
“チェス界のしょこたん”こと中川笑子さんの本です笑
ちなみに、本当は「えみこ」さんらしいですね。
現在も現役で、レートは1700くらいです。
ぜひ一度お手合わせしてみたいです。
この本は、元々洋書で、
Fred Reinfeld著「Chess For Amateurs」を翻訳したものです。
FredReinfeldは、初心者向きの本を多く出版しており、非常に定評があります。
邦題は「勝ち方の基本戦術」なのですが、
洋書の「アマチュアのためのチェス」のほうが、内容的にはしっくりくる感じがします。
内容は、次の一手を指摘したり、この手が良いのか悪いのかなどを考えながら対局を進めていきます。
1.こう指してはいけないことのすべて
2.悪手の見本をみながら学ぶ実戦テクニック
3.攻撃の可能性をもった戦いのすべて
4.ゲームの将来を決めるポーンの構成
5.相手の戦術的弱点につけこむ教訓的なゲーム
6.コンビネーションはポジション的感覚がたいせつ
7.戦闘の興奮に我を忘れがちになるいましめ
8.ポーンのポジションの重要性が分かります
9.再び、ポーンのポジションの重要性について
10.最善の差し手とは何か? その実戦例
この中で重要だと思った部分をピックアップしておきました。
・ポーンで何かを取ることは、ファイルを開けるか、閉じるかのどちらかを意味するから、ゲームの将来を計画するのに役立つ。
・ポジションが窮屈の場合、駒をなるべく交換するようにする。
・バックワード・ポーンは、オープンファイルにあり、その両隣のポーンがすでに前進してしまっている状態のポーンで、敵の攻撃の的になると、ポーンで守れないので、お荷物になる。
などなどです。
初心者向きで、ルールを覚えて2冊目、3冊目に見る本だと思います。
しかし、9課と10課は非常に勉強になりました。
クローズドなゲームでの戦い方が学べました。
この本はアマチュア同士が戦いをしていることに意味があるのですが、
どうしても、何でこんな悪い手をさすのか、とツッコミたくなってしまいました。
プロでももちろん悪手はさすのですが多すぎて、嫌気がさしてしまいます。
個人的には、「Logical chess:Move by Move」(チェス独学勉強会~第8回~参照)のほうが勉強になるし、役立つと思います。
あくまで個人的にはですが・・・。
一手一手意味を考えて指していない初心者や洋書が苦手な方には最適だと思います!
【レビューまとめ】
「勝ち方の基本戦術(チェス・マスター・ブックス②) 」
Fred Reinfeld
中川笑子
レベル・・・・・・初心者
評価・・・・・・★★★☆☆
見込めるレーティング・・・・・・不明
このレベルでの私の課題・・・・・エンドゲーム

笑




