多治見市のオリベストリートにある

ハナタロウ商店をお借りして


三月十四日

第十一回「かまわあん」茶道教室を

開催しました。

春分を過ぎた多治見は

やっと梅や水仙が咲き始めました。




自ら削った茶杓一本で茶を掃く山本さん



多治見の野山から摘んできた茶花



亭主は軸を掛け、季節の花を入れます。



黄瀬戸「旅枕」に椿と雪柳を入れた
貴也くん の花が変わってきました。

引用元 重要文化財 黄瀬戸立鼓花生〈銘旅枕〉
和泉市久保惣記念美術館蔵

内箱の側面にしたためられた「セトの 里うこ 花入」の書付は千利休の筆と伝えられ、
利休所持の黄瀬戸立鼓花入として、
坂本周斎編の「中興名物記」にも
収録されている名物道具です。

中箱蓋裏には裏千家四世の仙叟が
「瀬戸流鼓花入旅枕利休所持宗室(花押)」と
記し、外箱には裏千家八世の一燈が
「利休所持百会出 黄瀬戸 旅枕 花入 書付宗易筆 外箱 仙叟 江岑書付丸板添」と記していて、
『利休百会記』の天正十九年正月二十五日
朝の会に記されている「りゅうご花入」に
あたるものと推定されています。

桃山時代、地元美濃の陶工が焼いた花入を
茶道を學ぶ事で後進の私達が知る事ができます。


ケンタ は水仙と雪柳をいれました。

軸は大徳寺、立花大亀老師の「風月」

まさに「茶禅一味」
禅の世界はもちろん、茶道の世界においても
多大な貢献をされた大亀老師は
私達の母校裏千家学園 講師もされていました。


●花鳥風月について



玉木さんの真の礼

貴也くんの真の礼

礼を學ぶ礼にはじまり、礼におわる
正座をして、礼が美しくできる事は
現代社会においては、
とても貴重な事となってしまいました。
頭を下げて

お互いに確認しながら稽古を致しました。

●季節の菓子を頂く

桜の練切

ちょうど三月三日「上巳の節句」には
玉木さんの計らいで
二月稽古 で學んだ和菓子
「ひちぎり」を特別に
作っていただく事ができました!


●茶を点てる

かまわあん茶室を設計中の北村さん 








仕事でクタクタの中
夏の暑い日も冬の寒い日も続けた
一年間の稽古で
皆さん本当に美味しい茶を点てられる
ようになりました。

ばんさん からは、
美味しい上用饅頭のオススメ
教えていただきました。

●歳時記を學ぶ
毎回、翌月の歳時記を學びます。
四月の歳時記「灌仏会」を學び
暖かな春の花まつりを想像しました。



新年度から皆さんそれぞれの仕事が
忙しくなってきました。

そんな忙しい中に
ホッと一息「花鳥風月 」を愛で
茶の湯を暮らしの中で生かしていただきたいと
思います。