身体に気をつけて。
無理をしないで。
これって相手を思いやって発する言葉だと思います。私もよく発していると思います。
けれど、例えば仕事や介護や子育てにくじけそうになりながら、毎日なんとか過ごしている時に言われると、どうしたら身体を大切にできるのか?どうしたら無理をせずに過ごしていけるのかということを考える余裕がない時もあって、そう言われてもどうしたら…とおもってしまうことが正直あります。
今の状況を打開する方法や今よりも無理しないでできる術を考えることさえできない。
そんなことを感じているのに、自分もその言葉を誰かに発してしまったりして、いったいどんな言葉をかけたらいいのかなと悩んだりしていました。
ある時、介護と仕事でくたくたになっていた私に、以前一緒に働いていた同僚がこんなことを言ってくれました。
家事はどんどん手抜きするのよ。
食器洗浄機とかある?
もってなかったら買うといいよ。
一気に洗えるところが最高。
家電がやってくれることはやってもらったらいいのよ。
たしかに食器洗いに時間を取られて本当にあっという間に時間が過ぎてしまっています。
そうか!食洗機に洗って貰えば少しその時間が楽になる!目からうろこでした。
食洗機に食器を洗ってもらうなんてことが全く私の頭にはなかったのです。
とても具体的なアドバイスで、たしかにこれで少し楽になりそうと心も楽になりました。
よく考えればつまりは無理をしないで!というメッセージなんですが、すーっと入ってきたんです。
そこで、人に想いを伝えるということについて、ちょっと考えてみました。
自分の思いやアドバイスを人に伝える時、相手のコンディションによって伝え方を変えられるといいなと感じています。
相手がやる気に溢れているときは、その人自身で考える余地をできるだけ残して抽象度の高いことを伝え、相手が挫けそうだったり困っていたりと気力も低下気味の時は、できるだけその人が考える余地を少なくして、とりあえずすぐ実践できるレベルの具体的なことを伝えられるといいなあと私は個人的におもっています。
今日のメインテーマは挫けそうな時に受ける言葉についてですが、いつもいつも具体的がいいわけではなくて、気力がみなぎっているときは、心も頭も冴えていることが多く、アイデアや考えが浮かんだりまとまったりするので、抽象度がある程度高いものの方がいい気がするのです。
そういう経験を通じて自分が考え抜けたという事実が自信を強化してくれると私はおもいます。
けれど、気力が低下気味の時は、考えるということができないことが多くて、抽象度が高いとどうしていいか分からなくなって混乱したり、自己嫌悪に陥ったりしがちです。
だから、できるだけ考えなくても実践できるレベルにして伝えられると食洗機エピソードのようにそれならできそうとやる気になって、少し現状より楽になることができる可能性も高まるのではと感じています。
困難なことに直面している人に寄り添うってどういうことだろう?とここのところよく考えます。
食洗機買った方がいいよって言ってくれた方は、近かったら夕飯でも持っていけるのに、とも言ってくれました。
それは紛れもなく、その人の気持ちから発せられた言葉で、その気持ちが本当に心から嬉しく癒しになったのです。
言葉を相手に発するだけでは寄り添ったとは言い切れない。
月並みですが、その人の本当の心みたいなものが言葉という表現を通じて、確実に相手に伝わる。
本当に嬉しかったのです。
現状に挫けそうになっている時って、なぜかその心みたいなものの真意を見抜く力が高まるものだなとおもっています。
元同僚の言葉と心遣いを直接受けて、困難なことに直面している人には、自分ができることは何かを具体的にイメージしながら寄り添い、言葉を発する人になりたいと思いました。
精進します。