Yochananのを引用し、プラスしていくつか書き加えた。

時間があれば局面図とともに変化についても加筆したい。

最終目標
TOEIC 900点
チェス レーティング2000
韓国語 日常会話の取得
ダイエット 63キロ

ステップ目標
TOEIC 630・・・完  →730
チェス 1450
韓国語 チョンマルブックをコンプリート
ダイエット ビリーズブートキャンプをやり通す(一週間)・・・完 →70kg


チェスのレーティングが1450を超えました!!

まぁ、所詮通過点です。

ステップ目標の変更をしたいと思います。

チェスについては、とりあえず初段(1500)を取ることです。

少しずつでもいいから前に進もう!!

そのためには、何が必要なのか考え日々精進しなくてはいけませんね。

一方ダイエット&韓国語やってないぞーあせる

口だけは卒業しよう!!


ステップ目標
TOEIC 630・・・完  →730
チェス 1450・・・完 →1500
韓国語 チョンマルブックをコンプリート
ダイエット ビリーズブートキャンプをやり通す(一週間)・・・完 →70kg
「百万人のチェス」
著 アレクセイ・パーヴロヴィチ ソコリスキー

TOEIC&CHESS(チェス)時々韓国語+αでダイエット-百万人のチェス

著者は、ソ連のプレーヤーでソコリスキーオープニング(1.b4!?)という定跡名を残したことでも有名である。

ソコリスキーオープニングは、調べたくてもなかなか和書では扱っていないことも多いので、

オープニングを考案した本人直々の説明を聞けて嬉しく思います。

ソコリスキーオープニングは、私のオープニングの武器庫にひっそり隠していて、

いつか使う機会が来るまで手入れをしながら忍ばせておきます。



さて、まずこの本の最初の印象ですが入門向けであるということの恐ろしさです。

ソ連では入門書かもしれませんが、日本でこの本の内容をすべて理解していれば、

おそらくR1400、もしくは、1500相当の実力があるのではないだろうか?

ソ連(ロシア)のレベルを感じる1冊です。

内容としては、以下の10章からなっています。

1.ルール
2.終盤の基礎
3.基礎的手筋
4.ゲームの実際
5.ショート・ゲームとはめ手
6.ミドル・ゲーム
7.収局
8.チェスの作局
9.布局
10.チェス、その過去と現在


私が気に入った内容は、4章と6章でした。

オープニングからミドルゲームの戦略が分かりやすく掲載されています。

例えば、4章では
センターの重要性
展開の早さ

などについていくつかの例とともに掲載され、

センターの二つのポーンが前進可能なポーンならばそれをうまく利用することの重要性が分かります。

当たり前すぎて和書にはあまり載っていないことなので、非常に有効です。

また6章では

バックランクメイト
窒息メイト
ホイール
ディバージョン
ブロッキングコンビネーション
などなど

手筋についての簡単な例と次の一手が掲載されています。

この二つを主にやるべきではないでしょうか。

また戦略的なところでは、

ビショップの捨て駒
キャスリング前のキングへの攻撃方法
キャスリング後のキングへの攻撃方法
ポジショナルプレー
など、盛りだくさんの内容になっています。

一度では到底理解できないのでゆっくり復習する必要があります。

それ以外の各項目でも一通りおさえておくべき情報は載っているために、全体的に非常にパフォーマンスの高い一冊に作られており、

これ一冊で基礎は大丈夫でしょう。

私はこれを読んで基礎がまだまだ足りないんだなぁと、実感しました。

他の章についても触れておきますが、

第1章 ルール

第2章 終盤の基礎

第3章 基礎的手筋

の内容は、渡井氏の本に載っているような内容です。

甲乙を付けるのは個人による気がしますが

取っ組み易さは渡井氏、詳しさではこの本だと思います。


第5章 ショート・ゲームとはめ手

については、東さんの「チェス入門」の頓死定跡と共通している部分が多いです。

初心者は、まず何よりも失敗したゲームを見て

何が悪かったのかを知る必要があるので、初心者にはこの章は非常に有効だと思います。

中級者クラスには意味のない内容かもしれません。

はめ手は、相手に使ってやろうとして覚えるものでは勿論ありません。

どういう手が悪いのかを覚えるためのものです。

相手がミスをする前提で行われるような作戦は無意味なので、みなさんははめ手を覚えるような無駄はやめましょう。



第7章 エンディング

については、簡単なエンディングが主であるが、50ページに渡っており

これだけのことをやれば、中級者を相手にしたエンディングを乗り切るほどのエンディング力はつくはずである。

ただし、深く学ぶにはもちろん他のエンディングの専門書を別に読むべきではある。

私は実は告白すると、この項目をやっていない・・・。

だからエンディングに難があるのだダウン


第8章 チェスの作局

第9章 オープニング


今回はソコリスキーオープニングとルイロペスを学びました。

内容的には、チェスマスターブックの①定跡と戦い方と丸かぶりな気がします…。

ソコリスキーオープニングは、さらに深く勉強したくなり専門の洋書をゲットしました!

現在、翻訳中。

いつか紹介できると良いですね。

できるのかな??

10章は読みものとして読んで楽しめるかも。


【レビューまとめ】
百万人のチェス」
著 アレクセイ・パーヴロヴィチ ソコリスキー
レベル・・・・・・初級者~中級者
評価・・・・・・★★★★☆
見込めるレーティング・・・・・・1400~1500
先を読む頭脳 (新潮文庫)/羽生 善治

¥420
Amazon.co.jp

今回チェスとは少し関係ないかもしれませんが、

メンタル面と勉強法の改善にと思い読んでみました。

内容は、将棋の勉強方法や思考法について羽生さんがお話し、

それを伊藤毅志さんと松原仁さんの二人が将棋のコンピュータゲームの発展に関連付けて、

羽生さんの思考について工学分野でのアプローチを行っています。

内容は以下の通りです。

Ⅰ「先を読む頭脳」を育む
Ⅱ効果のあがる勉強法
Ⅲ先を読むための思考法
Ⅳ勝利を導く発想
Ⅴゲームとしての将棋とコンピュータ

章の構成は、羽生さんがお話して、それについて次に専門家の解説がなされています。

羽生さんのお話を聞いていると、当たり前のことを当たり前にやっている印象を受けました。

しかし、それを確実に行えることが羽生さんが天才と呼ばれる所以なのかもしれません。



チェスについての話題にも時たま触れていて、

羽生さんが天才だと思う棋士は?

と言う質問に対して、

谷川さんとフィッシャーをあげていました!!

さすがは大天才フィッシャーです。

また、将棋とチェスの違いについて述べていたりと、チェスファンでも楽しめる内容です。



もちろん全編読んだほうが良いのですが、

私個人としては、羽生さんのお話だけでその解釈や説明はあまりいらないかなと・・・。

どうも羽生さんのお話のほうが解説よりも明快で分かりやすいように感じます。

お話が非常に上手で、その辺からも頭の良さがひしひしと伝わってくるようでした。

特に勉強になった話は、「センスと継続力」・「古典に学ぶ」・「『研究会』という学習」・「動かさない方がいい駒」・「相手によって指し手を変えない?」・「不調は風邪みたいなもの」・「負けから学ぶこと」などなど。

これらについては、レビューの終わりに一部を掲載させていただきました。不都合や違反だと言う指摘があればただちに削除させていただきます。

この一部を見ても、この本を買う価値があることが分かると思います。

勉強法や思考法などの整理に非常におすすめできる本です。羽生さんも将棋とチェスは野球とゴルフくらい違うものだと本の中でもおしゃっていましたが、メンタルの調整や勉強法は変わらないと思いました。

決して時間の無駄にはなりません。

むしろこの本を読むことで、時間を今後有効活用できると思うので一度は目を通しておくべき本だと思います。

羽生さんの他の本では「決断力」も読みましたので、今後レビューでまとめたいと思います。

そして、羽生さんレベルの方でも不調があり、機械ではなく人間なのだと安心しました笑



蛇足かもしれませんが、羽生さんはチェスの腕前も相当なものです。

ちなみに羽生さんの将棋の師匠は、あのジャックピノーさんです。

私は勝手にピノーさんを心の師と仰いでいます笑

よって、羽生さんは心の兄弟子ですwww

今後、心の兄弟子羽生さんの棋譜も紹介していきたいと思っています!!


【レビューまとめ】
「先を読む頭脳 」
羽生善治・伊藤毅志・松原仁
レベル・・・・・・全プレーヤー
評価・・・・・・★★★★☆
見込めるレーティング・・・・・・不明



《羽生善治の金言》

「センスと継続力」
プロになるためには、もちろん持って生まれた先天的なセンスや能力が大事だと思いますが、それ以上に必要なものがあると思っています。それは例えば、非常に難しくてどう指せばいいのかわからないような場面に直面したとき、何時間も考え続けることができる力。そして、その努力を何年もの間、続けていくことができる力です。

「古典に学ぶ」
「古典」ともいうべき、かなり昔の人たちの棋譜を並べてみることも、時折あります。ある時代にまでは、定跡にとらわれないでお互いに腕力でねじり合いをするような将棋が専ら指されていました。混乱になったときの指し方という観点でみていくと、非常に勉強になることが多いのです。

「『研究会』という学習」
研究会の良い点は「研究の過程で思いついて一度実践で試してみたいのだけれど、いきなり公式戦では指しにくい」と言った手を、指してみることができるところにあります。下手をしたら失敗して簡単に負けてしまうかもしれないというリスクの大きい手を、大胆に思い切って指すことができるのです。そうやって個人で行った研究を深めていく場になっています。

「動かさない方がいい駒」
将棋の指し手を考える上で重要だと思うのは、一つの局面である手を指すことは、自分にとってマイナスになる可能性が高いということです。私の考えでは一手指すことがプラスに働くことはむしろ非常に少ないのです。たとえそれまで優勢であっても、自分がマイナスの手を指して相手がプラスの手を指したら、あっという間にその差が詰まってしまいます。ですから思考法として、「この手を指すくらいだったら、むしろ指さない方がいい」という手を見極めることがとても大切なのです。それを理解するだけでも、かなりの多くの選択肢を消去できると思います。

「相手によって指し手を変えない?」
ある対局で相手の最も得意にしている戦型を避けたとしても次にその人と対戦したときにもまた避けるのかと言う問題がでてきます。そう考えると、相手の得意戦法を避けることにどれほどの意味があるのか、疑問に思えるのです。私は、相手の得意な戦型だからといって避けたりしないようにしています。長期的に考えると、むしろ相手の得意戦法にぶつかっていくくらいでなければ、良い結果は残せないように思います。

「不調は風邪みたいなもの」
意識して修正しようとしても難しく、ダメなときはダメで仕方ないと思っているところもあります。

「負けから学ぶこと」
私はよく、タイトル戦などの重要な対局で、相手の得意な戦型で戦うことがあります。それはその人の得意な戦型を打ち破って優位に立とうということよりも、どんなに研究しても、最後は実践でその戦型のスペシャリストの人と対戦しないことには、その戦型が本当の意味で自分の身につかないと思っているからなのです。仮にその一局負けたとしても、その形を着実にマスターできたならば、自分にとってかなり大きなプラスになります。だから長期的な視野に立てば、それは間違ったやり方ではないと思うのです。

新装版 ボビー・フィッシャーのチェス入門/ボビー・フィッシャー

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チェスをやるなら、この名前を知らない人はいないでしょう。

もう彼について多くを語る必要はないほどです。

14歳で全米チャンピオンになった大天才。

しかし、一方で奇人としても知られ

ユーゴに対する経済措置違反として、アメリカ本国から起訴され亡命した。

いくつかの国を転々として、度々日本潜伏説も浮上していた。

2004年には、JCAの会長代行渡井氏と結婚宣言。

また、日本で身柄拘束されそうになったときには、羽生さん等が出国を無事行えるように呼びかけた。

その後アイルランドの市民権を得て、2008年に死去しました。




そんな彼が初心者向けに書いた本です。

内容は、駒の動かし方から始まり、

一手・二手・三手詰め、ときたま四手詰めをひたすら解くもの。

プログラム学習法の専門家とチェスの大天才フィッシャーが共同制作したというだけあって、

効率よく勉強できるようになっています。

また、なんといっても特徴的なのがすべて読み終えたら本をひっくり返して後半戦がスタートすること。

とてもユニークな本です。

トイメンに座って、二人で本を仲良く読めるようになっています笑

内容は以下の通りです。

序章 チェスの指し方
第1章 チェックメイトをするには
第2章 最後列でメイトをいしょう
第3章 最後列でどう守るか
第4章 守りを破るには
第5章 ポーンの壁を破るには
第6章 まとめとテスト

主にバックランクメイトについて述べている印象です。

バックランクメイトは、中級者では非常に注意しなくてはならないし、

バックランクメイトを使った手筋はとても多く、実際のゲームで出てきます。

ついこないだも、二段の人に私もバックランクメイトで勝ちました。

初心者・中級者は一読の価値があると思います。

そして、私が非常に勉強になったのは5章と6章。

クィーンを捨ててメイトを狙う方法など、これは実践で使えそうだと思いました。

全部で275個の問題と説明で成り立っています。

一度で終わりではなくて、間違えたところは復習しなおさなくてはならないでしょう。

私は2時間ちょいくらいで一気に読み終えました。

手軽な割りに、満足な勉強ができると思います。

ちなみに私は10問くらい間違えましたあせる

まだまだです・・・。

ちなみに、訳している東公平さんは、チェスの元日本チャンピオンでもあり、

そして後にJCAから除名されました。

最近では、対局中に羽生さんにサインを求めてバッシングされてましたね・・・ちょっとがっかりでしたあれには汗

とにかく、内容的には初心者から中級者レベルで

どちらかといえば初心者向けだと思います。

ですから中級者を大満足させるわけではないかもしれません。

中級者の方は以下に示す本のほうが良いかもしれません。

私も次はこれを狙っています。

フィッシャー関連の本で、訳者は東さん、そして「ディープブルーvsカスパロフ」を書いた私が大好きなブルースパンドルフィーニ著者の

「ボビー・フィッシャーの究極のチェス―創造的で、大胆で、驚くべき革命的な珠玉の戦術101 」です!!

しかしamazonでも激高いです・・・もうちょっと待ってみます。


【レビューまとめ】
「ボビーフィッシャーのチェス入門 」
著・ボビーフィッシャー
訳・東公平
レベル・・・・・・初心者~中級者
評価・・・・・・★★★★☆
見込めるレーティング・・・・・・不明
このレベルでの私の課題・・・・・エンドゲーム・詰め


(加筆)2009/10/19
チェスのプログラム学習法としての提案がなされていて、随所に工夫が見られる。

どんどんよみ進められて、気づいたら難しい問題を解いている。

初心者でも記号を使っていないので入りやすい。

中級者には6章からが本番と言う感じであるが、

全体的に初心者が対象である。

よってチェス本2,3冊目に最適である。

チェスを始めて早い段階で読みたい本。

(再評価)
対象者:初心者~中級者
評価:★★★★☆
良む価値のある本。初心者が対象。