実在しない洗礼ヨハネの妹がイエスの相対者だと文教祖が言ったのはなんだったんでしょう | ちゃぬの裏韓国日記

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(統一教会=世界平和統一家庭連合)

■聖書に登場しない「洗礼ヨハネの妹」

聖書に「洗礼ヨハネの妹」の記述はないのですが、もしかして外伝とかに記述ありますか??

1990年代に入ってから頻繁に文教祖はイエスの結婚相手(相対者)は洗礼ヨハネの妹だったと言い始めました。
統一信者であれば、いまもイエスの結婚相手(相対者)は洗礼ヨハネの妹だと思っている方が、ほとんどではないでしょうか。

私もつい最近まで、洗礼ヨハネの妹は聖書に登場する人物なんだろうなと思い込んでいました。
無知とは恐ろしいものです。

しかし1971年では文教祖は洗礼ヨハネに妹はいないとみ言葉で語っているのです。

『洗礼ヨハネの妹がいたならば、どれ程良かったでしょうか。・・・もし洗礼ヨハネの妹がいたならば、幼い時から、イエスが東に行けば東に付いて行きたいし・・・』
(根本復帰 1971年1月10日 韓国・江陵教会)

「洗礼ヨハネの妹がいればよかったのに」といない存在を惜しがっています。

そして「生まれていない洗礼ヨハネの妹」の代わりに、イエスの相対者としてふさわしい女性はヨセフ家庭とザカリア家庭の親戚(八親等以内)から選ばなければいけないとしたのです。

イエスの親戚の中で娘がいるか捜してみて、娘がいれば彼女達を集めて基台を作らなければならなかったのに、それができなかったのです。イエスの親戚の中で誰がいましたか。洗礼ヨハネの妹がいたならば、どれ程良かったでしょうか。・・・それ故、洗礼ヨハネの妹や親戚関係の八親等内に娘がいたならば、洗礼ヨハネの母とマリア、そして姉がいたならば、その姉と三人が一つとなって、イエスより年が若いその親戚の娘と因縁を結ばなければなりませんでした。イエスと共に一人の女性を再創造しなければならなかったのです。・・・特別な氏族の中から出て来なければなりませんでした。それは、どのような氏族でしょうか。洗礼ヨハネの家庭とヨセフの家庭です。ヨセフの家庭には、ヨセフの従姉妹(いとこ)もいたでしょう。』
(根本復帰 1971年1月10日 韓国・江陵教会)

こういう内容が1970年ごろのみ言葉なのです。イエスの相対はザカリアの娘(洗礼ヨハネの妹)がよかったのにな~と言っているに過ぎないのです。

しかし、なぜか1990年代になって文教祖は頻繁に「イエスの相対は洗礼ヨハネの妹」というみ言葉を語るようになります。

なぜなんでしょうか?

聖書の外伝に「洗礼ヨハネの妹」でも発見したのでしょうか。

洗礼ヨハネはザカリアも妻のエリザベツもだいぶ年をとってから、神の啓示を受けてできた子供でした。エリザベツは高齢で「不妊の女」といわれていて、子供を妊娠するのは不可能だったのですが、神の奇跡で妊娠したと聖書では書かれています。

では高齢で不妊の夫婦から生まれた子供は「洗礼ヨハネ」が一人だけと考えるのが自然ではないでしょうか。それに神のお告げを受けなければ妊娠はむずかしかったわけですから。

一度、妊娠して出産したらその後、妊娠しやすくなるという話は、ないわけではありませんが、聖書にはその後のザカリア家庭の妊娠の記載がありません。

しかし、統一教会ではイエスと洗礼ヨハネの妹を母のマリアが結婚させなければならなかったと教育したのです。何故でしょう。いもしない洗礼ヨハネの妹とイエスがどうやったら、結婚させられるでしょうか。

1971年1月3日、「洗礼ヨハネの妹がいればよかったのに」と語ったこの年に、イエスと韓国人の女性信者の張貞順を霊界祝福しています。(張貞順が29歳のとき)

つまり1971年に文教祖はイエスを結婚させたのです。これは「実体聖霊聖婚式」というようです。
しかし同じ相対の張貞順とイエスを1998年に再度霊界祝福しています。

1998年6月13日(米国NY)聖人と霊界祝福させた女性たち

 孔子   -李京埈(お母様の三位基台・元 鮮文大総長)
 キリスト -張貞順(1971年にイエスと祝福済)
 釈迦   -崔元福(カインのお母様 三位基台は李得三・李貞玉)
 ムハンマド(マホメッド)-李貞玉(三位基台は崔元福・李得三)
 ソクラテス-金明煕(喜進の母 三位基台は崔淳實・崔淳實の妹) 
 アウグスチヌス-姜賢實

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【1960年ごろの六マリアの基台】
(アベル側ラベル格マリア)
 アダム的:李昌淑
 イエス的:李京俊------孔子と祝福
 再臨主的:韓鶴子------文鮮明と聖婚

(カイン側レア格マリア)
 アダム的:李得三
 ノア的 :李貞玉------ムハンマドと祝福
 ヤコブ的:崔元福------釈迦と祝福

(韓鶴子お母様の老女三位基台)
      池承道
      玉世賢
      李奇完
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1990年代以降の『イエスの妻は洗礼ヨハネの妹』というみ言葉・・・

堕落の逆の経路で説明しています。

1993年12月20日
『そうなると、イエス様の相対は誰になるかというと、アダムの妹です。アダムの妹を天使長が取っていったのです。これが堕落です。カイン(洗礼ヨハネ)の妹を、今度はアダム(イエス様)が取ってこなければならないのです。これが蕩減復帰です。分かりますか? イエス様とヨハネの関係を見れば、こっちがカインです、こっちがアベルです。アベル(アダム)の妹をカインが取っていったのだから、カインの妹を、今度はアベル(アダム)が取ってくるのです。まさしく蕩減復帰です。そうなるというと、洗礼ヨハネの妹を、イエス様は妻として迎えなければならないということになるのです。』
(蕩減復帰の峠を越えましょう 1993年12月20日 韓国・済州研修院)

『こういったことは、誰も知らないことです。これは、蕩減復帰だけにしか残されていない公式です。分かりますか? (はい)。マリヤが反対するのですから、イエス様は一つになれないのです。みんなが反対するのです。どこでも反対されるのです。エリサベツとマリヤが一つになって生命をかけた場合には、ザカリヤも、エリサベツも、ヨハネも、この結婚を許すことができるのです。なぜかというと、洗礼ヨハネの妹はイエス様の何ですか? 何の兄弟かというと、異母兄弟なのです。ですから、その時代のイスラエルの法律では許されないことです。
(蕩減復帰の峠を越えましょう 1993年12月20日 韓国・済州研修院)

もし「洗礼ヨハネの妹」が存在しなかったら、マリアが反対したという理由も矛盾することになります。ただ「イエスの結婚相手を探さなかった、見つけなかった」ということであれば別ですが。

異母兄弟(表向きは、またいとこ同士)の結婚がイスラエル民族にとってタブーだったのでしょうか?
(マリアとエリザベツがいとこ、つまり「いとこのいとこ」)
韓国ではタブーの間違いではないでしょうか。
(参照:文教祖的血統転換についての雑感(8)

では、聖書の中で「兄妹婚」というのはタブーだったかというとそうでもありません。どちらかというと血統を守るために異邦人(外部の血)を嫌っていたくらいでした。

統一教会の講義によく出てくる登場人物たちは、どのような姻戚関係だったかというと

◆アダム・エバ(多分実の兄妹:人類始祖ということからの推測)→同じ父方の血統
◆ノア・妻(多分セツ系の父血統系同士の結婚)→同じ父方の血統
◆アブラハム・サラ(異母兄弟)→同じ父方の血統
◆イサク・リベカ(祖父テラの血統系同士の結婚)→同じ父方の血統
◆ヨセフ・マリア(ユダ族同士)→同じ父方の血統


ざっとこんな感じです。韓国人にとってはありえない「忌み嫌う結婚」ばかりです。

日本では、いとこ同士で結婚することは日本人にとっては衝撃的な内容ではありませんが、韓国人にとっては「天地がひっくり返る」くらいのタブーな結婚なのです。そのタブーな結婚をしてのける文教祖は『メシアだからそれが可能なのだ。すばらしい』と韓国人にとっては逆に説得力があるわけです。韓国人に「いとこ同士で結婚したんだけど、結婚相手は父の兄の息子なの。」と、言ってみるものなら物凄い反応が返ってくるでしょう。(腹違いの妹との結婚は日本人にもショックですけど)

韓国ではつい最近まで、父親の祖先までさかのぼり、父方のルーツ(本貫)が同じなら兄妹とみなし、結婚できませんでした。イスラエルとはまったく違います。(最近は8親等までは許可)

<韓国の結婚についての法律>
1)婚姻適齢:男性は満18歳以上、女性は満18歳以上(97年までは女性は16歳)
2)重婚禁止:既に配偶者のある者は結婚不可
3)再婚禁止期間:なし
4)近親婚等禁止:結婚相手が8親等以内の血族(97年までは同一本貫(男系の血族の祖先が同じ発祥地の人(同姓)同士の結婚は禁止)


2004年代以降、最近の説教では「イエスは洗礼ヨハネの妹」の話も「タマルの胎中聖別」の話もされなくなりました。
(参照:イエスは胎中聖別されたユダの血統から生まれた?(1)

時代とともに真理というものはかわるものですか?
初めて文教祖が明かされたといわれる神の摂理の奥義は、年代ごとに内容が変わっていいのでしょうか。

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