「ジャックピノーのダイナミックチェス入門」
著者 ジャックピノー

本書や
小野田さんの本を和書のNo.1だとする人が多いほど人気の本です!(洋書翻訳以外)
有名な皇帝さんもコレを推薦していました。
amazonなどではプレミアがついているほどです・・・が、私はなんと運良くブックオフで350円で買いました!
奇跡のコストパフォーマンス笑
内容は以下の通りになっています。
第1章 チェスのルールを覚える
第2章 エンディング
第3章 オープニング
第4章 定跡・選抜20ゲーム
第5章 チェスの歴史と変形チェスゲーム
第6章 チェックミステリー劇場
まず、局面図のビショップがすべてかわいい道化になっているのが本書のポイントでもあり最大の特徴である

笑
著者のピノーさんの母国フランスでは、ビショップは僧ではなく、道化であると言うことらしいですがなんともかわいい

まだチェスを知らない人がみたらビショップが本当にこれなのかと思うかもしれませんが・・・。
1章・2章は、ルール説明であるがキャスリングの部分やキングのメイトの定義が曖昧であると言う指摘が多いです。他の本を読んでいる私としてはすんなり読めました。
しかし、始めて読む人にとっては理解が難しいと言う印象を与えるかもしれません。
ルールについては他のHP等で補則する必要があるかもしれません。
ルールを覚えたら即ゲームをしたいところですが、小野田さんの本と同様にまずはエンディングでしっかりとコマの動かし方やキングをメイトする方法を学びそれから試合に移る方式を取っています。
この勉強方法については賛否両論あるが、一般的な風潮ではこの方が良いとされているようです。
どちらかと言うと、私は早くゲームをして慣れてからエンディングを学びたいと思っているので、始めに簡単なゲーム説明やオープニングの理論が欲しいと思います。しかし、そのような考えだからこそ私はエンディングが全く上達しないのであろう・・・情けない。
レベル的には初心者が入りやすいレベルです。
ピノーさんの真髄は第3章からではないだろうかと思う。
言葉の使いまわしがヨーロッパテイストなのもおもしろい。
f7(f2)のアキレス腱固めの方法やナイトが主役になったゲームを紹介していて、初心者にはどのようなことが必要なのかが分かりやすく書かれている。
また、節々にチェスへの思いや情熱を感じ、暖かくなってきます。
私は、ピノーさんを勝手に心の師匠としています笑
師匠は、ある程度のレベルに達するまでは、良い棋譜を初手から全部暗記する勉強法が良いと、「クレイジーチェス(レビューはまた後日)」でおっしゃっていました。
そこで、私は第4章の実戦20個、すべて暗記することにしました!
が・・・
実際に覚えているのは今のところ10個くらいです。
これをやり終えなければ真にの本を読んだとはいえないので、すべて終えるまでがんばってやります!
すべて、こちらの「
CHESS記」で見ることができます。
このような形でゲームを見れるとは非常に良いアイディアですね!!
ぜひ真似させていただきます。
暗記の手順としては、まずは手の意味を考えながらすべて暗記しました。変化などは追わずに本譜だけを追います。
すると、かなり多くのことを学べます。
暗記して思ったことは、
一つ目に使えるオープニングの定跡が増えるということ。
この本に載っているような主要なオープニングについては相手がどのような手を打ってきてもある程度は対応できるようになると思います。
二つ目に間違った手がどのように敗因になるのかを理解できること。これは非常に興味深いです。どのような手がどのように自分の状況を悪くするのかを理解できれば、それを避けることを学べますし、悪手につけこむ方法を見つけることができます。
三つ目は、コンビネーションの手順とその準備の方法を学べること。これはコンビネーションを行う前の段階の、コマを展開することが非常に重要であることがよく分るようになります。展開なくしてコンビネーションなしです。また、コンビネーションのお手本にもなる(と思う??)。
そして暗記して見ないで並べられるようになったら、次はまたテキストを読みながら、変化や正しい手順等を丁寧に学びました。
そして、あとは忘れなくなるまで題名と定跡名を見ただけで本譜を再現しました。
勉強をする前や例会の合間、yahooゲームの相手が見つかるまでなどなど何度も並べるようにしています。
この勉強法のおかげでチェスの試合をするのがいっそう楽しくなったし、yahooチェスでは紫色にまでアップしました!
1500なんて前までは夢のようなレーティングだったのに…まさか自分がなれるとは思っていませんでした。
この調子でやってきます!
あとは全体を通して思うのは誤字脱字誤訳が多いですかね。
私はあまり気にならなかったですけど、気にする人もいると思うので一応。
あとは、6章の小説がなんとも遊び心満点です。
この本全体を通してエンターテイメント性もあってチェスがますます好きになれます。
一度で終わりではなく、二度三度と読み返して欲しいです。
和書のうち、総合入門書の1位だと私は思います。
【レビューまとめ】
「ジャックピノーのダイナミックチェス入門」
著者 ジャックピノー
レベル・・・・・・初心者~中級者
評価・・・・・・
★★★★☆見込めるレーティング・・・・・・1400~1500(
注:yahooチェスにおけるレーティングです)
ちなみに、これでチェスの本のレビューを書いて15冊目です。
書き始めたときは初心者であった私ですが
現在は実力的には、JCA1480,yahoo1500にまでになりました。
あっ、ありがとうございます。
って、誉めてないですか?笑
これまで紹介してきたチェスの本は、和書13冊(うち4冊が洋書翻訳)・洋書2冊です。
20冊読み終わったときには、
JCAもyahooの両方とものレーティングが1600を越えていることを目標にしていきます!
そして、本の評価は基本的にその都度の実力において、
★をつけていて、
いまだに一度も評価し直していないです。
現在見直してみると、
適当な評価がついているかは、微妙なところですね。
そこで、レビュー(独学勉強)20冊(回)に到達するまでに
初心者~中級者のあいだに
どのような本を読んで、またどの本を読まなくていいのかを
体系的にまとめ、チェスを学ぶうえでどのような学習したら良いかを独断と偏見で紹介し、本の再評価を行いたいと思っています。
どの本が何度も読む価値のあるものかをまとめたいと思います。
それが中級者への指南になるように
私もがんばりますので、
ぜひみなさまも参考にしてみて下さい!
と、いいつつもまだまだ20冊までは遠い話ですので
あと半年後くらいですかね笑
実は、読み返しているやつについてはすでに加筆済みです。
参考にしてみてください。