将来 陶芸家を志したいという後輩を

桃山茶陶の聖地「多治見」「土岐」を

案内しました。


◼️深山窯 陶芸家 阪口浩史先生に學ぶ




阪口浩史先生 


志野、織部、紅紫釉を中心に

日展、新工芸会にて活躍されています。


また先生の出身校でもある

多治見工業高校 専攻科でも

学生達に長年大物ろくろ講師として指導を

されています。





実家が窯元ではない阪口先生が

どのように作家として独立できたのかを

全て詳細に教えていただく事ができました。




また


薪窯=作務衣を着た陶芸家


のイメージだけでなく、

ガス窯や電気窯など

窯の進化や、窯本位ではなく

それ以前に

取り組む姿勢が大切な事も

伝えていただきました。







漠然としていた陶芸家のイメージが

阪口先生の話から

陶芸家にも様々な種類があること、

そして経済的な自立面も含めて

参考になったようです。





◼️母校 多治見工業高校 専攻科に學ぶ

次に多治見市にある

陶磁器に携わる方への教育機関、

岐阜県立 多治見工業高校 専攻科 へ伺いました。


日本🇯🇵の陶磁器の約6割を

生産している日本一の陶芸の街に

全国から陶芸家を志す方々が集まる学校です。


・1898年(明治31年) 

- 岐阜県陶磁器講習所として土岐郡土岐津町に開設。


・1908年(明治41年)

 - 岐阜県土岐郡立陶器工業学校へ校名改称。



加藤 卓男先生 

加藤孝造先生


など重要無形文化財保持者いわゆる

人間国宝を輩出した

伝統ある陶磁器学校です。



主任の北野先生から日本一釉薬研究が盛んな美濃らしく灰釉、石灰釉など膨大なテストピース実験を行い、自分にあった釉薬を見つける事ができますと説明されました。

灰も自分たちで作る実習をしているそうです。



施釉室も完備

学校案内をしていただいた主任の北野先生
はじめ全ての先生方が教師としてはもちろん
作家としても活躍されていますので、
作家になりたい方には心強い存在です。

ちょうどこの日は夏休みでしたが、

沢山の学生が帰省しないで、

作品制作に励まれていました。


・精緻なろくろ技術の習得



・磁器を用いた鋳込み成形作品

学校もお盆以外は、毎日開校され

学生達は必死に朝から晩まで

釉薬研究や作品制作ができる

素晴らしい環境が整っています。



・手皮練りのオブジェ作品

作品という結果でしか評価されない

厳しい陶芸の世界。


先生方も毎日学生達を支援しています。


専攻科は海外の大学と同じ感覚で、

老若男女関係無く、陶芸を學びたい

全国の方に門が開かれています!

岐阜県って人材教育が素晴らしい県です!




・現代的な抹茶茶碗を作る学生も

・カラフルな造形作品も

・日本中の貴重な釉薬原料が揃う原料室


◼️子の日窯 陶芸家 大嶋久興先生に學ぶ

最後は私の師匠である、

大嶋久興先生 の「子の日窯」を訪ねました。


先生は美濃焼 黄瀬戸の第一人者として

長年活躍されています。


後輩にも利休居士も所持していた

本場美濃のしっとり油揚肌の黄瀬戸や

へうげした織部の茶碗、炉開きにちょうど良い

はじきの織部香合などを見てもらいました。




🇯🇵東京2020オリンピック・バラリンピックが

なんとか開催され、各国選手の活躍から

日々多くの感動と勇気をもらっています。


まだまだ世界中はコロナ禍の混乱の中に

おり、誰にとっても大変な状況が

続いています。


しかし、そんな中でも

世界中から訪れたアスリートの皆さんから

日本に対する感想を聞くたびに

ゆっくり着実にアフターコロナに

向かっている部分もあるように感じます。



そんな国内外の沢山の方々と

コミュニケーションが取れるのも 



日本伝統の文化

「茶道」や「陶芸」の魅力です。









◆2021日本の夏・重要文化財茶室「光華」

東京都庭園美術館 



◆東京都庭園美術館重要文化財茶室「光華」

夏の特別茶会「ガラスの清寂」前日 



◆茶道「おじぎのしかたを學ぶ」