優良入居者さんが行方不明!結末は…完結編 | 不動産投資をとことん楽しむ♪

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優良入居者さん行方不明①

優良入居者さん行方不明②

優良入居者さん行方不明③

優良入居者さん行方不明④

優良入居者さん行方不明⑤

優良入居者さん行方不明⑥

優良入居者さん行方不明⑦

 

 

7年近くお住まい頂き、

家賃支払いも遅れた事のない優良入居者さん。

 

 

職場は無断欠勤。

家賃は2か月滞納。

ライフラインも使われた形跡がありません。

ご持病もあり、

安否が心配された為、

警察官と室内を確認しましたが、

誰もいませんでした。

 

 

法的手続きをどんどん進めていた所、

朝から管理人さんより電話がかかってきました。

『今朝偶然ね、ゴミの不法投棄で

防犯カメラを見ていたらね、

(行方不明の入居者さんが)

敷地に置きっぱなしの自転車を

取りに来ている姿が移っていましたわビックリマーク

 

 

 

やっぱり生きていたのですねびっくり

 

しかしながら、

私が送った分も含めて、

郵便物には一切手を付けていない様子。

 

やはり法的手続きを進めるしかないと思っていたら、

更に夕方。

16時頃だったでしょうか。

管理人さんから、

二回目の電話がかかってきました。

 

『今廊下を掃除していたら、

Aさん、帰ってきているのを見ました!

名札を付けた男性と一緒で、

2人で部屋に行って、

男性は玄関まで見送って帰って行きましたで』

 

 

 

 

遂に帰ってきた!!笑い泣き

 

 

 

 

 

管理人さんは特に声はかけずに、

様子をしっかりと確認して、

私にすぐ教えて下さったのでしたキラキラ

 

管理人さん

『もしかしたら、

本人の中で何らかの考えがまとまって、

帰ってきたのかも知れないね』

そんな話をして、お礼をお伝えし電話を切りました。

本当に良い管理人さんなのです。

 

 

本人の携帯にかけるも電源が入っていません。

今夜は家を空けれないし、

訪問できない。

 

明日の朝一番で、

マンションに行ってみよう。

そう思いました。

 

そして、

晩御飯作りの真っ最中。

夜6時代だったでしょうか。

 

 

自宅の電話が鳴りました。

 

 

自宅の電話で、

この時間に鳴るのは

大抵保険の勧誘などが多いのです。

 

あ~忙しいのに汗

そう思いながら、電話に出ました。

 

『もしもし…』

 

『………』

 

無言電話?

 

 

 

 

『…あ、、あの。Aですけど。』

 

何と、本人から電話がかかってきました!!

びっくりびっくりあせる

 

 

本来でしたらね、

家賃を二か月も滞納して、

一切連絡もしてこない入居者さん。

これはもうお客様ではないですし、

大家さんによっては

怒る方もおられるかも知れません。

 

 

でも、

私にとっては、

Aさんは、

不器用だけどとても真面目で、

毎年私にお手紙付の

ホワイトデーのプレゼントを送って下さって、

7年近くも住んで頂いている。

家族とは言いませんが、

それに近い位、大切なお客様なのです。

 

 

 

ですので、

声を聞いた時、

『Aさん、本当に本当に心配していたんですよ。

ご持病もありますし、何かあったのかと。

御無事で本当に良かったです。

本当に本当に良かった笑い泣き

 

こんなコトバしか出てきませんでした。

何も意識していないのに、

涙がポロポロこぼれました。

 

 

大家業で、

入居者さん相手に涙したのは、

今回で2回目です。

大切な入居者さんなのです。

 

 

Aさん、

少し照れたようなお返事をされ、

色々話して下さいました。

 

 

『実は、ずっと付き合ってた人がいたのですが、

仕事が忙しくてケンカしたり、色々こじれていました。

 

そんな中、しばらく連絡がないと思ったら、

彼女、自殺したんです。

 

後で彼女の家族から連絡が入って分かったんです。

 

 

もうどうしていいか分からなくて、

仕事も行けなくなりました。

 

そして、旅に出ました。

 

この二か月東京をさまよい歩いていました。

 

そんな中、

〇〇(とある重い病気)が新しく見つかって、

治療を受けなければならなくなりました。

 

気持ちも少し落ち着いて、

役所に行って(彼は生活保護を受けています)

話をして、

又、頑張って生活をする事にしました。

 

すみませんでした。

 

家賃は、今日ギリギリになりましたが、

まずはひと月分ですが、振り込みましたよ

 

 

そんな事を話して下さいました。

 

 

 

この記事を読んで頂いてる方、

もしかしたら、

思われたかもしれません。

客観的になってこの話を聞くと…

家賃を滞納されてる方は、

時に凄い作り話をする事があります。

 

 

でも、

Aさんの性格は、

滞納も一切ない、本当に真面目な方なのです。

 

全て本当の話かも知れません。

もし仮に、作り話であったとしても、

彼にとって、

家賃を滞納して、

家を空けなければならない

何らかの理由が有ったのは確かです。

 

そこは信じてあげなければなりません。

 

 

かける言葉に慎重に配慮して話しました。

 

 

話しているうちに、

固い話し方が、だんだんと柔らかくなり、

いつものAさんの口調に戻ってきました。

 

良かった…照れ

部屋の中がゴミ屋敷状態になっていたのも、

精神状態の不安定さから来たものだったのかも知れません。

 

 

 

まずは、

家賃滞納分の支払い約束をしました。

 

まだやる事はあります。

保証会社が倒産していましたので、

新しい保証会社への加入。

 

家賃の回収。

 

そして、

話を伺っていて、

これは確かであろうと思われる

Aさんの新しい病気。

 

今後悪化する可能性もありそうです。

 

定期的にコミュニケーションを取り、

様子を把握しておくのは、

大家さんとして大切だと思いました。

 

管理人さんへもお礼に伺わなくては。

 

 

そして、今回こうして、

沢山の時間をとられた一因として、

保証会社がいつの間にか倒産していた事。

 

保証会社の倒産、、

滞納の無い方でしたら、

よほどアンテナを高くしておかなければ

向こうから連絡が無い限り、

早期把握は困難です。

 

初めから、

会社の実績等を把握し、

経営状況の安定した比較的大手を選ぶ方が良いと思いました。

また、保証人をしっかり立て、

緊急連絡先をしっかり把握しておく事も大切。

 

 

早期に動いて良かったことは、

役所の生活保護課に足を運んだこと。

 

職員からは、

個人情報で何も教えてもらえませんが、

こちらからの情報は勿論聴いて下さいます

 

 

Aさんと一緒にお部屋まで戻って来られたのは、

生活保護課の担当者だったようです。

 

私が心配しているからと伝えて下さり、

本人がそれを聞いて、

電話をしてこられたのかも知れません。

 

 

完全な解決にはもう少しかかりますが、

まずは良かったです!!

 

強制執行に至らずにすんで良かった。

Aさんが無事で良かった。

 

 

本当に学び多き出来事でした。

 

 

 

今回の事件に際し、

沢山の方に

ご助言や励ましのコメントを頂きました。

この場を借りて、

深く感謝いたします照れキラキラ