レジリエンス(心の回復力)を育成する
【うつ・パニック障害専門メンタルコーチ】

メタルこと安田伸也です。

先日とある所に講演へ行った際。

「否定は肯定と同じ」

という話をさせていただきました。

どういう事か教えて欲しいとのご質問をいただいたので、回答したんですが、せっかくなのでこちらのブログでもシェアしますね。



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人は、ついつい否定語で相手に話したり、情報を伝えたり、あるいは指示をしたりしてしまいます。

分かりやすいのは学校で、
「廊下を走ってはいけません」と指導しますよね。



こういう場合、生徒は脳内では走る場面をイメージして、それを打ち消す作業が行われます。

だから走らない為には「走る」イメージを必ず思い浮かべる事が必要なんです。

また失恋して「彼氏のことを忘れたい」と願う場合、まず最初に彼氏の事を必ずイメージする必要があります。

そうすると、どういう事が起こるかというと…


「走るな」と指示をした場合、益々走りたくなる。


彼氏の事を忘れようとしても、益々忘れられなくなる。
そのような状態になります。

これは「否定命令」と言って意図するしないに関わらず、やってしまいがちです。


昔の映画?口説き文句?に「俺に惚れるなよ」というセリフもありましたが、これも「惚れろ」という否定命令です。

 

あなたも、好きになってはいけない人に恋した経験ないですか?


なので、人間の脳は肯定と否定の区別が付かないのです。


否定すればするほど意識してしまう、そんな皮肉な事が起こります。

有名なシロクマの実験という心理学の実験があるので、参考にしてください。



なので、講演では、指示命令する場合は肯定語で支持するように伝えました。

「走るな」ではなく
「ゆっくり歩け」

「ここは禁煙です」ではなく
「喫煙所はあちらです」


否定語で話されると、脳は「どうすればいいの?と混乱しますが、最初から肯定語で支持されるとすんなり受け入れられるのです。


昔話の「鶴の恩返し」で、おじいさんとおばあさんが開けてはいけないと言われた襖を開けてしまうのは、こんな心理が働いたからなんですよ。

同じ心理学の話に「ピンクの象🐘」もあるので、参考までに。



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否定語を肯定語に言い換えるのは、少々手間がかかりますがこんな理由で、わたしは肯定語で話すことをお勧めしています。

また、否定からは何も産まれません。

人はこの否定の罠にハマりがちです。

気がついたら、肯定的な言葉に言い換えましょう。


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