先を読む頭脳 (新潮文庫)/羽生 善治

¥420
Amazon.co.jp
今回チェスとは少し関係ないかもしれませんが、
メンタル面と勉強法の改善にと思い読んでみました。
内容は、将棋の勉強方法や思考法について羽生さんがお話し、
それを伊藤毅志さんと松原仁さんの二人が将棋のコンピュータゲームの発展に関連付けて、
羽生さんの思考について工学分野でのアプローチを行っています。
内容は以下の通りです。
Ⅰ「先を読む頭脳」を育む
Ⅱ効果のあがる勉強法
Ⅲ先を読むための思考法
Ⅳ勝利を導く発想
Ⅴゲームとしての将棋とコンピュータ
章の構成は、羽生さんがお話して、それについて次に専門家の解説がなされています。
羽生さんのお話を聞いていると、当たり前のことを当たり前にやっている印象を受けました。
しかし、それを確実に行えることが羽生さんが天才と呼ばれる所以なのかもしれません。
チェスについての話題にも時たま触れていて、
羽生さんが天才だと思う棋士は?
と言う質問に対して、
谷川さんとフィッシャーをあげていました!!
さすがは大天才フィッシャーです。
また、将棋とチェスの違いについて述べていたりと、チェスファンでも楽しめる内容です。
もちろん全編読んだほうが良いのですが、
私個人としては、羽生さんのお話だけでその解釈や説明はあまりいらないかなと・・・。
どうも羽生さんのお話のほうが解説よりも明快で分かりやすいように感じます。
お話が非常に上手で、その辺からも頭の良さがひしひしと伝わってくるようでした。
特に勉強になった話は、「センスと継続力」・「古典に学ぶ」・「『研究会』という学習」・「動かさない方がいい駒」・「相手によって指し手を変えない?」・「不調は風邪みたいなもの」・「負けから学ぶこと」などなど。
これらについては、レビューの終わりに一部を掲載させていただきました。不都合や違反だと言う指摘があればただちに削除させていただきます。
この一部を見ても、この本を買う価値があることが分かると思います。
勉強法や思考法などの整理に非常におすすめできる本です。羽生さんも将棋とチェスは野球とゴルフくらい違うものだと本の中でもおしゃっていましたが、メンタルの調整や勉強法は変わらないと思いました。
決して時間の無駄にはなりません。
むしろこの本を読むことで、時間を今後有効活用できると思うので一度は目を通しておくべき本だと思います。
羽生さんの他の本では「決断力」も読みましたので、今後レビューでまとめたいと思います。
そして、羽生さんレベルの方でも不調があり、機械ではなく人間なのだと安心しました笑
蛇足かもしれませんが、羽生さんはチェスの腕前も相当なものです。
ちなみに羽生さんの将棋の師匠は、あのジャックピノーさんです。
私は勝手にピノーさんを心の師と仰いでいます笑
よって、羽生さんは心の兄弟子ですwww
今後、心の兄弟子羽生さんの棋譜も紹介していきたいと思っています!!
【レビューまとめ】
「先を読む頭脳 」
羽生善治・伊藤毅志・松原仁
レベル・・・・・・全プレーヤー
評価・・・・・・★★★★☆
見込めるレーティング・・・・・・不明
《羽生善治の金言》
「センスと継続力」
プロになるためには、もちろん持って生まれた先天的なセンスや能力が大事だと思いますが、それ以上に必要なものがあると思っています。それは例えば、非常に難しくてどう指せばいいのかわからないような場面に直面したとき、何時間も考え続けることができる力。そして、その努力を何年もの間、続けていくことができる力です。
「古典に学ぶ」
「古典」ともいうべき、かなり昔の人たちの棋譜を並べてみることも、時折あります。ある時代にまでは、定跡にとらわれないでお互いに腕力でねじり合いをするような将棋が専ら指されていました。混乱になったときの指し方という観点でみていくと、非常に勉強になることが多いのです。
「『研究会』という学習」
研究会の良い点は「研究の過程で思いついて一度実践で試してみたいのだけれど、いきなり公式戦では指しにくい」と言った手を、指してみることができるところにあります。下手をしたら失敗して簡単に負けてしまうかもしれないというリスクの大きい手を、大胆に思い切って指すことができるのです。そうやって個人で行った研究を深めていく場になっています。
「動かさない方がいい駒」
将棋の指し手を考える上で重要だと思うのは、一つの局面である手を指すことは、自分にとってマイナスになる可能性が高いということです。私の考えでは一手指すことがプラスに働くことはむしろ非常に少ないのです。たとえそれまで優勢であっても、自分がマイナスの手を指して相手がプラスの手を指したら、あっという間にその差が詰まってしまいます。ですから思考法として、「この手を指すくらいだったら、むしろ指さない方がいい」という手を見極めることがとても大切なのです。それを理解するだけでも、かなりの多くの選択肢を消去できると思います。
「相手によって指し手を変えない?」
ある対局で相手の最も得意にしている戦型を避けたとしても次にその人と対戦したときにもまた避けるのかと言う問題がでてきます。そう考えると、相手の得意戦法を避けることにどれほどの意味があるのか、疑問に思えるのです。私は、相手の得意な戦型だからといって避けたりしないようにしています。長期的に考えると、むしろ相手の得意戦法にぶつかっていくくらいでなければ、良い結果は残せないように思います。
「不調は風邪みたいなもの」
意識して修正しようとしても難しく、ダメなときはダメで仕方ないと思っているところもあります。
「負けから学ぶこと」
私はよく、タイトル戦などの重要な対局で、相手の得意な戦型で戦うことがあります。それはその人の得意な戦型を打ち破って優位に立とうということよりも、どんなに研究しても、最後は実践でその戦型のスペシャリストの人と対戦しないことには、その戦型が本当の意味で自分の身につかないと思っているからなのです。仮にその一局負けたとしても、その形を着実にマスターできたならば、自分にとってかなり大きなプラスになります。だから長期的な視野に立てば、それは間違ったやり方ではないと思うのです。

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今回チェスとは少し関係ないかもしれませんが、
メンタル面と勉強法の改善にと思い読んでみました。
内容は、将棋の勉強方法や思考法について羽生さんがお話し、
それを伊藤毅志さんと松原仁さんの二人が将棋のコンピュータゲームの発展に関連付けて、
羽生さんの思考について工学分野でのアプローチを行っています。
内容は以下の通りです。
Ⅰ「先を読む頭脳」を育む
Ⅱ効果のあがる勉強法
Ⅲ先を読むための思考法
Ⅳ勝利を導く発想
Ⅴゲームとしての将棋とコンピュータ
章の構成は、羽生さんがお話して、それについて次に専門家の解説がなされています。
羽生さんのお話を聞いていると、当たり前のことを当たり前にやっている印象を受けました。
しかし、それを確実に行えることが羽生さんが天才と呼ばれる所以なのかもしれません。
チェスについての話題にも時たま触れていて、
羽生さんが天才だと思う棋士は?
と言う質問に対して、
谷川さんとフィッシャーをあげていました!!
さすがは大天才フィッシャーです。
また、将棋とチェスの違いについて述べていたりと、チェスファンでも楽しめる内容です。
もちろん全編読んだほうが良いのですが、
私個人としては、羽生さんのお話だけでその解釈や説明はあまりいらないかなと・・・。
どうも羽生さんのお話のほうが解説よりも明快で分かりやすいように感じます。
お話が非常に上手で、その辺からも頭の良さがひしひしと伝わってくるようでした。
特に勉強になった話は、「センスと継続力」・「古典に学ぶ」・「『研究会』という学習」・「動かさない方がいい駒」・「相手によって指し手を変えない?」・「不調は風邪みたいなもの」・「負けから学ぶこと」などなど。
これらについては、レビューの終わりに一部を掲載させていただきました。不都合や違反だと言う指摘があればただちに削除させていただきます。
この一部を見ても、この本を買う価値があることが分かると思います。
勉強法や思考法などの整理に非常におすすめできる本です。羽生さんも将棋とチェスは野球とゴルフくらい違うものだと本の中でもおしゃっていましたが、メンタルの調整や勉強法は変わらないと思いました。
決して時間の無駄にはなりません。
むしろこの本を読むことで、時間を今後有効活用できると思うので一度は目を通しておくべき本だと思います。
羽生さんの他の本では「決断力」も読みましたので、今後レビューでまとめたいと思います。
そして、羽生さんレベルの方でも不調があり、機械ではなく人間なのだと安心しました笑
蛇足かもしれませんが、羽生さんはチェスの腕前も相当なものです。
ちなみに羽生さんの将棋の師匠は、あのジャックピノーさんです。
私は勝手にピノーさんを心の師と仰いでいます笑
よって、羽生さんは心の兄弟子ですwww
今後、心の兄弟子羽生さんの棋譜も紹介していきたいと思っています!!
【レビューまとめ】
「先を読む頭脳 」
羽生善治・伊藤毅志・松原仁
レベル・・・・・・全プレーヤー
評価・・・・・・★★★★☆
見込めるレーティング・・・・・・不明
《羽生善治の金言》
「センスと継続力」
プロになるためには、もちろん持って生まれた先天的なセンスや能力が大事だと思いますが、それ以上に必要なものがあると思っています。それは例えば、非常に難しくてどう指せばいいのかわからないような場面に直面したとき、何時間も考え続けることができる力。そして、その努力を何年もの間、続けていくことができる力です。
「古典に学ぶ」
「古典」ともいうべき、かなり昔の人たちの棋譜を並べてみることも、時折あります。ある時代にまでは、定跡にとらわれないでお互いに腕力でねじり合いをするような将棋が専ら指されていました。混乱になったときの指し方という観点でみていくと、非常に勉強になることが多いのです。
「『研究会』という学習」
研究会の良い点は「研究の過程で思いついて一度実践で試してみたいのだけれど、いきなり公式戦では指しにくい」と言った手を、指してみることができるところにあります。下手をしたら失敗して簡単に負けてしまうかもしれないというリスクの大きい手を、大胆に思い切って指すことができるのです。そうやって個人で行った研究を深めていく場になっています。
「動かさない方がいい駒」
将棋の指し手を考える上で重要だと思うのは、一つの局面である手を指すことは、自分にとってマイナスになる可能性が高いということです。私の考えでは一手指すことがプラスに働くことはむしろ非常に少ないのです。たとえそれまで優勢であっても、自分がマイナスの手を指して相手がプラスの手を指したら、あっという間にその差が詰まってしまいます。ですから思考法として、「この手を指すくらいだったら、むしろ指さない方がいい」という手を見極めることがとても大切なのです。それを理解するだけでも、かなりの多くの選択肢を消去できると思います。
「相手によって指し手を変えない?」
ある対局で相手の最も得意にしている戦型を避けたとしても次にその人と対戦したときにもまた避けるのかと言う問題がでてきます。そう考えると、相手の得意戦法を避けることにどれほどの意味があるのか、疑問に思えるのです。私は、相手の得意な戦型だからといって避けたりしないようにしています。長期的に考えると、むしろ相手の得意戦法にぶつかっていくくらいでなければ、良い結果は残せないように思います。
「不調は風邪みたいなもの」
意識して修正しようとしても難しく、ダメなときはダメで仕方ないと思っているところもあります。
「負けから学ぶこと」
私はよく、タイトル戦などの重要な対局で、相手の得意な戦型で戦うことがあります。それはその人の得意な戦型を打ち破って優位に立とうということよりも、どんなに研究しても、最後は実践でその戦型のスペシャリストの人と対戦しないことには、その戦型が本当の意味で自分の身につかないと思っているからなのです。仮にその一局負けたとしても、その形を着実にマスターできたならば、自分にとってかなり大きなプラスになります。だから長期的な視野に立てば、それは間違ったやり方ではないと思うのです。