ブログを書くのやめて5年経ちましたが、今でも元気でデザインの仕事をしています。50歳を過ぎて、デザインの仕事は極力減らし、DTPオペレーターの仕事がメインになっています。

いろいろな業種の仕事を経験し、技術は格段にアップしました。変なプライドは持たず、いい歳して派遣やバイトで数多くの現場に出向き、理不尽な扱いを受けて、悔しい思いをすることも多かったです。経済的に苦しい思いもしてきたけれど、ひとりでやっていたら多分得られない技術をたくさん身につけました。貴重な5年間でした。

未だに一流のデザイナーにはなれていないけれども、「技術と知識の幅広さ」ということだったら、東京でもなかなかいない存在になれていると思う。

もし今、八島さんや山ちゃん、近年知り合った腕の良いオペレーター仲間と一緒に事務所を作れたら、すごい強力なデザイン事務所になっちゃうなー。って、夢見たりします。

なんだかオッサンならではの、自慢話になっちゃいましたなあ。

ついでに顔写真も更新しました。
・タイトル、
・タイトルに添えられる導入のリードコピー、
・本文
これらが紙面の基本的な構成要素です。

雑誌を開いてまず目に飛び込む文字は、
やっぱりタイトルですよね。
なぜでしょう?
文字が大きいからです。

そんなの当たり前ですよね。
本文が基本で、タイトルが大きくしてある。
こういうメリハリがあることで、
紙面は落ち着きを得られます。

同じことは画像にも言えます。
パンフレットなどでたくさんの商品写真が並ぶ場合、
全部同じ大きさで並べたレイアウトには
整然としたキレイさがありますが、
1~2点大きくすることで、
メリハリ、リズムが生まれ、
レイアウトに別の面白さが生まれます。

これは同じ大きさで整った中に、
違ったものがあることで生まれるもので、
良くないのはよく考えもせず適当に大小つけること。

昨日の飾りの話と同じで、
土台があるうえでのひと味というものです。
もちろん、それが大きな役割を果たしたりするのですが、
控えめにするのがベター。
あれも目立たせたい、これも目立たせたいと、
大きい文字や太い文字を増やすと、
中途半端でごちゃごちゃしたになってしまいます。

たとえば料理で使った調味料の種類が多すぎると、
美味しさが引き立たなくなるのに似ているかもしれません。
調味料は少なく、素材の味を生かし、
上手に調理されたものは、美味しいですよね。
最近は企業のパンフレットや広告などを、
社員の方が自分で作っちゃうなんてことがよくあるようです。
ウチにポスティングされるチラシにも、
明らかに素人デザインのものが見られます。
PowerPointなどを使っているのでしょう。

そういうチラシなどはタイトルがやけに立体的で派手だったり、
紙面のバランスが無茶苦茶だったり。
あれもこれも目立たせたいと、
やけに大きな文字やケバケバの色づかいで、
息苦しいものであることがほとんど。
素人さんは「飾ること=デザイン」と
思っている場合が多いようです。

デザインの基本はやっぱり、白い紙に黒い文字。
イラレで作業する時は白い台紙にスミ文字だけでレイアウトして、
バランスがある程度整ってから、
色づかいや装飾を考えるのがベターです。

かわいいイラストのあしらいや、
紙面の色づかいに気が向いてしまうのは仕方がないことですが、
それらは基本がしっかり出来た上での
「演出」と考えるべきことなのです。
また、あれもこれもと「演出」が過剰にならないよう、
最小限にとどめることが肝心です。

シンプルなものだと「何もしていない」気がするのでしょうか。
派手さや飾りよりも、まず、バランスが整っていることが、
とても重要なのです。

パンフレットも文字の少ない表紙や、
ポスターのデザインなどは、装飾優先でかまいません。
デザインソフトが使えるようになったら、
自分で考えてデザインするんじゃなく、
目の前にある雑誌などの誌面を、
そのまま再現する練習をするものいいですよ。
派手な雑誌は大変なので、
飾りの少ないシンプルなデザインの雑誌・パンフでOK。

タイトル・リードコピー・本文などの、
文字の大きさや使い方を意識しながらやれば、
セオリーが理解できて身につくのが早いです。

身につくまでは量をこなすことが大事なので、
自分で考えて物を作るんじゃなく、
マネで良いから手を動かすこと。
「自分でデザインしたいのに」と疑問を持ったり、
いろいろ工夫しようとすると、手が止まってしまいます。
それで練習をやめてしまい、
いつのまにかデザイナーを志すのさえ、
やめてしまった人を何人も見てきました。
「こんなのクリエイティブじゃない!」なんて言ったりして。

でもこれは、画家の卵がデッサンや模写をしたり、
漫画家の卵が好きな漫画を真似して描くのと
同じものだと思ってください。
はじまりはマネから。
自分でクリエイトするのは、技術が身についてからで良いのです。

昨日、映画「Dr.パルナサスの鏡」を観ました。

大好きなテリー・ギリアム監督の最新作です。
ギリアム節全開!
無茶苦茶面白かったです。
やっぱり、モンティ・パイソンなんだあの親父は。

都心で土曜の夜なのにお客さんガラガラ。
というところも、「バロン」と一緒だ。

見終わった客席からは「全然理解できない・・・」
なんて声もチラホラ。
現実世界の鏡の中の幻想世界が行ったり来たりで、
わかりやすいハリウッドアクションしか見ない人や、
理詰めでしか物事を見られない人は、
混乱するのかもしれないなあ。
でも、そんなに難しい話じゃないのですが。
このブログをはじめて一年が経ちました。
といってもこの半年はほとんど更新していないので、
祝!という感じでもないのですが。
一年前は笑点の本を作ってたな~。

現在は9月初旬発売の書籍、
某企業の社内報、某コンビニの販促ツールと、
みっつの立ち上げを同時進行中。
ちょっと前までは某マネー誌ムックを作ってました。

そういや今日はマシコ先生の誕生日。
そこんところはおめでとう。
20日は亡き母
24日はマシコ先生
26日はマミ
27日は兄
と、
この一週間は知人の誕生日が続きます。
高校時代の恩師・津田先生がやってる美術団体の展覧会。
津田先生は洋画家で、もう30年もの間、
まったく画風を変えずに絵を描き続けています。
良く言えば「知る人ぞ知る」という程度で有名ではありませんが、
画家として尊敬する人です。やっぱ、すげえ。

書きたかったのは先生の事じゃなく、ライブラリー。
さほど大きくはないものの、
デザインの年鑑など主だったものが揃っています。
目黒から歩いて約1時間。
煮詰まったときなど散歩がてら出向き、
のんびり本を眺めたり、アイデアを絞り出したりには良さそうです。

以前はADC、TDC、N.Y.ADCなどの年鑑は買っていましたが、
置いておくと場所を取るし、カネもかかる。
持っていてもじっくり見る事って案外多くないし、
だったら見たいときだけ出向くのが
合理的だよなと改めて思いました。

今日は久しぶりの投稿。
以前より気楽に書くことにして、再開しようかと。
僕はあまり展覧会を観ません。
東京で暮らしていると「いつでも行けるから」と、
のんびり構えているうちに、
会期が過ぎ去ってしまうということばかりです。

そんな僕も今年は仕事で汐留に行く機会が増え、
ついでに足を伸ばせる銀座のギャラリーへは、
ほぼ月イチで足を運ぶようになりました。

今回観てきたのはgggの「M/M展」。

ずらりと並べられた演劇ポスター。
同一劇場のポスターを集めたもので、
ポスターのデザインは基本情報をフォーマットに沿ってレイアウト、
演劇のタイトルとビジュアルが、
自由奔放にデザインされているシリーズです。

この展覧会のために作られたタイポグラフィ作品を、
壁紙としてギャラリー全体の壁面をうめつくすという会場デザイン。
ポスターをしっかり見せるために、
単純に黒バックにしたほうが良い気もするけれど、
高尚なものとして見せようとするのでなく、
ちょっとやんちゃな感じがでていて、これもまた良かろうかと。

ただ説明的なレビューになっちゃってますが、
この面白さは説明できない、
現場で見ないとわかんないわ。
とにかく今年観た展覧会の中で、
一番エキサイティングでした。

26日(水)まで。
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/

「M/M」のあとは「H&M」へ。
続きはまた明日。


●お知らせ
そういや友人が展覧会をやってます。
銀座にお出かけ予定の方はぜひ足をお運びください。
コンセプチュアル・アートなので、
興味がなければつまんないかもしれませんけれど、
僕は良心的で優れたアートだと思っております。
僕は、観に行くの忘れた・・・。
・・・
粟野ユミト展『the eternal flowers』
日時:2008年11月17日(月)-29日(土)
12:00-19:00(最終日のみ17:00まで/日曜休廊)
場所:巷房階段下
中央区銀座1-9-8奥野ビルB1F(tel:03-3567-8727)
※作家在廊日時は画廊にお問い合わせください
http://www.yumito.org/08kobo/index.html
at目黒シネマ。
目黒シネマっていわゆる単館系の三番館。
一般公開から半年くらい遅れて、
二本立て1800円で観られます。
その日の最終上映は一本しか観られないから900円。
映画って観る時期によって、
良さが変わるものじゃないから、
お得な気分です。空いてるし。

映画は三谷幸喜「ザ・マジックアワー」。
ここ数年僕が観た映画の中で、
こんなにも面白いのって「有頂天ホテル」くらいかも。

三谷節炸裂!二時間笑いっぱなしです。
いろんな映画のエッセンスがちりばめられたようにも見える。
ニューシネマパラダイスのような、
ユージュアル・サスペクツのような、
夢見るように眠りたいのような。
それは意識して作ったんじゃなくて、面白くしようとしたら、
自然にそうなっただけというような感じ。

例によって三谷周りの役者さんによる豪華脇役陣が出演、
どってことないシーンまで、面白く見えてしまう。
そんなのも見所のひとつです。

グラフィック・デザイナーとして、
見るべきところは全くありません・・・。

こんな映画を900円で見せちゃう目黒シネマ。
正月上映は多分「アキレスと亀」なんだろうな。
タケシ好きの僕は今から楽しみで仕方ないわ。