茶道では10月亥の日は炉開きや、
これは茶道が育まれた京文化、
宮中文化に由来があります。


京都に住んで茶道を学ばないと
本当の茶道は分からないと言われるのは
定座の基本となる京畳 一つとっても


しかし10月亥の日といっても

東日本では、亥の子ではなく

10月の  十日夜/とおかんや という行事で、
藁の束を持って子ども達が
地面を叩きまわる遊びになっていました。
これは友達の地区ではやってました。

東日本にとって  旧暦 10月10日は

田の神様が春は山から降りて田を守り、
冬に入ってから再び山に登って
山の神様になる日と言われています。


新米は9月にはもう脱穀し
精米も済んでいるのに

わざわざ 田の神様が山に帰る
この折目の日まで食事に使うことを
控えていた作法があったそうです。

何と慎ましい心がけでしょうか。
茶の湯の心、感謝を捧げるのと同じですね。
田んぼで遊んだ事の無い子供達にも
教えてあげてください。

それが旧暦の10月10日

新暦なら今年は
11月17日  土曜日なのです。

民間の節句/節供として現代の私たちも
自然に感謝し佳日にしたいですね。

11月17日土曜日、
私は東京都庭園美術館にて
様々な文化の方とお茶を楽しみ 
交流する日になります。

旧暦10月10日
田の神様が山に帰る日なら

こんな茶会をしてみたいです。



秋の田の  かりほの庵の
    苫をあらみ   わが衣手は  露にぬれつつ~

    天智天皇





田口釜
口の付根が深くえぐられ
口の廻りに溝ができている形の釜です。 
田口釜は、水を入れると田の面のように見えるところから。 



無事かえる/香合